

日本最大の湖である琵琶湖は、400万年の歴史を持つ古代湖で、世界的にみても非常に希少な淡水生態系を保持しています。しかしながら、近年の琵琶湖では、水の汚染問題に加え、開発によって土の水路やヨシ原などの魚たちの住みかが激減し、ブラックバスなどの外来魚が増加するといった様々な問題により、本来の生態系が大きく損なわれつつあります。ブリヂストンは、地域社会の一員として、この豊かで貴重な自然環境・生態系を有する琵琶湖を、私たちが「見つめ続ける」こと、そして多くの方に「見つめ続けていただく」ことで、琵琶湖の水環境の保全を支援しています。
滋賀県彦根市で40年以上にわたって操業を続けているブリヂストンは、琵琶湖の水環境を守るための活動を2004年より開始しました。まず、2004年にWWFジャパンと共同で「WWF・ブリヂストンびわ湖生命(いのち)の水プロジェクト」を立ち上げ、地域の様々な団体と連携しながら、琵琶湖の水環境を守るための様々な活動の支援を行ってきました。2011年からは「ブリヂストンびわ湖生命(いのち)の水プロジェクト」として、これまでの活動を継続・発展させています。現在、ブリヂストンでは、主に3つの活動に取り組んでいます。
工場近隣地域で、生態系モニタリング活動としての自然観察会を行っています。従業員とその家族、地域の方々などが活動に参加し、参加者はどういった生き物がそこにいるかを自分自身の手で実際に調べ、専門家の方から説明を受け、そこで見つけた生き物、そしてその生き物が暮らす環境への理解を深めています。これらの活動を通じて、多くの人が楽しみながら、琵琶湖の豊かな自然を再認識し、環境に対する関心をより高めていただくことを目指しています。さらに観察会の参加者によって集められた情報は、生物の生息状況に関する調査データとしても活用されています。
彦根工場に設置されたビオトープは、琵琶湖の形をイメージし、また琵琶湖の環境を再現していることから、「びわトープ」と呼ばれています。
カワバタモロコ
2011年、彦根工場の敷地内に新たに「びわトープ」と名付けたビオトープ(※1)を設置し、琵琶湖流域の生物多様性保全を目的とした、国立大学法人三重大学による絶滅危惧種「カワバタモロコ(※2)」の繁殖に関する研究活動への協力を行っています。自然観察会のような生態系モニタリング活動の実施に加えて、生物多様性保全に向けた学術研究活動へ協力を実施する事で、自然共生社会の実現に更に貢献できると考えます。 また、「びわトープ」は、自然観察会などのフィールドの場としても活用されています。
滋賀県立琵琶湖博物館 ふれあい展示室における琵琶湖お魚ネットワーク(※1)の活動事例展示を協賛しています。活動マップや調査で使用された道具などを展示している他、実際に魚つかみ体験ができる水槽も設置されています。博物館の中でフィールド調査の一部を体感いただくことで、1人でも多くの方に当活動への理解を深めていただくことを目指しています。