各地域のタイヤ需要を見える化
――戸谷さんの学生時代の専攻とブリヂストンに入社した理由を教えてください。
僕は学部では、服の着心地やベッドの寝心地などを評価する感性工学について学びました。
修士課程では、人間をより定量的に評価したいと考え、データサイエンスのアプローチから人と人のコミュニケーション分析について研究しました。具体的には、会議の生産性の評価の自動化に関する研究に取り組みました。
その間に、学生向けのデータサイエンスイベントに研究室の同期と一緒に参加をし、賃貸住宅のデータから家賃を推定するAIモデルの精度を競うコンペで全国3位を受賞することができました。その時の表彰式兼就活イベントで、偶然ブリヂストンのブースを見かけました。これがブリヂストンとのファーストコンタクトです。最初は「なぜタイヤメーカーが?」と思いましたが、データサイエンスにこれから力を入れていくという話を聞いて興味を持ちました。また僕自身も、その会社が作り上げてきたモノづくりをベースに、新しい技術という付加価値を提供していくことに興味があり、ブリヂストンへの入社を志望しました。あとは、もともと車が好きだったことも入社理由の一つですね。
――入社してからはどのような仕事に取り組んでいますか。
2021年4月に入社して現在の部署に配属され、現在までに大小10くらいのプロジェクトに参画しました。配属当初から取り組んでいるプロジェクトとして、地理情報を活用した店舗網分析のツール作成支援があります。具体的には、各地域にどれくらいタイヤの需要があるのかの可視化などをおこなっています。僕は乗用車用タイヤの担当として、国勢調査や新車に装着されるタイヤサイズなどのデータをもとに、どのインチのタイヤが、どこにどれくらい需要があるのかを明らかにしていきました。この可視化結果は、実際にどの店舗を強化していくかを検討する際に利用されています。
「誰かの役に立つデータサイエンス」を実感
――仕事で特に印象に残っていることは何ですか?
特に印象深いのは、工場から倉庫へのタイヤの配送計画を自動化するツールの作成です。工場からどのタイヤをどの倉庫に何本配送するか、従来人の手で計算していたものをAIで最適化することで、工数を削減することが狙いです。実装後、この業務における作業時間を6〜7割短縮することができました。この結果を見た時に、データサイエンスが誰かのために役立つことを初めて実感できた気がして、素直にうれしかったです。
――職場環境はどのような感じですか?
入社前は上下関係が厳しくてお堅い、良くも悪くも日本の大企業だと思っていました。しかし実際は、フランクでいろんなことに勉強しながらチャレンジできる環境で、イメージが変わりましたね。
特に僕の部署は自由闊達な雰囲気があります。先輩や上司に相談すれば、何かしらヒントがもらえますし、テキスト分析や画像分析、マーケティングなど、自分が興味のある分野に合わせてどのプロジェクトに関わるか希望を出すことができます。また、各事業部から多くの相談が寄せられていて、頼りにされている実感もありますね。
――仕事の中で、自分の強みをどのように発揮していますか?
学部の時に学んだデザインの考え方が、生きている知識の一つかもしれません。
学生の頃、デザイン工学の授業で「デザインとは物語である」と教わりました。「デザインとはモノの形状だけを指し示すのではなく、受け手がどういう生活を営んでいくのか、作り手がどんな価値を提供したいと考えるのか。それら一連の物語がデザインである。」ということです。その解釈を応用し、僕は今の仕事においても分析を始める際に、「お客様がこの製品やサービスを通じてどんなメリットを体感できるのか、そのために自分に求められていることは何か」を意識することを習慣づけるようにしています。そしてこの意識が、今の自分の仕事に繋がっているかなと考えます。
使う側の共感や納得感を大切にしたい
――現在はどのような働き方をしていますか。またオフの過ごし方について教えてください。
出社は週1日程度でほぼリモートです。会社の独身寮に住んでいるのですが、食堂で同僚と集まったり一緒に外食しに行ったりと、対面のコミュニケーションが取れる機会もあり、今のところ不便や不満は特に感じていません。プライベートでは友人とAIや機械学習について毎週リモートで勉強会を開催しています。
趣味はドライブです。タイヤメーカーに勤務する社員として運転する楽しさをもっと知っておきたいと思いまして。最近、国産のスポーツカーが納車されたばかりで、タイヤは運動性能も良く、乗り心地や静かさにもこだわりたくてブリヂストンの「レグノ」を注文しているところです。届くのをワクワクしながら待っています。
――今後はどんな仕事に携わっていきたいですか?
現象の要因や関係性などを定量的にデータで明らかにして、利用者の意思決定を支援するプロジェクトにもっと携わりたいと思っています。事業部の現場の感覚と乖離している提案では、AIツールを作っても使用してもらえませんし、工数がかかるだけです。使う側の共感や納得感を大切にして、自分の技術が少しでも誰かを幸せにすることに貢献できるような仕事をしていきたいです。
――DX人材のお立場から、ブリヂストンで働く魅力について教えてください。
若手でも裁量が与えられ、データサイエンスで実現したいことに自由に挑戦できる職場だと思います。その分責任も大きいですが、楽しみながらいろんな経験ができることが、大きな魅力だと思います。
]]>他者の視点に立つことが、データサイエンティストの第一義
――現在の部署に配属されるまではどのような経験を積んできましたか?
2011年に新卒で入社しました。学生時代は社会心理学を専攻し、修士課程では統計学を活用して非言語コミュニケーションを定量的に示す研究をしていました。修士課程での学びを活かす仕事がしたいと考えていましたが、当時はリーマンショック後の就職氷河期。安定性があり、かつグローバルビジネスの成長性を強く感じたブリヂストンに内定をいただいたときはホッとしました。
配属された海外事業部では、北中南米向けのタイヤ輸出管理や子会社の事業管理を担当しました。入社4年目にアメリカに渡り、多国籍な現地スタッフの元で約2年間を過ごしました。
この期間はとても刺激的で、キャリアの中での1つのターニングポイントになりました。次のステップを考える中で「海外での仕事の経験や修士課程での学びを業務に活かしていきたい」という気持ちがより強くなり、社内公募制度に手を挙げ、2019年からデジタルAI・IoT企画開発部の一員となりました。
――海外勤務ではどのような学びを得ましたか?
さまざまな視点で物事を考えることの大切さです。2年間のうち、1年目はアメリカ国内の流通や販売など管轄する経営チームの元でビジネスプランニングを、2年目はタイヤ販売を担うグループ会社で現場の管理業務をしました。経営層と現場、両方の視点を経験し、ビジネスを進めるには、自らの専門性を生かしつつ、多角的な視点で物事を見つめることが大切だと実感しました。
この学びは今でもさまざまな場面で活きています。例えばプロジェクトが行き詰まった際、ユーザーとの視点のずれや、そもそも固定概念に捉われていないかなど、違った角度から考え直すことで問題点を炙り出せるようになりました。
アメリカのチームと連携し、検知モデルの構築に励んでいます
――現在はどんなお仕事をしているのですか?
