ブリジストンが誇る「高機能素材」とその技術

タイヤ製造で培った技術から、高機能素材が生まれました。

タイヤをはじめとする様々な製品をつくるために、当社グループは長年をかけて、様々な技術を生み出してきました。そうしたハイレベルな技術が活かされた製品のひとつが、ウレタンフォーム、EPDMフォームなどの高機能素材です。

ウレタンフォーム プラスチック樹脂をパンのように膨らませ、バリエーションに富んだ優秀な素材へ

ウレタンフォームとは?

「ウレタン」と聞いて、みなさんはまず何を思い浮かべるでしょうか?
おそらく身近にあるのは、どの家庭にもあるキッチンスポンジやマットレスなどでしょう。

しかし私たちが製造しているウレタンフォームの多くは、普段は見えない、みなさんが思いもかけない部分で活躍しています。
クッション性、耐水性、吸音性などに優れた素材として、車や住宅から家電、OA機器、ハードディスクなど、実に様々な製品に使われているのです。

ウレタンフォームイメージ写真

ウレタンフォームの作り方

ウレタンフォームは、石油からできた液体の原料を配合し、材料同士の化学反応で発生する炭酸ガスによって発泡させて作ります。原理としては、パンが焼かれて膨らみながら固まっていくのと同じようなもの。
製造時は巨大なかたまりとして作られるため、泡の大きさを均質に保つなど、品質をコントロールするために高度な技術が必要とされます。
また製品特性に合わせ、相反する要件――例えば「軽量」と「高耐久」、「柔らかさ」と「高反発性」などを、最適なレベルで細かく調整するノウハウも求められます。

詳しい製造工程の動画は下記コンテンツでご覧いただけます。

  • 材料を配合する
  • 攪拌ずる
  • 型に流し込む
  • 配合物の作用により発泡

ウレタンフォームの製造技術

当社グループが取り扱っているウレタンフォームは、現在200種類以上。
原料の配合設計や、処理の仕方を変えることによって泡の大きさなどをコントロールし、硬さや反発性、性能などのバリエーションを豊富に取り揃えています。使われる製品によって様々に異なる機能性が求められるため、配合設計から安定供給できるようになるまで、ときには長期の開発期間を要するケースもあります。
お客様のご要望を叶えるため、自社でこうした素材開発のノウハウを持っていることが、ブリヂストンの大きな強みのひとつです。

ウレタンフォームのバリエーション素材 除膜ウレタンフォーム 「泡」の集合体から膜のみを除き、通気性や水切れをアップしたウレタンフォーム

通常のウレタンと、相反する機能を持つ除膜ウレタンフォーム

シャボン玉の泡がいくつも集まったところを思い浮かべてみてください。泡と泡が触れているところには、いくつもの「膜」ができますよね。
通常のウレタンフォームは、発泡した後この「膜」がそのまま残っている状態です。そのため、気密性や耐水性に優れた性質を持つことになります。この「膜」の部分を、特殊技術によって取り除いたのが除膜ウレタンフォームです。
拡大して見ると、セル部分の枠(骨格)だけが残っていることがおわかりいただけるでしょうか。
通常のウレタンフォームとは全く反対で、除膜ウレタンフォームは通気性や水切れ性に優れた特性を持っています。

除膜ウレタンフォーム 除膜ウレタンフォーム 膜が除去され、骨格のみとなっています。 普通のウレタンフォーム 膜が骨格にうっすら残っています。

空気や水を通すフィルターなどの部品に使用される

除膜ウレタンフォームは主に空調機器やOA機器のフィルター、洗えるマットレス、キッチンスポンジなどで使用されています。
当社グループの発泡技術によって、泡(セル)は粗いものから非常に細かいものまで様々なバリエーションがあるため、使用される商品に合わせた素材を提供しています。
除膜ウレタンフォームは通常のウレタンフォームと比べて品質管理が難しく、特にセルの大きさをコントロールするためには高度な技術が必要とされます。
こうして作られた除膜ウレタンフォームは、あなたの身近なところで快適な暮らしや、日々の健康を見えないところを支えているのです。

SFフォーム拡大図

EPDMフォーム 「ゴムの芸術品」と呼ばれるほど、ハイレベルな技術を必要とする高性能素材

EPDMフォームとは?

ウレタンフォームでは実現できない性能を求め、開発されたのがEPDMフォームです。
ウレタンと比較すると、耐熱性、耐久性などに優れている素材です。
EPDMの原料は石油から生成された合成ゴム。硬い粘土状のゴムに発泡剤を混ぜ、熱を加えて発泡させることで、独特の手触りと優れた性能を持つ高機能素材ができあがります。

ハイレベルな技術で製造されるEPDMフォーム

EPDMフォームは、デリケートな製品です。配合設計はもちろんのこと、製造工程における気圧や温度の差、諸条件のわずかな違いによって、製品の品質が大きく左右されてしまうのです。
その製造の難しさは、EPDMフォームが業界内で「ゴムの芸術品」と呼ばれることにもよく表れています。当社グループでは現在も試行錯誤を重ねながら、お客様の求める素材の開発に挑んでいます。