CHASE YOUR DREAM INTERVIEW トライアスリート KOHEI UCHIMA / 内間康平

RIO 2016

リオデジャネイロ2016大会がオリンピック初出場の内間選手。
石畳区間でチェーンが外れるなどのアクシデントに見舞われながらも
日本代表チームのエース、新城幸也選手のアシストとしての役割を見事に全うした。
自身は追随してきた選手とクラッシュしてしまい、途中棄権に終わったが、
オリンピックレースで得た経験は大きい。さらなる挑戦のため、
2017年からイタリアのチームへの移籍も決まっており、
4年後の東京2020オリンピックに向けた新しいロードマップが描かれている。

1988年沖縄県出身。170㎝、63㎏。小学生で自転車のスピード感にハマり、中学時代は毎週末100㎞を走行。高校では自転車部主将として好成績を残し、ジュニア日本代表に選出される。鹿屋体育大学を卒業後、イタリアが拠点のチームでプロの競技人生をスタート。2014年より、ブリヂストンアンカー サイクリングチーム在籍。

今回のリオ2016は(2016年)1月に代表選出が決まり、8月の大会まで限られた時間の中でしたが、充実したトレーニングができました。実戦が一番の練習になるので、ブリヂストンアンカー サイクリングチームもこの間密にレースを組んでくれましたし、7月の高地トレーニングも効果的だった思います。ただ、自分の力がまだいかに世界のトップ選手と差があるかを認識させられたのも事実です。もっともっと練習量を増やして、苦しまないと(笑)。日々の食事の節制なども改善の余地ありです。まずはメンタル強化から。毎日を妥協せずに送れる強い精神力が必要で、それがレースでの駆け引きにも活きてくると思います。

ロードバイクの本場はやはりヨーロッパです。世界を目指すならヨーロッパレースで勝たなければなりませんが、今のままでは無理。それで、イタリアのチームに移籍を決めました。「UCI(国際自転車競技連合)ワールドチーム」に次ぐカテゴリーの「UCIプロコンチネンタルチーム」に属しており、世界のトップレースに参加でき、トップ選手と戦えます。自転車は速さや力だけでなく、技や駆け引き、天候や道路状況などを味方につけ、自分よりランクが上の選手を出し抜くこともできる競技です。これらの部分をうまく使って、優勝を目指したい。自分でそういうチャレンジをしていかないと、レベルアップにつながらないと思うんです。

オリンピックの出場枠は前年のUCIワールドツアーでの国別ポイント順位で決まります。上位16ヵ国以下の国は各大陸内でのランキングが指標になるので、アジアのレースは落とせません。僕を含めた日本人選手みんなが頑張って、確実にポイントを取っていかないとならない。今回のリオ2016で日本は、アジア3位の2枠。僕は獲得ポイントが日本人トップだったので選ばれました。それまでオリンピックを意識したことがなく、選出されて改めて凄さがわかったのですが、練習のすべてをオリンピックのために費やしたあの期間は本当に特別なものでした。東京2020ではぜひとも日本がアジアを制して、3つの出場を獲得したいです。

今の自分の力はまだメダルがどうこういえる段階にありませんが、これから4年間イタリアチームで経験を積み、「東京2020でメダルを取る」という目標はしっかりと掲げたい。ロードレースではチームの誰かがメダルを獲得できるようメンバーが協力しあって走るわけですが、全員に高い実力が要求されます。イタリアは自転車文化が根付いた国で考え方も具体的な戦略も違いますが、それらをしっかり吸収し、オリンピックで力を発揮したいですね。僕にとって2017年はチャレンジの年。今までとは明らかに違う世界でしょう。楽しみと言いたいけれど、プレッシャーのほうが大きい。でも、そのプレッシャーが力になるのでむしろいいんです。

内間康平 / Kohei Uchima トライアスリート 内間康平 / Kohei Uchima トライアスリート

主な戦歴

2009年 ツール・ド・北海道U23総合 優勝
2010年 ツアー・オブ・タイランド第5ステージ優勝、総合7位
2011年 ツール・ド・沖縄(UCI2.2) 総合7位
2014年 ツールドシンカラ(UCI2.2)第1、第6ステージ優勝
2015年 アジア自転車競技選手権大会ロードレース 3位、
ツアー・オブ・タイランド第1、第6ステージ優勝、総合2位
ツール・ド・北海道 総合3位
2016年 リオデジャネイロ2016オリンピック出場