デジタルAI・IoT企画開発部では、デジタル技術を活用し、各事業部が抱える課題の解決や新たなビジネスの創出に取り組んでいます。その中でも私は、タイヤにセンサーをつけて内圧の変化をデータ分析し、早期に異常を検知するモデルの構築に注力してきました。何らかの異常によって空気がゆっくりと抜けてしまう「スローリーク」という現象をできるだけ早い段階で検知するため、アメリカにあるグループ会社のデータサイエンスチームと連携しながら研究を進めてきました。
――特に苦労した点を教えてください。
「スローリーク」の定義付けが大きな壁でした。パンクのように一度の大きな外傷はセンサーで捉えやすいのですが、「スローリーク」は少しずつゆっくりと内圧が変わっていくため、異常を検知することはとても難しいんです。まずはどのような数値の変化が「スローリーク」なのか? という定義付けをするために、データを一つひとつ、根気よくチェックしていきました。3カ月ほどかけて内圧の変化を7パターンに分類し、アメリカのチームに共有。検知モデル構築の土台をつくることができ、達成感は感慨深いものがありました。
DXは「データがあればスマートにシステムが構築できる」といったイメージが強いかもしれませんが、実はシステム構築前の準備段階に大きな時間と労力がかかっています。しかも、そのプロセスをきちんと踏めているかどうかで成果は変わってしまうんです。時間をかけて愚直にデータと向き合う大切さを身をもって感じたプロジェクトになりました。
自己実現を果たせる環境
――ワークライフバランスは取れていますか?
個人的には「ワークはライフの一部」だと捉えています。ワークかライフかではなく、ワークも趣味も勉強もいろいろな選択肢が等しくライフの中に内包されているイメージですね。何かに行き詰まっても他の選択肢にすぐ切り替えられますし、いつも新鮮な気持ちで物事と向き合うことができるんです。ワークスタイルはリモートが中心で、出社は週に一回程度です。リモートワークが定着してからは、短時間で集中して物事を進められるようにタイマーなどを有効活用して過ごしています。週末は映画鑑賞やフットサルなど趣味の時間を充実させるとともに、データサイエンスの勉強にも励んでいます。
――業務の時間外でも勉強の時間を設けているのですね。
はい。ブリヂストンは資格や博士号の習得、外部との共同研究などを通じて自分の価値を磨く「リスキリング」を推奨しており、必要に応じて費用などもサポートしてくれます。私もその制度を利用して、自然言語処理システムに関する東北大学との共同研究に参加しています。データサイエンスに対する知識がより一層深まっているなと感じますね。
仕事を「点」ではなく「線」で捉える
――倉元さんが大切にしていることを教えてください。
仕事を「点」ではなく「線」で捉えることです。DXは「システムをつくっておしまい」ではありません。構築後の運用や期待した精度が得られなかったときのブラッシュアップを考えることもデータサイエンティストの大切な役割です。ユーザーは何を求めているのか? 使い勝手が良いシステムになっているか? システムの先を見据えた構築を、今後も意識していきたいですね。
また、DX技術の進化は目覚ましいので、学び続ける姿勢も大切にしています。理想として目指しているのは、多角的な視点と専門的な技術を持ち合わせた人財になることです。システム開発に必要なアルゴリズムを構築するスキルを核としながら、ビジネスを上流から下流まで支援できるようなスペシャリストを目指し、自己研鑽を続けていきたいと思います。
――ブリヂストンでデータサイエンティストとして働く魅力を教えてください。
私は元々文系の出身なのですが、ブリヂストンはDX人財を育てようという意識がとても強く、成長し続けられる環境だと感じています。
また、私たちの部署ではタイヤに限らずさまざまなデータを取り扱います。例えば商品企画に活かすためにクチコミの内容を分類するシステムを開発したことがありました。自然言語処理で「ポジティブ」「ネガティブ」「性能」「サービス」などに分けたところ、担当者からも好評で、私自身もビジネス創出の可能性を感じました。タイヤにまつわるビックデータはもちろん、多様なデータに携わりながら今までにないシステム開発に挑戦できることも大きな魅力だと思います。
データサイエンスの魅力に触れた学生時代
――現在のキャリアに至るまでにどのような経験を積んできましたか?
2018年に新卒でブリヂストンに入社しました。学生時代にたまたま履修した「統計学」が、データサイエンスに興味を持ったきっかけです。同じデータでもどう数字を切り取るかによって結論が変わる点がとてもおもしろく感じました。ちょうどその頃、「データサイエンティスト」という職業が注目されていたこともあり、大学院に進学してより専門的に学ぶことにしました。
ブリヂストンとの出会いも大学院の時で、当時所属していた研究室とブリヂストンが共同研究をスタートしたんです。当時は「タイヤをつくって売る企業」という印象を持っていたので、データサイエンスに積極的に取り組んでいることを知り、非常に驚きましたね。共同研究のメンバーにこそ入らなかったものの社員の方とはよく話す機会があり、働きながら大学で勉強を続ける制度があること、実際に博士号を取得された社員が多数いることを教えていただきました。経済的な理由から博士課程への進学を諦めていたのですが、博士号の取得を応援してくれる企業姿勢に強く惹かれました。
――現在はどんなお仕事をしているのですか?
入社以来、DXを活用して各事業部の課題解決に取り組む部署に在籍し、現在は2つのプロジェクトに携わっています。1つは、鉱山で使われているタイヤの使用状況をデータの面から分析し、より耐久性を高めるタイヤの設計につなげるプロジェクト。もう1つは、タイヤの販売店舗と各店舗のお客様の取引実績を組み合わせて可視化し、営業効率を向上させるシステムの開発です。どちらも現場の担当者のニーズをヒアリングし、それをもとにデータ分析を行っています。
「できないこと」を見つけるのもデータサイエンティストの仕事
――これまでで一番印象に残っているプロジェクトを教えてください。
輸送事業者様に向けた最適なタイヤとタイヤマネジメントサービス(定期的な点検、メンテナンス時期管理)とタイヤ交換などのメンテナンスを月次定額で一括提供しているサービス「トータルパッケージプラン(TPP)」の効率化に関する取り組みです。営業担当がお客様ごとに最適なプランを立てる際にお客様の走行データから最適なプランを自動試算するシステムを実装しました。私にとって実装まで漕ぎつけた初めてのシステムだったので思い入れがありますし、ローンチ後には営業担当の方から「とても使いやすいね」とお褒めの言葉をいただき、自信に繋がりました。
――特に苦労された点を教えてください。
プロジェクトは「どんなシステムがあれば業務効率化につながるか?」という現状分析からスタートしました。現場のニーズをつぶさに拾うことの大切さを感じる一方で、分析に必要なデータの入手が難しいことがわかり、プロジェクトは何度も後戻り。「やりたいこと」と「できること」のギャップに苦しみました。
そんな時、上司が「『できない』という事実を明らかにする。それもデータサイエンティストの大切な仕事だよ」と声をかけてくれて、仕事に対する目線が変わりました。「やりたいこと」と「できること」を論理的に整理できるようになり、さまざまな手法を試したのち、より効果的なシステムを構築することができました。
学生時代からの夢だった博士号取得へ
――現在は、念願だった博士課程に進んでいるそうですね。
2022年4月から大学院に通い、IoTセンサーで取得した値をAIに学習させることでデータをより正確に算出する技術を研究しています。現在は平日の業務が終わった後の約4時間をこの研究に充てていて、部署のメンバーには業務量の調整などに協力してもらっています。博士課程での学びは、いずれIoTやAIなどを使った新しいプロジェクトなどの業務に還元していきたいです。
――ワークライフバランスは取れていますか?
