CSR

労働慣行

働きがいと誇りの追求

働きがいと誇りの追求に関する考え方と取り組み

ブリヂストングループは、働きがいと誇りの追求に関する考え方を以下のように定めています。

この考え方をふまえ、2013年にブリヂストングループ各社の人事・処遇制度、教育・研修において必要な制度が整備されているか自主チェックを行い、更には各社別に自主チェック結果に応じた制度整備計画の策定を推進しました。加えて、グループ各社の制度整備を促進するための教育を、各社の人事責任者を対象に実施しており、グループ全体で整合性の取れた人事・処遇制度、教育・研修プログラムの整備推進と定着を図っています。

次世代経営層の継続的な育成

ブリヂストングループは、グループ全体で最適な人材の活用を人事方針の一つとして掲げ、将来のグループ経営を支える人材の継続的な育成を目指して、中長期的な選抜育成を実施しています。

グループ経営において重要な役割を担う約250のポスト「グループ・キー・ポジション(GKP)」を決定し、これらGKPを担える人材を選抜して育成するプログラム「グローバル・ディベロップメント・クラス(GDC)」を2004年から展開しています。

GDCプログラムでは、グループ内で選抜されたメンバー(約15~20名/年(直近は2年に1回))に対して、初期に上司・同僚・部下・自己と360度の評価を実施した後、その結果を基に個人別の育成計画を作成。メンバーに求められる行動特性に焦点を当てた能力開発やリーダーシップスキルなどを磨く集合研修を実施しています。国内外のグループ会社の経営層としての任務を通じ、国際的な視野を有するマネジメント人材を育成しています。

また、2014年よりグローバル・ネットワーク構築を目的とした若手優秀層向けのプログラム「グローバル・ディベロップメント・ネットワーク(GDN)」を開始しました。

GDNプログラムでは、グループ内で選抜されたメンバー(約20名/年(2年に1回選抜))に対して、グローバル・ネットワークの構築を目的として年2回の集合研修を実施しています。

グループ全体でのモノづくり人材の育成

「ブリヂストン流モノづくりを実践できる人材の育成」をミッションとして、2007年に開設した「グローバル・モノづくり教育センター(Global Manufacturing Education Center:G-MEC)」は、「人材育成標準プログラムの開発」「プログラム指導者の育成」「仕組みへの落とし込み」を3本柱に、グローバルでのモノづくり人材育成活動を展開しています。

海外生産比率が7 割を占める現在の課題は、各製造拠点が「良いモノを標準通りつくり、標準通り流す」生産状態を維持・向上させ、自律して高いレベルのモノづくりができるようになることです。そのために、各地域に推進組織として、C-MEC(中国)、AP-MEC(アジア)、E-MEC(欧州)、BRISA-MEC(中東)、NA-MEC(北米)、SA-MEC(南米)を立上げ、各SBU/事業所に推進者(マスター)を育成・配置し、推進者がキーパーソンとなり、事業所の教育や教育後の定着活動・改善活動を推進しています。

マスター人数(2015年12月末現在)

(単位:人)

地域 種別 日本 米州 欧州
中東
中国 アジア
合計
製造マネジメント 28 3 6 10 11 58
標準技能インストラクター 18 0 11 14 10 53
保全マネジメント 20 1 4 9 20 54
合計 66 4 21 33 41 165

従業員の能力開発と教育研修

ブリヂストンでは「仕事を通じての成長のみならず、教育・研修を積極的に実施し、企業戦略に合致した人材を育成する」ことを目標に研修体系の充実に努めています。

2002年からは、部門や職能にかかわらず、全従業員に共通して必要な能力(職務遂行力・マネジメント力)を強化することを目的とした研修体系「人材育成カレッジ」を構築し、運営しています。

また、「事業体経営ができる人材の育成」「マネジメントができる人材の早期育成」に焦点を当てた研修プログラムの拡充や、「若年層の早期戦力化」を狙いとした各種研修も整備しています。

こうした全社研修に加えて、各部門で必要とされる「研究開発」「生産技術」「安全防災」「品質」「環境」「販売」「財務」「知的財産」「広報」などに関するスキルや知識を習得するために、各部門の職能専門研修担当部署による研修なども実施しています。

ブリヂストン全体での効率的・効果的な研修の実施、新たなニーズの定期的な確認と研修体系への反映を目指し、全社研修事務局と職能専門研修担当部署が連携して取り組んでいます。

