分子構造を操る技術(ナノプロ・テックTM)

分子構造を操る技術(ナノプロ・テック™)

タイヤの用途に合わせて材料の特性を最大限に引き出す

ブリヂストングループでは、お客様のご要望にお応えするタイヤをつくるために、ナノプロ・テック(NanoPro-Tech; Nanostructure-Oriented Properties Control Technology)と呼ばれる独自技術を用いて、タイヤを分子レ ベルから設計しています。
ナノプロ・テックは、乗用車用タイヤ、二輪車用タイヤ、トラック・バス用タイヤ、航空機用タイヤなど、当社グループの様々なタイヤ製品を支える基盤技術のひとつです。

タイヤの材料

タイヤの材料

タイヤの主な材料はゴムです。タイヤに使われるゴムは、強度を向上させるカーボンブラックやシリカ(※1)、劣化を抑制する薬品など様々な配合剤を複雑に混合してつくられています。また骨格材となるスチールコードや有機繊維など、タイヤにはゴムだけでなく多種多様な材料が使われています。

  • ※1二酸化ケイ素からなる白い粉体。タイヤの低燃費性能やウェットグリップ性能を向上させる効果がある。

材料の分子からタイヤを開発 

ナノレベルの分子の大きさのイメージ

  • ナノレベルの分子の大きさのイメージ

ナノ(nano)とは10億分の1を表す言葉で、ナノメートル(1nm=10億分の1メートル)は、原子や分子を扱う場合に使われる非常に小さい長さの単位です。
ナノの世界をわかりやすく表現するために、地球と同じサイズのタイヤがあると考えてみてください。材料の分子(約1nm)からタイヤ(直径約1m)をつくることは、ネジ1本(長さ約1cm)から地球(直径約10,000km)をつくるイメージです。
当社グループでは、ナノレベルの分子設計から車とのマッチングまで様々なスケールの技術を組み合わせてタイヤ開発を行っています。

ブリヂストンの微細構造技術ナノプロ・テック

ブリヂストンの微細構造技術ナノプロ・テック

当社グループでは、ナノプロ・テックという物質の分子構造を操る独自技術を用いて、タイヤの用途に合わせた様々な特性を持つ材料をつくりだしています。
その一例としては、シリカをゴムの中で適切に分散配置する技術があります。シリカには、タイヤのゴムの低燃費性能やウェットグリップ性能を向上させる効果があります。しかし、水に似た性質のシリカを油に似た性質のゴムに混ぜようとしても、塊になってしまいうまく混ざりません。
そこで、ゴム分子をシリカと結合しやすい性質に変化させるなど分子レベルで構造を制御することで、シリカをゴムの中で適切に分散配置しています。こうすることで、シリカの特性を最大限に引き出し、タイヤ性能を向上させることが可能になります。

ナノプロ・テックでタイヤが変わる 

  • 低燃費性能

    低燃費性能
  • ウェットグリップ性能

    ウェットグリップ性能
  • ライフ(耐摩耗)性能

    ライフ(耐摩耗)性能
  • 耐久性能

    耐久性能

ナノプロ・テックを用いることで、低燃費性能、ウェットグリップ性能、ライフ性能(擦り減りにくく長く使える)、耐久性能など様々なタイヤ性能の向上が可能になります。
また、ナノプロ・テックのベースとなる材料技術は、タイヤだけでなく当社の様々な製品にも活かされています。