業務も研究も好きなことに関わることができているため、ワークライフバランスというよりもワークライフインテグレーション(仕事とプライベートを線引きせず、完全に一体化させながら人生の充実を図る方法)に近い過ごし方をしています。業務時間はデータの分析の実践、業務後は基礎研究といったように、それぞれ違う目線からデータサイエンスに対する理解が深まっていて、とても充実しています。
また最近ではジムに通って体を動かしたり、研究室の友人と過ごしたりする時間が良いリフレッシュになっています。他のデータサイエンティストから自分の知らないデータ活用の方法やデータサイエンスのビジネス化の話を聞くと、まだまだ頑張ろう!と思えるんです。
DXをビジネス拡大の一手に
――石塚さんがブリヂストンで実現したい夢を教えてください!
グローバルでの協働プロジェクトに携わることです。先日アメリカにあるグループ会社のデータサイエンスチームと打ち合わせした際、そのスキルの高さに非常に驚かされました。データ分析のスキルをさらに磨くとともに、博士課程での学びも活かしてグローバルビジネスのDX化に貢献できる人材になりたいと思います。
長い歴史を持つブリヂストンにおいてDXでブリヂストンの新しい歴史をつくるかもしれない! そんなワクワク感を持ってこれからも学び続けます。
タイヤ内の新しいセンサーを開発
――ブリヂストンでどんなお仕事をしているのですか?
2017年12月にブリヂストンに中途入社して、最初の3年はタイヤの荷重と摩耗状態を推定する技術「Smart Strain Sensor」の電気電子回路部・ソフトウェアの開発を主として担当しました。走行時にタイヤが路面と接触したときに発生するひずみを計測することで、タイヤの荷重と摩耗状態を推定します。センサーそのものはもちろん、センサーを動かすトリガーとなるツールやセンサーから情報を受けてクラウドにデータを流すエッジデバイスなど、一貫したシステムとなるよう全体を統合的に開発し、当社で初出展の展示内容として米ラスベガスのハイテク技術見本市「CES 2020」への出展を実現することができました。
その開発がひと段落した今は、本社部門としてDXの全体像を描き、デジタルの観点から各事業のビジネスをサポートするビジネスアナリティクス業務を担当しています。事業部に依頼されたことを技術的に実現するだけではなく提案も行うことで、日々、協業する事業部の方々にとって0.01%でも良い成果を持ち帰ってもらえるよう努力を重ねています。
「技術の根幹」に迫ることのできる仕事
――前職ではどのような経験を積んできましたか。なぜブリヂストンに入社しようと思ったのでしょう。
学生時代は電気工学を専攻し、プログラミングについても一通り学びました。修士課程では、人体通信の研究に取り組んでいました。人体の表面に微弱な静電気を流すことで人体の表面上だけで通信を実現するもので、例えば背面に電極をつけた時計と、ポケットの中のスマートフォンが人体を介して通信するといった用途での活用が想定されています。2014年に、日本の精密機器メーカーに入社し、ウェアラブルデバイスの要素技術の開発を進めてきました。
当時はスマートウオッチの黎明期。仕事自体のやりがいはありましたが、米大手が先行し製品化は難しい状況で、きちんと市場から求められるものを開発したいと考えるようになりました。転職活動では、製品自体を企画する上流側と技術の深掘りの両方をやりたいという贅沢な希望を出していたのですが、ある企業との中途採用面談で「それができるのはブリヂストンだね」と言われたことが、今の会社を意識するきっかけとなりました。
――入社して、その要望はかなえられましたか。
そうですね。新しいセンサーの開発における私の業務は、自分で手を動かしてプログラミングするのではなく、システム全体構想とアーキテクチャー検討から始めて仕様書を作成し、協業するベンダーの方々に仕様通りの技術を作り込んでいただくこと。前の会社では部長、課長が担うようなポジションを任せてもらい、法人のお客様の業務や社会に求められるニーズから必要な価値を発揮するための技術に落とし込み、一つの開発毎に数十ページにもなる仕様書を作り込みました。お客様の利用現場・技術の全体像や根幹に迫ると同時に技術の細部まで把握していないとできない仕事で、まさに自分のやりたかったことを実現することができました。
自由な裁量と豊富なサポートのある職場環境
――現在の業務はどのように進めていますか。
今の部署は、どこで勤務しても良いスタンスで、仕事の裁量も与えられています。その分、質の高い成果が求められるので責任も大きいと感じます。
最初に触れた通り、現在はさらに上流、事業部の課題にまで踏み込んでサポートしています。そうした能力を身につけるため、ビジネス基礎スキルに精通した外部プロフェッショナルにメンターとしてついてもらい、資料のまとめ方、会議の進め方など都度フィードバックをもらっています。繰り返し指摘され、修正していく中で、次第に自分なりの進め方が見えてきた時に自分の成長を感じます。
また、私のバックグラウンドがハードウェア寄りのため、よりデジタル人財の専門性を高める必要性があることから、リスキリングとしてAIやディープラーニングについて、今後大学院で研究員として1年間学ぶことが決まっています。人財に幅広く投資してくれる会社だと実感しています。
仕事以外の時間も充実
――オフの過ごし方についても教えてください。
学生時代からの趣味で、週2回、自宅近くのスタジオでバイオリンを弾いています。テレワークで通勤時間がない分自由に時間を使えるので、ワークライフバランスは恵まれていると思います。今後もメリハリをつけて業務に取り組んでいきたいですね。
グローバル最適を考えたデータ分析での支援を
――町田さんの今後の目標について教えてください。
技術の細部からより上流へと遡ってきましたが、これからはもっと上流を目指したいです。具体的には、グローバルな視点で最適化を考えたビジネスアナリティクスによる支援を行っていくことです。ブリヂストンには欧州、米国にも大きな拠点があり、環境面や技術面でそれぞれ独自の強みがあります。その中で日本にいる技術部隊としてどう価値を発揮していくか。互いの強みを意識して、ブリヂストン全体の成果に繋がるような貢献をしていければと考えています。
――ブリヂストンへの就職、転職を考えている方へのメッセージをお願いします。
細かい要素技術を突き詰めることにとどまらず、技術の根幹に迫りたい方、より大きな裁量での業務を通じて自らの技術力を横にも縦にも広げていきたいという方に向いている職場だと思います。
DXによって事業を分析して支援する領域においても、外部からでは計り知れない技術の根幹や事業の本質、組織風土まで踏まえた提案を行い、提案による成果の刈り取りまで長く関わっていくことのできる仕事です。
また、世界トップのタイヤメーカー、グローバル企業として社会全体に大きな価値を提供できるポテンシャルを秘めています。そうしたところに魅力を感じる方とぜひ一緒にお仕事ができればと思います。
タイヤの中を覗いてみよう
どこにカメラを取り付ける?カメラを取り付けたままどうやってタイヤとホイールを組む?などなど、当社テストドライバーと知恵を絞りながら、タイヤの内側にカメラを入れてクルマを走らせてみました!
