ニュースリリース

平成25年度「文部科学大臣表彰 科学技術賞」を受賞

2013年4月30日
No.66

 株式会社ブリヂストンは、平成25年度科学技術分野の文部科学大臣表彰において、当社の「変性ポリマーを用いた材料ナノ構造制御技術とタイヤの開発」が、科学技術賞(開発部門)を受賞しました。

 受賞技術は、低燃費・安全性・静粛性など必要な性能に応じて、コンパウンドを自由に調整する技術「ナノプロ・テックTM」として、現在すでに低燃費タイヤ「ECOPIA(エコピア)」やスタッドレスタイヤ「BLIZZAK(ブリザック)」などで製品化されています。

当社が受賞した業績は以下の通りです。


(1) 受賞業績 : 「変性ポリマーを用いた材料ナノ構造制御技術とタイヤの開発」

(2) 受賞者
小澤 洋一 / タイヤ材料開発第一本部 兼 中央研究所 フェロー
森田 浩一 / イノベーション本部長
松下 純子 / 中央研究所

(3) 受賞評価ポイント
 スタッドレスタイヤの開発において、氷雪路と乾燥路での性能を両立させることは、長年の技術課題でした。この課題を解決するために、過去から積み上げてきた触媒設計技術及び重合技術を結集させ、世界でも工業化の例がない末端変性高シスブタジエンゴム(高シスBR)を合成する技術の開発に成功。
 この技術をスタッドレスタイヤに適用することで、従来困難であった氷雪路と乾燥路での性能の両立を実現。道路交通の安全性や快適性への幅広い貢献が評価されました。

 当社は、今後も新たな技術を開発し、製品へ適用することで、お客様により安全性や環境性に優れたタイヤを提供してまいります。


受賞風景
<写真>
左:イノベーション本部長
森田 浩一
右:タイヤ材料開発第一本部
兼 中央研究所 フェロー
小澤 洋一

※ 本賞は、科学技術に関する研究開発、理解増進等において顕著な成果を収めた者について、その功績を讃えることにより、科学技術に携わる者の意欲の向上を図り、もって日本の科学技術水準の向上に寄与することを目的に、文部科学省が表彰するものです。



関連リンク:
・2006年7月7日発表ニュースリリース:
分子末端でシリカと直接化学的に結合する高シスブタジエンゴムの合成技術を開発ゴム分子の微細構造を制御する技術NanoPro-Techを確立
ブリヂストンの低燃費タイヤ
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本件に関するお問い合わせ先
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