橋梁用ゴム支承

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中減衰分散型ゴム支承(NR-S)

NR-Sは、地震時水平力分散支承として開発した天然ゴム(NR系)材料の減衰性能を向上させた画期的な分散支承です。一般的に分散支承の設計では等価減衰定数(heq)=3%が適用されますが、NR-Sを使用するとheq=5%の適用が可能となります。
heq=5%とは、コンクリート構造物の一般的な等価減衰定数と同等であり、設計時の解析における2%(現行対比66%向上)の減衰差は橋梁の震動抑制に有効な結果をもたらします。
また、III種地盤で液状化する等の理由で免震設計が適用できない橋梁に対して、支承形状のコンパクト化に特に有効です。

NR-Sの特徴

  • ゴムの等価減衰定数が向上すると温度や周期等の各種依存性が強くなる傾向がありますが、材料における原子・分子レベルの制御技術により、減衰性能を向上させる一方で各種依存性を従来のNR系ゴム材料と同等レベルに抑制しています。
  • NR-Sの減衰性能は、材料レベルでの性能評価(ラップシェアモデル)と製品レベルでの性能評価との整合性確認を実現しております。
減衰と依存性の概念図
油膜浮上式高速2軸試験機
(油膜浮上により試験機の摩擦減衰を抑制し、製品の減衰性能を正確に測定します)

適用概念図

適用概念図