いったいどんな様子を見せてくれるのでしょうか…
タイヤが路面に接するたびに、「ぼっこんぼっこん」と叩かれているように変形していますよね。
こうやってタイヤは皆さんの安心・安全なドライブを、足元から健気に支えているのです。
【おまけ】BB弾を入れてみた
ちなみに内側にBB弾を入れたらどんな動きをするのでしょうか…?おまけで撮影してみました。
人知れず寡黙に、縁の下の力持ちとして頑張っているタイヤ。
この動画をきっかけに、少しでもタイヤに目を向けていただけると嬉しいです!
材料開発からDX推進を担うデータサイエンティストのキャリアへ
――現在どんなお仕事をしているのですか?
ブリヂストンの各事業部門が抱える課題を、デジタル技術を使って解決することが私の部署のミッションであり、その中で私はAIのシステム開発を担当しています。現場の方々とディスカッションしながら現実的な課題設定に落とし込み、AIやIoTなどを活用したソリューションの実装や展開支援までサポートしています。
――現在のキャリアに至るまでにどのような経験を積んできましたか?
学生時代は、修士課程で生物化学工学を専攻していました。天然ゴムをはじめとするタイヤの素材に興味があり、2007年にブリヂストンに新卒で入社しました。東京・小平市の技術センターでタイヤ材料の製造技術開発に従事した後、山口県にある下関工場および防府工場の圧延工程の生産現場で最適な加工条件を検討するなどの業務も経験しました。
入社7年目の2014年に、人財を求める部署が募集職種を社員に公開し、応募者から選抜する人事異動制度「社内公募制度」を活用して天然ゴムの材料開発部門に異動しました。そこで、天然ゴムなどの材料の分析結果を統計的手法で解析し、新たな知見を導き出す取り組みに携わり、その頃からデジタルやデータサイエンスに興味を持ち始めましたね。2016年に現部署であるデジタルAI・IoT企画開発部の前身となる部署に異動して現在に至ります。
AIの力でロードサービスを行う「施設配置問題」を解決
――今の部署で、データサイエンスをどのように活用しているのでしょう?
これまでに私が関わった一例として、トラック・バス用タイヤの緊急ロードサービスに関する取り組みがあります。在庫や装備品を、限られた予算の中でどの店舗に置けばいいのかという「施設配置問題」の最適解をAIで導き出しました。
また、タイヤにセンサーを貼り付け、センサーからの信号を分析し、タイヤの摩耗状態や負荷を推測する技術開発にも携わり、一定の成果を挙げることができました。
働きながら博士号を取得
――AIや統計に関する知識はどのように身につけたのですか?
初めは独学でした。しかし根本的な知識の理解をする際にギャップを感じ、自信が持てませんでした。そんななか、上司に働きながら大学で勉強する道(制度)もあることを教えられ、2019年から博士課程に進むことにしました。統計的モデリングや機械学習の技術をビジネスや社会課題に適用して解決する応用研究を学び、3年経った今年の9月にようやく修了しました。
博士課程で学んで強く感じたのは、勉強を始めるのに遅すぎることはないということです。進学を決めた時は、子どもが産まれて間もない頃で、共働きの育児を始めるタイミングでの進学で、やりきれるかどうか非常に不安でした。しかし、チーム内で業務を調整してくれたこともあり、今振り返れば、スキルと幅広い視点を身につける貴重な機会になったと感謝しています。
デジタルを活用した新たな価値創出のために
――社内に独自でデータサイエンティストを育てる風土があるのですね。
そうですね。会社としてDXに前向きに取り組んでいますし、人財を増やしていくことにも積極的で、育成のスキームが確立されてきたと感じます。
社内でデータサイエンティストを育成することのメリットとして、まず事業部門のドメイン知識やニーズや置かれている状況を細かいところまで理解し、より実践的なシステムを開発できること、またそこで得たノウハウを社内に蓄積できることが、ブリヂストン独自の事業の新たな価値を創造することにつながると思います。
――武富さんが仕事をする上で大切にしていることは何ですか。
やはりコミュニケーションです。事業部門が実現したいことと、デジタルが実現できることがマッチすることは、初期の段階ではほとんどありません。相手の要望に耳を傾け、擦り合わせてこそ、本当に役立つシステムができると考えています。とかくAIやデータサイエンスは万能なものとして捉えられがちですが、現在の技術の限界も踏まえた上で落とし所を探っていくことを心がけています。時には、事業部門の仕事のやり方を変えることをお願いすることもあります。ビジネス部門にも変革を促しつつ、DXを進めています。
新たな働き方と社内のデータサイエンスをリードする存在に
――ワークライフバランスは取れていますか?
フルタイムで働く妻と、保育園に通う5歳の娘がいます。妻とよく話すのは、「ワークのためにライフを、ライフのためにワークを疎かにしたくない」。互いのスケジュールを共有してやりくりしています。現在は、8割が在宅勤務であるためその辺は融通が利かせやすくなっているので助かっています。
仕事自体は、正直、繁忙期とそうでない時期の波はありますが、各部門から寄せられる要望について部内できちんと交通整理しているため、業務はきちんとコントロールされていると感じます。
この3年間、業務と大学の研究と子育てに追われていましたが、これからは少し落ち着いて自分と家族がより充実した時間を過ごせるようにしていきたいですね。
――武富さんがブリヂストンで実現したい夢を教えてください!