ブリヂストンの研修体系

ブリヂストンの研修体系

主な研修内容

事業体経営のできる人材の育成 管理職を対象に、経営戦略やビジョンの構築など、事業を経営していく上で、必要な能力を強化するための研修を実施しています。
マネジメントができる人材の早期育成 管理職候補層を対象に、将来管理職になった際に必要とされるリーダーシップ、部下の指導・育成、意思決定など、基本的なマネジメント力を向上させるための研修を実施しています。
定期新入社員の育成 新卒採用者を対象に、入社してから各部署に配属されるまでの導入期間に2.5カ月の研修を実施しています。最初の2週間の集合研修では、企業理念や会社概況などブリヂストングループについての基本知識とビジネスマナー、社会人としての心構えを学びます。その後、工場実習では実際の生産業務や改善活動を体験し、また、販売実習では、グループ販売会社で販売第一線について現場を学びます。
キャリア採用者の早期適応支援 キャリア採用者を対象に、ブリヂストングループの企業理念や会社概況など、新しい環境への適応を支援する約1週間の集合研修を実施しています。
定期新入社員・キャリア採用者育成の支援 職場における新入社員とキャリア採用者の育成と定着を図るため、配属先所属長を対象に「OJTガイダンス」を実施し、また、指導を行う社員を対象に指導のポイント・スキルを習得する「指導社員研修」を配属直後に実施しています。

その他の教育制度

海外トレーニー・留学制度

ブリヂストンは、若年層の従業員の視野拡大や様々なスキル形成を目的に、海外事業所で2年間の業務研修を行うトレーニー制度を設けています。また、主に技術系従業員を対象にした海外大学への留学制度も設けています。2015年時点で39名の従業員を海外に派遣しており、今後は常時50名以上の若年層の従業員を海外に派遣することとしています。

また、海外グループ会社にも、若手従業員を育成するグローバルトレーニー制度があり、2015年末時点で、トルコ、中国、アラブ首長国連邦からのべ9名が日本とイギリスの事業所へ派遣されました。

人事評価制度

ブリヂストンは、仕事の達成度や成果に応じて公平に評価・処遇する人事評価制度の確立と、その公正な運用に努めています。上司と部下との対話を重視した評価プロセスにより、公平で納得性の高い評価の実現を目指しています。

C&D(キャリア&デベロップメント)面接

自己の能力開発とキャリアパスの希望をC&Dカードで自己申告し、上司と面談することで、ジョブローテーションや能力開発に役立てています。

社内公募制度

ブリヂストンでは、2010年に社内公募制度を導入しました。これは、意欲のある従業員へのチャンスの提供と、適材適所な人材配置を目的としたもので、各部署が求める人材を社内で公募し、従業員はこれに自由に応募することができます。2015年は同制度を活用して26名が新しい部署へ異動し、活躍しています。

福利厚生

従業員の勤労意欲・効率の向上や、優秀な人材の確保・定着には、魅力ある福利厚生制度が不可欠であるという考えの下、ブリヂストンは、施設や制度の整備を進めています。

その一例が、従業員が安心して業務に精励できるような居住環境の整備・充実です。ブリヂストンが保有する社宅や独身寮では、耐震補強や施設のリニューアルを実施しており、今後も計画的に整備を行う計画です。

また、従業員が心身共にリフレッシュする場として、軽井沢、熱海、奥多摩など全国5カ所に自社保養所を設けているほか、全国の宿泊施設を優待価格で利用できる制度を用意しています。これらの施設・制度を余暇や研修などで利用する従業員は年間約18,000人に上っています。

このほかにも財産形成支援制度、グループ保険制度などを整備し、従業員の生活の充実を支援しています。

従業員満足度調査

ブリヂストンでは契約社員を含むすべての従業員に対し、仕事・職場・処遇を含めた人事施策など幅広い項目に関する「満足度調査」を毎年実施しています。この調査結果は、経営層へ報告されると共に、社内イントラネットやポスターの掲示を通じて従業員へもフィードバックしています。

同調査の2015年の回答率は95.8%で、「職場の総合的魅力」への評価の平均は5点満点で3.22点(前年は3.19点)、「会社の総合的魅力」への評価の平均は3.35点(前年は3.33点)と共にやや向上しました。多くの調査項目で得点の向上がみられ、調査を委託した会社からは他社平均と比較して良好な結果を維持しているとの評価をいただきました。この結果をふまえ、職場内でのコミュニケーションの充実を図るなどの取り組みを進めていく計画です。

今後も、この調査を継続的に実施すると共に、調査結果を新たな施策の立案・展開や、改善につなげていく考えです。

(単位:点)

分野 2013年 2014年 2015年
職場の総合的魅力 3.22 3.19 3.22
会社の総合的魅力 3.33 3.33 3.35

功績表彰

ブリヂストンでは、著しい功績を上げた組織や個人を、創立記念日である3月1日に、全社表彰はCEO・COOより、地区表彰は事業所長より毎年表彰しています。創立記念日は、ブリヂストンの歴史と創業以来の理念を更に深く理解し、今後進むべき方向性を改めて確認する日ですが、この表彰を併せて行うことにより、企業活動への従業員の意識向上を図っています。

2015年の表彰件数は、全社表彰が4件、地区表彰が116件でした。

特許報償制度

ブリヂストンは、従業員の開発意欲を高めると共に、技術戦略の進展に寄与する発明を奨励するために「特許報償制度」を設けています。会社が従業員から特許などを受ける権利や特許権などを承継する場合は、この制度に基づき対価を支給することとしています。