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タイヤ研究部 操安研究ユニット 桑山 勲

Q.ブリヂストンに入社を決めた理由は何ですか?

大学研究室の先輩を介した小平技術センター/工場見学会において、大学院で専攻し深く研究に携わっていた数値解析技術がブリヂストンでは研究水準、設備とも極めて高いレベルにあり、それを社内の優れた研究者達が独自に築き上げていることが判り、その研究部の一員として働くことに強く魅力を感じたためです。

Q.仕事の内容を教えて下さい。

近年の電子制御に代表される自動車技術の革新にタイヤ業界としても追従していかなければなりません。
イタリア留学中は操安性能改良に注目したアクティブサスペンションの研究開発に携わり、車両とタイヤの相関性を深く学んできました。ここで得られた自動車工学の深い知識に基づき、様々な車両に対してあるべきタイヤを開発するための基盤技術を、車両操安性能の観点から開発しています。

Q.海外赴任のきっかけ、そして海外赴任にあたっての想いを教えてください。

入社当時から研究志向が強く、海外研究機関において最先端の技術を学び、グローバルに活躍できる研究者としてブリヂストンの基盤技術を支える仕事をしたいと強く思っていました。
数値解析技術、設計部でのタイヤ開発、モータースポーツ用タイヤの開発といった仕事を経て、車両とタイヤの相関関係の重要性を理解し、これを研究テーマとして自動車操安性能研究の本場である欧州への留学を強く希望することで実現したものでした。

Q.現地で働いてみての印象は?

非英語圏への留学はリスクを伴うことを承知の上で、最高の研究環境を得るべくイタリアのミラノ工科大学へ留学することとなりました。
(イタリア語ではなく) 英語のみで仕事を推し進めようとすると様々な軋轢が生じ、研究グループの一員として認められるのに苦労はしましたが、日本と同様に母国語が使えるのは自分の国のみである環境は同じであり、自国の工業,産業を自ら築き上げてきたことに自尊心を持ち、得意分野においては世界をリードしているとの気概に共感できました。
時間と共に懸念していた言葉の壁も乗り越えられ、無事に学位を取得、帰国を惜しまれるまでに充実した研究生活を送れたことに指導教授、研究グループの同僚達への感謝の念がたえません。

Q.現地ではブリヂストンはどのような印象を持たれていますか?

イタリアは競争事に対して熱くなりやすい情熱的な国だと思います。モータースポーツもサッカーに劣らず人気が高く、ブリヂストンの活躍はイタリア人に強烈な印象を与え、好意的に受け入れられていました。
モータースポーツ用タイヤ開発に携わっていたことはイタリア人と打ち解けるのに大きなアドバンテージとなったことはいうまでもありません。

Q.現地で仕事をする上で、苦労した事を教えてください。

何より苦労したのは滞在許可証の更新でした。これが無いとイタリア国外に出ることもできず、留学生は毎年更新なのですが、半年待たされることはざらでした。家族分ともなると、拒否からはじまり待っている間に次の更新を迎えることも。また、留学前の大学側の説明では、英語だけでも対応できるとのことでしたが、現実は98%がイタリア人学生であり留学生は極めて少ない (外国人の卒業率は20%以下...) 状況でした。当然講義等はイタリア語であり、物理・数学は万国共通語だとはいえ、イタリア語が理解できるようになるまで苦労しました。

Q.現地で仕事をする上で、最も達成感を感じた出来事を教えてください。

定期的に教授陣に研究成果の報告を行いQF審査を受けていくのですが、学位論文着手への審査に対し、資料は英語なれどイタリア語でプレゼンテーションを行い、満場一致で審査をパスし、研究成果にも高い評価を受けた時は、学位論文を書き上げPhD取得した時と同じくらい強い達成感が得られました。

Q.現地での生活をどのように楽しんでいますか?

ブリヂストンの同僚が周りにいる環境ではなく、単独家族のみでミラノに乗り込んでいったので、頼るところもなく赴任当初は (特に家族は) 辛い日々も送りましたが、アパートの棟近隣住民にも恵まれ、仲良くなったイタリア人の友人達に朝の市場やスーパー、美味しいレストラン、ミラノ的休日の過ごし方等を手取り足取り教えて頂き、忙しくも楽しく暮らしていくことができました。
年に一度は数日の休みを取ってスイスのアルプスやイタリア国境周辺の山岳地帯へ行き、家族皆で大自然の中で英気を養いました。

Q.最後に、グローバルでの活躍を希望する新入社員に向けてメッセージをお願いします。

ブリヂストンは強い意志と明確な理由を持ち、且つ、グローバルな活動を希望する人の情熱に応えてくれる会社です。勿論自己啓発による努力、与えられた仕事環境の変化に対応していく柔軟性も必要です。
是非、頑張ってください!!

ある一日のスケジュール

8:30 メール、スケジュールの確認
9:00 実験準備→実験
12:00 昼休み
13:00 データ解析、実験→資料作成
17:00 研究推移、進展のフォロー及び学術誌、論文による自動車業界研究動向調査
20:30 次の日の実験・研究計画を立て帰宅

※記事の内容及びプロフィールは取材当時のものです。

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