研鑽を忘れることなく、日進月歩のデータサイエンス分野に長く携わっていきたいです。現物現場を知る技術者として、ブリヂストンのDXをリードし、会社もお客様も社会も幸せになるようなシステムづくりを進めていきたいです。
]]><ご紹介する道>
・浜野浦の棚田 / 国道204号 (佐賀県)
・太良海中道路 (佐賀県)
・肥前浜宿 (佐賀県)
・牛深ハイヤ大橋 (熊本県)
・岩隈山の切通し (熊本県)
・長部田海床路 (熊本県)
・瀬平公園 / 国道226号 (鹿児島県)
・頴娃コスモス畑 / 国道226号(鹿児島県)
・知覧武家屋敷 (鹿児島県)
●浜野浦の棚田 / 国道204号 (佐賀県)
佐賀県唐津市と長崎県佐世保市をつなぐ国道204号沿いにある浜野浦の棚田は、"日本の棚田百選"や"佐賀県遺産"などにも選定される絶景スポットです。浜野浦川によって形成された浸食谷に築かれたこの棚田は大小283枚の田んぼが幾重にも連なっています。特に4月中旬の水張りから5月上旬の田植えの時期にかけては夕日が海面と水田をオレンジ一色に染めるとあって、全国からその美しい風景をカメラに収めようと多くの人がこの地を訪れます。近くには2か所の無料駐車場もあるので、日没までゆっくり美しい風景を堪能することができます。
●太良海中道路 (佐賀県)
有明海に向かって干潮時だけ姿を現す太良海中道路は、地元特産の海苔の収穫時に荷揚げ用の作業用道路として使われているもの。太良海中道路は町内にある3つの海中道路のうちのひとつです。そのすぐ隣には大魚神社の"海中鳥居"もあり、最大6mとも言われる有明海の干満差によって、満潮時には海上に鳥居が浮かぶ美しい写真が撮れるとあって人気を集めています。国道207号から脇道にはいるとすぐに無料の海中鳥居駐車場があります。なお太良海中道路は春と秋の海苔漁期は一時車両の進入が制限されます。
(2022年は10月31日まで車両の進入が制限されています)
●肥前浜宿 (佐賀県)
肥前浜宿は、江戸時代から日本酒や醤油などの醸造業を中心に発展した地域です。通称"酒蔵通り"と呼ばれる600mの沿道には、国の登録有形文化財にも登録される白壁づくりの建物など長い歴史を綴る町並みが大切に保存されています。実際に、現在も多くの酒蔵が日本酒の製造を続けています。またすぐ近くには肥前浜宿・茅葺の町並みもあり、肥前浜宿とともに2006年に国の"重要伝統的建造物群保存地区"にも指定されています。近くを流れる浜川のすぐ脇に無料の肥前浜宿まちなみ駐車場があり、ここにクルマを停め町並みを楽しむのがオススメです。
●牛深ハイヤ大橋 (熊本県)
熊本県天草市牛深湾に架かる牛深ハイヤ大橋は新熊本100景にも選ばれる美しい橋です。くまもとアートポリス事業のひとつとして、パリのポンピドゥー・センターや関西国際空港を手掛けたイタリアの建築家レンゾ・ピアノ氏が設計したもので、魚の銀鱗を思わせる風よけ板のデザインを取り入れた自然景観と調和した美しい橋として知られています。日没時間から夜間のライトアップは特に素晴らしく、天草エリアの夜のドライブスポットとして人気を集めています。イベント期間は特別な配色でライトアップが行われています。
●岩隈山の切通し (熊本県)
山や丘などを部分的に開削し、人々が通行できるようにした切通し(きりどおし)は全国各地にありますが、山鹿市菊鹿町にある岩隈山の切り通しはその圧倒的なスケールで訪れた人々を魅了しています。県道196号からアクセスするこの道は300mほどの区間で、実に30mもある迫力のある石壁の間を走ります。苔が生い茂った切り通しの一部には石仏も並んでおり、ここでのドライブは独特の景観と雰囲気を楽しむことができます。阿蘇周辺、熊本周辺のドライブを計画する際にはぜひこちらも立ち寄りスポットに加えてみることをオススメします。
●長部田海床路 (熊本県)
宇土市住吉町の長部田海床路は熊本県の絶景スポットのひとつとして注目を集めています。日本一の干満差を誇る有明海にある長部田海床路は干潮時のみ現れる道として1979年に建設されました。沖合に向かって約1kmにわたり24本の電信柱が並び、日没後には海上を照らす街路灯が独特の風景を作り出します。また海苔や貝の収穫時に海上に軽トラックが並ぶ様子もこの地ならではの光景です。長部田海床路は干潮の前後2時間が見頃で、その時間に合わせて多くの人がこの地を訪れています。晴れた日には有明海を挟んで遠く雲仙岳も望むことができます。
●瀬平公園 / 国道226号 (鹿児島県)
薩摩富士の名で親しまれ、日本百名山にも選出される開聞岳(かいもんだけ)の美しい姿を楽しむことができるのが国道226号線沿いにある瀬平公園です。薩摩半島を循環するドライブルート、国道226号の人気スポットで、天気の良い日には硫黄島や竹島、屋久島なども眺めることができます。かつて瀬平海岸は岩礁が発達し、海に突き出た岩による波しぶきにより通行の難所と言われていた場所で、1738年に瀬道が作られたのがこの道のルーツ。いまでは誰もが通行でき、日中はもちろん、夕景や漁の灯りが海上を照らす日没後も美しい風景を楽しませてくれます。
●頴娃コスモス畑(鹿児島県)
南九州市頴娃町(えいちょう)の頴娃駅と西頴娃駅の間を流れる集川のほとりに広がる美しいコスモス畑が頴娃コスモス畑です。国道226号沿いに掲げられる小さな看板を目印に脇道に入ると見渡す限りのコスモス畑の中へ。鹿児島県内にはこのほかにも美しいコスモス畑が複数ありますが、ドライブで立ち寄るなら頴娃コスモス畑がイチオシです。コスモス畑の奥には指宿枕崎線の鉄橋があり鉄道ファンにも人気の撮影スポット。タイミングが合えばローカル線と鉄橋、美しいコスモスの花を含めた贅沢な写真が撮れるでしょう。コスモスの見頃は10月〜11月頃になっています。
●知覧武家屋敷 (鹿児島県)
江戸時代に造られた武家屋敷群が当時のままの姿で残されている南九州市知覧町。薩摩の小京都とも言われるこの知覧武家屋敷の道は、弓矢を射られた際に逃げやすいよう直線が少なく、柔らかくよじ登れないイヌマキを生垣に使うなど、武家屋敷ならではの知恵も随所に見られる場所です。また家の格式を示していたとも言われる石垣の違い(切石と玉石など)なども見ることができ、とても興味深い場所です。この地は1981年に国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されており、地区内の7つの庭園が国の名勝に指定されています。
●今回ご紹介した道
<ご紹介する道>
・青の洞門 (大分県)
・杖立温泉 (大分県)
・女神大橋 (長崎県)
