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人材育成制度

知り・学び・働き・考える ― ブリヂストンの人材育成制度

ブリヂストンでは、「人が会社を育て、会社が人を育てる循環をつくる」という経営姿勢の下、「仕事を通じての成長のみならず、教育・研修機会を与え、企業戦略の必要に応じた人材を育成する」ことを目標に研修体系の充実に努めています。

また、「経験の場を与える」ことにより個人の成長と組織の活性化を図るため、育成的ローテーションを推進しています。

新入社員・若手社員の研修体系

1.新卒採用者研修

(1) 新人社員研修

ア. 会社を知る
  • ブリヂストンでは、4月1日に入社して6月中旬に各部署に配属されるまでの導入期間として、2.5か月間の新入社員研修を実施しています。
  • 最初の3週間は集合研修。ビジネスマナーや社会人になる心構え、仕事に対する基本姿勢について学習します。その上でブリヂストン社員に必要な知識として企業理念、コンプライアンス、安全・防災・環境・品質管理のカリキュラムや、各部門動向 (タイヤ、化工品、生産技術、研究開発、海外等) の講義を受講。ここでは各部門の部長・課長が直接講師となり、各部門の概況・動向や雰囲気、生の声を伝え、会社についての理解を深めていきます。
  • 続いて、実際の職場の雰囲気を知るために職場訪問を実施。事務系と技術系に分かれ、本社および小平・横浜のテクニカルセンターで、各部署の部長・課長から部署の特色・業務内容について説明を受け、希望配属先を決める参考とします。
イ. 現場に出る
  • その後、タイヤ工場 (全国10ヵ所)、化工品工場 (全国4ヵ所)、スチールコード工場 (全国2ヵ所) に分かれて工場実習を体験。現場の技能員と一緒になり、作業服・安全靴着用にて交替制で勤務、実際の生産作業や改善活動に従事します。製造現場とそこで働く技能員の仕事を肌で理解し、メーカーの人間としての自覚を高めることが狙いです。
  • 続く販売実習では、各販売会社に実習生として派遣。セールスマンとの同行やタイヤ館での接客を通して営業・小売の現場を学びます。
ウ. 配属を決める
  • 新入社員研修の間に、人事担当者との配属面談を実施。研修中に得た経験や知識を基に、どんな仕事をしたいか、どんな部署に就きたいかという具体的な希望について話合います。100%希望通りの部署へ就くことは困難ですが、毎年約7割の新入社員が第3希望までの部署 (部単位) に配属されています。

(2) 3年目研修

  • 入社して3年目の社員が、中堅層になるにあたり必要な問題意識、職務遂行力を理解するために実施します。2日間の研修の中で、グループワークやケーススタディを通して理解を深めます。

2.キャリア採用者研修

(1) 企業活動について理解を深める

  • ブリヂストンをいち早く理解し、一日も早く戦力となってもらうための知識を身につけることを目的とし、入社後に5日間集中の集合研修を行っています。
  • 創業からの歩み、企業理念、環境理念、コンプライアンス、人事制度、部門の概況・動向などについて知ってもらいます。

(2) 製造業としての諸活動を知る

  • 工場見学を通じて、製造の原点である工場を自らの眼で見て、自ら体感してもらいます。

(3) 研修生同士の相互交流

  • 社内のさまざまな仕事に携わっているキャリア採用者の研修生同士で意見交換し、相互交流を図れます。

3.配属後の研修

(1) 部門別研修

  • 部門ごとに実務に直結した基礎知識を習得するための研修を実施。
  • 期間は部門によって異なりますが、海外部門を例にとれば、配属後、半年以内に約1ヶ月間、海外部門に必要な基礎知識を身に付ける目的で16講座の研修があります。その他、英語研修テストコースでのタイヤ試乗研修もあります。また、タイヤ設備開発部門を例にとれば、配属後に約10日間の部門集合研修がある他、電気・機械系の基礎知識の習得の為の研修もあります。
  • その後は配属先にて、実際の業務経験を積み重ねながら専門性を深め、仕事の能力のスキルアップをしていくことになります。

(2) 人材育成カレッジ

  • 人材育成こそが企業の永続的な成長に不可欠、との認識から「グローバルオペレーションに通用する人材の開発」を目的として採用・ローテーション・研修のシステムを強化しています。
  • なかでも部門や職能にかかわらず、全社員に共通して必要な能力 (職務遂行力) の強化を狙いとして、新入社員から部長までを含んだ研修体系を人材育成カレッジと名づけて展開しています。
  • 特に若手層に対し職務遂行力強化研修として「財務基礎講座」「ロジカル・コミュニケーション」「ロジカル・シンキング」の3講座 (2日間) を各5~10回、2年目以降の総合職を対象に実施。10年度は3講座合せて約660名が受講しています。また、マネジメント力強化を狙い、「プレマネージメント研修」「コーチング研修」「変革リーダーシップ研修」「意思決定/計画と組織化研修」の4講座を実施しています。
  • すべての社員に受講の機会を提供できるよう、研修体系の充実・強化を図っており、今後も拡充していきます。

(3) 通信教育

  • 能力開発のベースとなるのは、個人自らが成長しようとする自己啓発であり、積極的に個人の能力開発を支援していこうと考えています。
  • 必要とする (必要とされる) 能力開発領域に的を絞り、コースを厳選し、必要とする人が、必要とする時に、必要とする能力プログラムを受講できる様にしており、プログラム終了者には、受講料の全額又は半額を助成しています。

(4) 英語研修

  • 業務や海外出張等で英語を必要としている社員、または今後必要となる社員を対象に英語研修を実施しています。外部の研修団体から講師が派遣され、週1回2時間の英会話レッスンを中心とした英語研修を社内で開催。10年は約400名が受講しました。
  • その他にも海外部門、化工品部門、生産技術部門等でも独自の英語研修を実施中。
  • また近年では中国・ロシア・南米・東欧など、タイヤの需要増が予測される「非英語圏」への進出も活発なため、単なる英語力だけでなく、赴任先の語学力の養成も目指しています。

(5) 海外トレーニー制度

  • 国際化推進の中核を担う人材に対し、視野拡大・素養の形成支援を目的として、海外トレーニー制度を実施。勤続3年以上の社員を対象に海外事業所 (主に米国とEU) でOJTや社内の研修を2年間行うもので、常時、30名近い若手社員が派遣されています。