社会貢献活動

「地域特有の課題」に取り組む社会貢献活動|各地域での活動事例|日本

イルカ人工尾びれプロジェクト

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  • 人工尾びれ開発ドキュメント
  • 開発者インタビュー

5.壊れない尾びれの完成

ブリヂストンサイクルの協力

フジに人工尾びれの装着テストを行う
フジがジャンプしても壊れない尾びれの完成を目指し、試行錯誤の日々が続きました

「絶対に壊れない尾びれを作る」
それが、ブリヂストンに与えられた課題でした。今回の改良は、解析スペシャリストとファイバー系に強いブリヂストンサイクルに協力を得てすすめられました。カウリングや芯の強度など補強材の構造について見直すため、綿密な解析を行って各部に求められる強度を計算し、その数値に基づいて新しい人工尾びれを設計します。カウリングはガラス繊維を用いたブリヂストンサイクル製、ゴム部分には硬度45度のシリコーンゴムを使用し、頑丈な尾びれが出来上がりました。
そして2004年10月16日、改良した人工尾びれのテストの日。フジがジャンプする前に芯が折れてしまいましたが、強度を増したカウリングは壊れませんでした。

試練を乗り越えて

その後もブリヂストンは改良に改良を重ね、持ちうる最高の技術をフジの人工尾びれに注ぎ込みました。カウリングには、次期オリンピックの自転車競技のためにブリヂストンサイクルが開発したしなりと強さを持った新素材を使用し、すっきりと軽く、装着も簡単なものに仕上がりました。
2004年12月18日、この人工尾びれの装着テストが行われました。プロジェクトメンバーが見守るなか、フジが泳ぎ始めます。軽快な動きから、ツイスト、そして水面に並行に跳ぶボウジャンプへ。調子よく技をこなしていくフジ。そして、いよいよハイジャンプ。飼育員の声がかかると、助走を始め、みるみる加速。強く水を蹴って、垂直に跳び上がりました。そして、信じられないような高さで、フジはジャンプに成功したのです。
「やった! 跳んだ!」
テストの結果、フジの尾びれにも傷はなく、人工尾びれも壊れていないことがわかりました。
「よくやったな、フジ。これで大丈夫だ」
プロジェクトがスタートして2年あまり。いくつもの試練を乗り越え、破損を繰り返してきた経緯を塗り替えた瞬間でした。

フジ、ついにジャンプする
12月18日、フジはついに大ジャンプに成功
壊れない尾びれの完成[2004年12月]
カウリングはブリヂストンサイクル製で、次期オリンピックの自転車競技のために開発した新素材を使用