・ドラゴンロード (長崎県)
・雲仙多良シーライン (長崎県)
・島原まゆやまロード (長崎県)
・鯉の泳ぐまち/島原市新町一帯 (長崎県)
・武家屋敷通り/武家屋敷水路 (長崎県)
・雲仙グリーンロード/南串山棚畑 (長崎県)
・伊王島大橋 (長崎県)
●青の洞門 (大分県)
禅海和尚が石工たちとともに30年もの歳月をかけノミと鎚だけで掘り進めたという青の洞門。1764年に開通した全長342m(トンネル部分は144m)のこの洞門は「人は4文、牛馬は8文」の通行料を徴収したことから日本初の有料道路とも言われています。明治時代に大規模な修復が行われていますが、現在でも当時の面影を残す手彫りの部分を見ることができます。また洞門を抜けると山国川のほとりに出ますが、対岸には美しいネモフィラの花畑があり、4月中旬から5月中旬の開花シーズンは多くの人々がその美しい風景を楽しみにこの地を訪れています。
●杖立温泉 (大分県)
大分県中津市と熊本県阿蘇市をつなぐ国道212号沿いにある杖立温泉は開湯してから1800年とも言われる歴史ある温泉街です。杖立温泉はこの地が発祥といわれる"鯉のぼり祭り"によって、近年全国から注目を集めています。1980年頃から杖立川の上に鯉のぼりが掲げられるようになり、年々その数と規模は拡大、現在では実に3500匹もの鯉のぼりが泳ぐまでになりました。川沿いの公共駐車場へとクルマを進めれば、車窓から圧巻の光景を楽しむことができます。"鯉のぼり祭り"は毎年4月1日から5月6日まで開催。夜間はライトアップも行われています。
●女神大橋 (長崎県)
女神大橋は長崎市の南部(戸町)と西部(西泊町)を結ぶ斜張橋です。 "ヴィーナスウィング"の愛称を持つ全長1289mのこの橋は、2005年に開通し、現在はながさき女神大橋道路として有料道路になっています。夜間はライトアップが行われ日本夜景遺産(ライトアップ夜景遺産)にも認定されています。日没にあわせ鍋冠山公園の展望台を訪れれば、ライトアップされた女神大橋と、香港やモナコとともに世界新三大夜景都市として選ばれている長崎市の夜景を存分に楽しむことができます。
●ドラゴンロード (長崎県)
九州の人気ツーリングスポットとして知られる雲仙市のドラゴンロードは、国道389号と国道251号を繋ぐ県道128号/雲仙千々石線の通称です。ライダーたちを魅了するこのルートのハイライトとなるのは稚児落ノ滝園池から岳棚田展望台までの4.5kmで、その途中にはまさに龍が舞うように5つのヘアピンが続く走りごたえのある区間もあります。ここには橘湾を一望する展望所もあり、バイクを停め素晴らしい眺めも堪能できます。なお国道389号側からアクセスすると下りとなるため、小排気量のバイクでも存分にこのルートを楽しめるでしょう。
●雲仙多良シーライン (長崎県)
雲仙多良シーラインとも呼ばれる諫早湾干拓堤防道路は、諫早市高来町と雲仙市吾妻町をつなぐ諫早湾の潮受堤防上に建設されたルートで、2007年に開通しました。諫早湾の真ん中を走る約8kmにおよぶ直線路の中間地点には有明海と諫早新地(調整池)の美しい眺望が楽しめるパーキングスペースがあります。ここには道路を跨ぐ歩道橋があり、雲仙市方向には雲仙・普賢岳を、諫早市方向には多良岳を望むことができ、また晴れた日には有明海を挟んで熊本側も眺めることができるという雲仙多良シーラインの人気ビューポイントになっています。
●島原まゆやまロード (長崎県)
雲仙天草国立公園内にある島原まゆやまロード/長崎県道207号は、雲仙岳の東側山麓と眉山の間を縫うように駆け抜ける全長8kmのワインディング道路です。車窓からは国指定の天然記念物に指定されている溶岩ドーム"平成新山"を眺めることができ、雲仙岳の火山観光ドライブを楽しむことができます。また平成新山展望園地付近は複数のコーナーが続く区間で、眺望に加えドライビングも存分に楽しむことができます。鯉の泳ぐ町や武家屋敷通りなど島原市の人気ドライブスポット巡りとあわせ足を運んでみることをオススメします。
●鯉の泳ぐまち (長崎県)
島原市は市内60か所以上から水が湧き出ており、島原湧水群として日本名水百選にも指定されている場所です。島原市新町一帯はそんな"水の都"島原を代表する地域。道路のすぐ脇には透き通るほど澄んだ湧き水が流れる全長100メートルの水路があり、1978年に地域の町内会が中心となりここに色とりどりの錦鯉が放流されました。以来この地域は"鯉の泳ぐまち"と呼ばれるようになり、城下町の名残を残す町並みと道路脇を流れる水路、そして錦鯉によって日本情緒溢れる美しい景観を楽しませてくれる町として人気を集めています。
●武家屋敷通り/武家屋敷水路 (長崎県)
島原城の西側に位置し、江戸時代には島原藩の下級武士の住まいがあった武家屋敷街。ここには"水の都"島原を象徴する湧水の水路が道路の中央にあり、現在も当時のままの姿で大切に保存されています。この水路はこの地に住む武士たちの生活用水として2km離れた杉谷町の熊野神社から湧水をひいてきたもので、江戸時代の人々の暮らしとこの町の歴史を今に伝えています。現存する水路は400mほどで、その沿道には見学できる武家屋敷も複数あります。近隣の駐車場にクルマを停めゆっくり時間をかけ歩いて巡るのがオススメです。
●雲仙グリーンロード/南串山棚畑 (長崎県)
じゃがいもの生産量で全国3位(2021年)を誇る長崎県。雲仙グリーンロード/島原半島広域農道の南西部に位置する雲仙市南串山はそのじゃがいもの一大産地として知られています。駐車場が整備されている南串山棚畑展望台には3.7mの高さがある展望櫓があり、長崎県だんだん畑10選に選定されている約800枚とも言われるじゃがいも棚畑越しに橘湾の対岸にある国崎半島や長崎市まで望むことができます。作付けが行われる3月頃はマルチ(農業用マルチングフィルム)による照り返しがとても美しく、多くの写真愛好家がこの地を訪れています。
●伊王島大橋 (長崎県)
伊王島大橋は伊王島町沖ノ島と香焼町を結ぶ道路橋です。船でしか渡れなかった伊王島に自動車で行き来ができる橋が完成したのは2011年のこと。この伊王島大橋によってかつての炭鉱島は天然温泉のあるリゾート・アイランドへと生まれ変わり、近年とても人気を集めています。橋長876mの橋上からも美しい風景を楽しむことができますが、ここを訪れたら香焼町側にある香焼総合公園展望台にもぜひ足を運んでみましょう。展望台からは伊王島そして伊王島大橋、大中瀬戸の全景を眺めることができます。
●今回ご紹介した道
■Welcome to Bridgestone!!
ブリヂストンへようこそ!
