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2004.11.15
No.134 |
| イルカの人工尾びれを当社ゴム技術により製作
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株式会社ブリヂストン(社長 渡辺惠夫)は、沖縄美ら海(ちゅらうみ)水族館からの要請を受け、病気で尾びれの大部分を失ったイルカ向けに当社のゴム技術を活かして人工尾びれを製作しました。沖縄美ら海水族館では、その人工尾びれをイルカに取り付け、健康だった頃の泳ぎを取り戻させることに成功しました。イルカの人工尾びれをゴムで作るのは、当社の知る限り世界初の試みです。
このイルカは、沖縄美ら海水族館で飼育されている「フジ」です。フジは静岡県伊東市川奈で捕獲され、1976年11月に羽田から沖縄へ空輸されてきました。フジは体長271cm、体重235kgのメスのバンドウイルカで、水族館での飼育歴は11月17日で28年になり、3頭の仔を持つ母親でもあります。その第一仔の雄のリュウは、本年で26才となり、水槽生まれのバンドウイルカとしては、日本最長の飼育記録を日々更新しています。そのフジが2002年10月頃から尾びれの末端が壊死してしまう難病にかかり、尾びれの大部分を切除することで一命を取り留めたものの、尾びれの大部分を失ったため、イルカ本来の泳ぎができなくなっていました。
2002年12月に、当初は、当社社員のボランティアにより、人工尾びれの開発に着手、その後、当社の持つゴム技術を結集するために、プロジェクトチームを結成して対応することとなりました。
2003年9月には第1次試作品、同年10月に第2次試作品を製作、その後、形状や硬さを更に改良するため、東京大学大学院工学系研究科環境海洋工学専攻の協力により水槽での実験を重ね、2004年3月に第3次試作品が出来ました。その後も更なる改良を加え、8月にはこの人工尾びれを装着して水上へのジャンプができるまでになりました。フジはこの人工の尾びれを装着することで、健康だった頃に近い自然な泳ぎができていると沖縄美ら海水族館よりお聞きして、当社としても大変喜ばしく思っております。
今回製作した人工尾びれの材料には、生体適合性に優れたシリコンゴムを選定、肌と接する部分のクッションには防水・耐候性に優れた当社の発泡ゴム「エバーライトモラン」を使用しています。また、人工尾びれを固定するための補強材については、金属に比べて軽量でありながら強度が確保できる、先端複合材料(ACM=Advanced Composite Material)を、フジへの負担を軽減するために活用しています。形状の設計にあたっては、FEM分析(有限要素法構造解析)を用いました。このように、尾びれの設計、製作にあたっては、当社の持つ材料開発技術、ゴム設計・開発技術や解析技術が駆使されています。
なお、フジは2004年7月19日(海の日)より沖縄美ら海水族館において一般公開されています。
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以上
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