CSR

Enviroment(環境)|資源を大切に使う

長期目標:100%サステナブルマテリアル化

資源循環に関する取り組み姿勢

ブリヂストングループは持続可能な循環型社会を実現するために、商品やモノづくり全体を通して、原材料、エネルギー、水資源などの限られた資源を効率的に利用しながら、社会が必要とする価値を提供してまいります。そのために、3R (リデュース、リユース、リサイクル) に関する技術革新や資源循環に貢献する商品・サービスの開発、提供に努めます。

主要な活動

  1. 1.資源生産性 (売上高/原材料使用量) の継続的な向上を目指します。
  2. 2.資源の循環利用や再生可能資源の利用拡大に寄与する技術やビジネスモデルの開発を推進します。
  3. 3.モノづくりの過程において、水使用量の削減や循環利用の拡大に努めます。

100%サステナブルマテリアル化※1の考え方

 将来、人口や自動車台数の増加により、タイヤなどの需要も拡大することが予測されています。その結果、必然的に資源消費が増大し、環境負荷が増えていくと考えられますが、やがては地球の自浄能力・扶養力を超えてしまい、資源枯渇などの問題に直面する可能性があります。ブリヂストングループは、地球の自浄能力・扶養力とバランスをとり、事業運営を行うことを目指しており、そのために必要な活動として、使用する資源を減らす(リデュース)、循環させる(リユース、リサイクル)、新たに投入する資源は再生可能資源に切り替えるという3つのアクションを定めています。

100%サステナブルマテリアル化の考え方

ブリヂストングループが考える「サステナブルマテリアル」とは、単に再生可能資源を指すわけではありません。持続可能な形で事業を継続するために、以下の観点を満たす原材料を「サステナブルマテリアル」と位置付けています。

①継続的に利用可能な資源から得られる
②事業として長期的に成立する
③原材料調達から廃棄に至るライフサイクル全体で環境・社会面での影響が小さい

アクション①: そもそもの原材料使用量を削減する

 人口増加とライフスタイルの高度化に伴う需要の増加により、何も手を打たなかった場合 (BAU:Business as usual) 、2050年頃には、需要の増加によって資源使用量も数倍に増加し、地球の自浄能力・扶養力を超えてしまう懸念があります。このため、人口増加・経済成長と資源消費・環境負荷の因果関係を切り離す「デカップリング」の実現に向けた取り組みが最も重要と考えています。

 ブリヂストングループは、「デカップリング」を実現するために、資源生産性の向上を図っていきます。たとえば、タイヤの場合は、快適性や安全性といった機能を犠牲にすることなく、低燃費性能などの環境性能を継続的に向上していくことが、今後も引き続き求められると考えていますが、同時に、原材料使用量を削減する技術開発やビジネスモデル化も進める必要があります。この考え方を受け、ブリヂストングループでは、原材料使用量を半減する「ハーフウェイトタイヤ」のコンセプトタイヤを2011年のジュネーブモーターショーと東京モーターショーで発表しました。また、パンクして空気圧がゼロになっても所定のスピードで一定の距離を走行可能な「ランフラットテクノロジー採用タイヤ」※1の普及により、ほとんど使用されずに廃棄されるスペアタイヤをなくすことも原材料使用量の削減に貢献できると考えています。加えて、すべての商品に共通する、耐久性向上による長寿命化技術開発も進めています。

  1. ※1実車試験、または、ISO規格に基づいた室内ドラム試験において、速度80km/hで80kmの距離を走行可能です。実車試験とは、実際の車両を用いて所定の室外のコースを走る試験を指します。室内ドラム試験とは、直径2mの円筒状のドラムと呼ばれる金属製回転体に、1本のタイヤをISO規格が指定する荷重にて押し付けることで、室内の試験設備において実際の走行状態を模擬した試験を指します。

アクション②: 資源を循環させる&効率よく活用する

 現在使用している資源は、循環活用されている再生資源、新規に投入する再生可能資源、非再生資源 (枯渇資源) の大きく3つに分類されます。アクション①で、原材料使用量を削減するとともに、アクション②では、非再生資源の代わりに、循環活用されている再生資源の活用を進めます。

 具体的な活動としては、すり減ったタイヤの表面 (トレッド) を貼り替えて再使用 (リユース) する「リトレッドタイヤ」の普及やリトレッドタイヤを活用したソリューションビジネスのグローバル展開などを進めています。リトレッドタイヤは、新品タイヤと比較し原材料使用量が3分の1以下となるだけでなく、タイヤの寿命が延びることで、使用済みタイヤの削減にも寄与します。

 また、すでに導入している再生ゴムの活用や、リサイクル可能な材料を使用した「非空気入りタイヤ (エアフリーコンセプトTM) 」のような新たな技術開発も進めていきます。

アクション③: 再生可能資源の拡充・多様化

 アクション①で原材料使用量を減らし、アクション②で資源の循環活用を進めるだけでは、グローバルで増え続ける需要に対し、必要な商品・サービスを安定供給することは困難です。アクション③として、新規に投入する資源を非再生資源から、再生可能な資源とすることで、真に持続可能な社会の実現に貢献できると考えています。

 地球の自浄能力・扶養力とのバランスを前提とした「サステナブルマテリアル化」は、単純に非再生資源 (枯渇資源) を植物由来の再生可能資源に切り替えるだけでは不十分だという考えに基づいています。たとえば、再生可能資源である天然ゴムについては、タイヤの主要原材料の中で大きなウェイトを占めるパラゴムノキの生産性向上を進めると同時に、「グアユール」などの新たな天然ゴム資源の技術開発など、原材料供給源の多様化にも取り組んでいます。