残暑が続く8月末、東京・ブリヂストン本社に9名のウクライナ人インターンシップ生がやってきました。
9名はこれから5つの部署に分かれ、ブリヂストンのチームメイトとして業務に励みます。
さっそくインターンシップの様子を覗いてみましょう。
■社内研修の改善を提案(人財育成課編)※
ポリナさんが配属された人財育成課では、社内の研修制度を整備・改善する役割を担っています。この日、ポリナさんはブリヂストンの社内研修を評価・分析するための会議に参加しました。
――「ポリナさんはどう思う?」
従業員からの問いかけに、プレゼンテーション研修を振り返る場面では、「とても良い研修だと思う。ただ、研修の時間が長いと集中できなくなる」と自身の考えを日本語で流暢に話すポリナさんが印象的でした。
同部署の従業員は、「ポリナさんの積極的な姿勢や新たな視点はメンバーにとって良い刺激になった。一緒に仕事ができてよかった」と話します。
■リアルな仕事を体験、物流現場の最前線にも触れる(GタイヤSCMロジスティクス部編)※
タイヤの輸出や仲介貿易手配を担うこちらの部署には、4名の学生が配属されました。
この日は、重要な取引先である船会社との打ち合わせです。
お客様の案内から名刺交換、PowerPointを使ったプレゼンテーションまで、実践的な業務に臨みました。
「初めての名刺交換は緊張した。名刺を作ってもらえたことも嬉しかった」、「船積書類に使われている専門用語の理解には苦戦したが、大学ではなかなか学ぶことのできない体験や知識を得ることができた。今後就職する上でとても役立つと思う」とインターンで学んだ業務を振り返っていました。
■物流現場の最前線に触れる(海外ホースソリューション事業部編)※
ブリヂストン従業員は、実際に現場へ行って自分の目で確認する「現物現場」を大切な心構えの1つとしています。海外向け工業用ホース事業の計画開発、貿易業務を担う部署に配属されたエリザベータさんも「現物現場」を実践すべく、港湾を訪れ、物流現場の最前線を見学しました。
■未来への第一歩となることを祈って。
インターンシップ最終日は、2週間の学びや気づきを報告するプレゼンテーション発表会行われました。
「最初はとても緊張していたが、従業員の皆さんが優しく温かかった」、「タイヤには技術がたくさん詰まっていることを知り、魅力を感じた」「ブリヂストンに興味をもった」という嬉しい感想が聞くことができ、筆者自身も嬉しくなりました!
インターンシップに参加した学生の皆さん、2週間お疲れ様でした!
ここでの経験が糧となり、未来への一歩を踏み出すきっかけになることをブリヂストン一同祈っています。
※インターンシップ時点での部署名です
]]>(株)ブリヂストン 建築ソリューション事業企画部の鈴木 潤一社員はラクロス日本代表選手として世界を舞台に活躍しています。2019年に当社に転職して以来、昼間は会社員として仕事に、朝や夜はラクロスに打ち込む生活を続けています。
2022年夏に行われた、オリンピックに採用されていない競技種目の国際総合競技大会「ワールドゲームズ2022バーミンガム大会」でも大活躍し、日本男子史上初となる銅メダルを獲得しました。
もちろん体がきついことはありますが、好きでやっているので、つらいということはないですね。プロ選手のように選手生活が中心だったら、午前中に練習、午後はオフと少し余裕を持てるのかもしれませんが、僕は会社員として働いているので、仕事もしっかり遂行しなければなりません。だから、いかに仕事以外の時間をラクロスに割けるかが勝負なんです。時間をつくる覚悟と準備をして日々過ごしています。仕事も好きなので、ビジネスの世界でもっと活躍の幅を広げていくことも、とても魅力的だと思っています。
だいたい8時~9時に業務を開始し、18時~20時に終了します。終了後は近所で自主練をして、そのままジムに直行しトレーニング。23時過ぎに帰宅して、自炊して夕食。少し休んで就寝というスケジュールで、これを週5日間繰り返します。週に1回、早朝の朝練も行います。
どうしてもラクロスがやりたくなったんです。大学でラクロス部に所属していましたが、前職ではほぼラクロスができない状況でした。「まあいいか・・・」と思いながら、どこか物足りなさを感じていたんです。そんな時に、岡山大学でラクロス部のコーチをやらせてもらうことになったのですが、そこで学生のすごい熱量に触れて・・・。ああ、やっぱり自分もやりたいな、と。ちょうどラクロス日本代表の選考も始まるということで、日本代表に入って世界と戦うという目標を立て、転職を決意しました。
また、自分が扱う商品に誇りを持ちたいという思いもありました。日本のメーカーで、自社の商品に誇りをもって世の中に提供できるような会社で働きたいと考え、幸運なことにブリヂストンとのご縁をいただいたというわけです。
めちゃくちゃ良いと思います。困ったことがあると、チームの誰もが嫌な顔ひとつせずに、快く相談に乗ってくれます。レスポンスも早く、やってみようぜ!という雰囲気もある。本当に素敵な人が多いチームです。私の所属する建築ソリューション事業企画部では担当する業務の幅が広く、やりがいを感じます。
上司の山田さん(写真左)―鈴木君はとにかく積極的です。「誰かこの仕事をやってくれないか?」とチームに聞くと真っ先に手を挙げてくれる、そんな社員だと思います。また目標を決めると、それを達成すべく、さまざまなメンバーを引っ張っていくパワーがあります。
先輩の上西さん(写真右)—でも決して「俺が、俺が」というタイプではなく、とても謙虚です。これこそ世界を舞台に活躍するトップアスリートの姿勢なんだと思いました。
(鈴木さん)先日のワールドゲームズの際も、チームの皆さんが業務もサポートくださり、「いってらっしゃい」と温かく送り出してくださって、心から感謝しています。
いかがでしたでしょうか。
日本代表としても、社員としても活躍する仲間の存在と爽やかな笑顔に、筆者はとても刺激を受けました!これからもブリヂストンは、多様な人財が強みや個性を活かせる会社を目指していきます。
トラック・バス用のスタッドレス新商品「W999」の特長とは?
今年の9月にトラック・バス用スタッドレスタイヤの新商品として発売された、「W999」。この新商品は、タイヤの運動性能と環境性能を両立するブリヂストンの基盤技術「ENLITEN」(エンライトン)が採用されています。この「ENLITEN」がトラック・バス用タイヤに採用されるのは、初めてのことです。「W999」の強みは大きく3つあります。
強みその1
冬の凍結路面で重要な性能となる氷上性能が従来商品W910対比向上!
従来品「W910」のシャーベット路面での高い性能はそのままに、氷上での効きを向上させました。
スタッドレスタイヤとしての高い安全性を実現するとともに、より幅広い使用条件に適合するタイヤに仕上がっています。
強みその2
タイヤの長持ちを実現する摩耗ライフ性能が向上している!
摩耗ライフの向上により、タイヤ交換サイクルが伸長することで、資源生産性が向上しており、環境にも優しいタイヤとなっています。
強みその3
耐偏摩耗性能が向上!
タイヤの装着位置を入れ替えるローテーション作業の回数低減などのメンテナンス工数削減につながります!
この商品の開発までに、何度も開発者による、タイヤテストが行われました。
タイヤテストでは、路面と接触するパタンの動きや、路面の接地面であるトレッド部分に刻まれた細かな切れ込みであるサイプ※による排水状態を観察してきました。その地道な取り組みによって、溝の配置等を最適化し、高い安全性と経済性の両立を実現させています。
※氷上路面で滑りの原因となる水膜を除去するためのトレッドに刻まれた細かな切れ込み
ブリヂストンでは、「W999」をはじめとした「断トツ商品」と「断トツサービスネットワーク」を通じた「断トツサービス」に最新のデジタル技術を組み合わせた「Tire Solution®」(タイヤソリューション)を基盤として、輸送事業者様のビジネスを足元から支えています。
]]>「SDGs x 交通安全」
残念ながら、世界では毎年135万人以上が交通事故で命を落としているとされ、また若い世代の主な死亡原因となっています。そのため、2015年に国連サミットで採択された「Sustainable Development Goals(SDGs)」でも、「ターゲット3.6 世界の道路交通事故による死傷者を半減させる」と掲げるなど、世界は持続可能な社会の実現に向けて大きく動いています。
「地域コミュニティの一員として」
ブリヂストンは日頃より、安心・安全なタイヤを作ってお届けすると共に、地域のタイヤ店を通じてお客様や地域の方々にタイヤの安全点検サービスをご提供しています。従業員も様々な学習機会を通じて交通安全への意識を高め、また、地域コミュニティの一員として、次世代を担う子供たちに向けて交通安全の重要性を伝える活動を推進しています。
交通安全の啓発活動は地域の特性やニーズに合わせて様々です。欧米では車の衝突実験に用いられるダミー人形が登場したり、オーストラリア・ニュージーランドでは地域の活動とタイアップして高校生に交通安全の大切さを伝えたりしています。講習を聞く、みなさんの目は真剣です。
日本では、ブリヂストンサイクル株式会社が、一般財団法人トヨタ・モビリティ基金(Toyota Mobility Foundation)と「うんこ先生」を持つ株式会社文響社が共同で手がける、自転車に関する交通安全を楽しく学べるドリルとオンラインゲームの製作に協力しました。
「グローバルでの取り組み」
最近では、国連交通安全基金(United Nations Road Safety Fund、UNRSF)へ2022年から2025年の4年間で総額100万米ドル(約1億3千万円)の寄付を行うことを決定しています。
これにより、低・中所得国を中心とした道路の整備や自家用車、バス、電車などの交通機関の連携を強化するなど、地域コミュニティでの取り組みとともにグローバルスケールで交通安全を実現していくことにも貢献します。
交通安全に関する取り組みは、当社統合報告、またはWEBサイトをご覧下さい。
「Bridgestone E8 Commitment: Ease」
ブリヂストンは、企業コミットメント「Bridgestone E8 Commitment」を制定しています。交通安全に関する活動は、当社グループの使命や培ってきたDNAが反映されている8つの「E」のうち、特に「Ease:より安心で心地よいモビリティライフを支える」にコミットするものです。未来の世代がより安心で心地よいモビリティライフを楽しめるように、今後も活動を継続していきます!
仲間を守る防災のプロ!
匠の一人目は、仲間を守る防災のプロです。
タイヤの製造現場では、原材料である天然ゴムや合成ゴム・様々な薬品を使ってゴム練りをする工程があります。
これらの原材料は、発火リスクがあるので現場での火災を絶対に起こさないために細心の注意を払う必要があります。
精練工程※1の防災専任者である勢越(せごし)太輔社員。
火災を絶対に発生させないために、工程内の設備を動かすモーターなどの防災点検を入念に行っています。
※1 タイヤの原材料となる天然ゴムや合成ゴム、カーボンブラックなどを大型のミキサーで均一に練り合わせ、ロールに通してシート状の配合ゴムをつくる工程
点検時には異音・異臭がないかを見極めるために五感をフル活動させます。
ものすごい集中力と豊富な経験を活かして、少しの異常も見逃しません!
防災のプロとして、一緒に頑張る仲間を守りつづける匠です。
1ミリのズレも許さない。ジョイント操作マイスター!
続いて二人目の匠は、1ミリのズレも狂わすことなくタイヤの骨格部分を創るマイスター。
タイヤの部材の1つに、タイヤの骨格となる「プライ」があります。プライは、素線コード(金属線をよったワイヤー状のもの)の両面に様々な種類のゴムのシートをくっつけて作ります。こうしてつくられたものをトリートと言います。
トリート(金属線を均等に並べて、両面をゴムでコーティングしたもの)は、それぞれ厚みやコシが異なります。その特徴や癖を全て把握し、瞬時に最良な条件で位置合わせを行い、1mmのズレもなくジョイント操作を行う匠。その名は、林 典昭社員。
ご覧ください。この底知れぬマイスター感を。
タイヤの骨格に作り上げる、下関工場の骨格ともいえる若きスーパー匠です!
ゴムの声が聴こえる…ヒトだけじゃなくてゴムとも会話できる奇才!?
三人目は、珍しい才能を持った人物です。
タイヤの大切な原材料のひとつであるゴム。
ゴム練りはタイヤの品質に直結するとてもとても大切な工程です。
その大切な工程を担当するのは、濱本 竣社員。
30才という若さでありながら、ゴムの最適な練り具合を見極められる匠です。
ゴムの弾性は化学的に解明できていない部分もあり、ゴムの練り具合の見極めはとても難しいと言われています。一体どうやって見極めているのでしょうか?匠によると…
「ゴムの声が聴こえる」
だそうです…!!!
そう…そうですか…さ、さすがは匠ですね☆
(注:そっち系の話ではございません)
ゴムだけではなく、ヒトとのコミュニケーションも得意で、仲間の育成や現場改善の匠でもあります。
製造現場においてチームワークは絶対に欠かせません。
ヒトともゴムとも会話しながら、下関工場を支えている若き頼れる匠です。
なんでもできちゃうオールラウンダー
四人目は、一人で何役もこなせるオールラウンダー。
鉱山を走り回るダンプトラック用のタイヤを製造している下関工場。
そのタイヤは、大きいもので全長4メートル超。なんと2階建ての家くらいです!
そんなビッグなタイヤの成型工程※2を担当する匠の名は、宮武 宏樹社員。
※2 タイヤの様々な部材を、成型機を使って組立て、タイヤの原型(生タイヤ)を作る工程
宮武社員のすごいところは、成型だけではなく…
なんとタイヤの検査・分解・運搬などもできちゃいます!まさにオールラウンダー!!
色んなことができちゃう匠って、とても貴重です。
自分の職場にそういう人がいると、すごく嬉しいですよね?
「あぁ…いまアレができる人がいれば…」なんて場面で、ヒーローのように登場する(かもしれない)匠です。
工場全体を支える縁の下の力持ち!
そして、五人目は縁の下で支え、とても大切な役割を担っている匠。
工場の設備を動かすのに電気は欠かせません。設備に電気系統の故障が起きてしまったときには、できるだけ早く直すことが大切です。
若干31歳で、下関工場の生産にかかる全ての電気設備を点検・修理する匠、德永 竜也社員です。
徳永社員「下関工場の電気で分からない事は、お任せください!!」
まだまだ若い匠ですが、後輩への技能伝承にも力を入れています。日々の積み重ねにより、モノづくりに不可欠な技能が引き継がれていきます。
現在と未来の下関工場全体を、縁の下で支える匠です。
入社5年目にしてリーダー!ブリヂストン期待のホープ☆
最後にご紹介するのは、期待のホープ!
ブリヂストンの製造現場には、チームで働くにあたっての様々なポジションがあります。
その中で、「生産リーダー」は、製造状況に応じた人員配置や不具合発生時の品質対応を行う重要なポジションです!
わずか入社5年目の若手ながら、検査工程で、その重要な生産リーダーを任せられる逸材。
泉 柾斗社員です!
泉社員「常にお客様の目線に立って、確かな品質のタイヤを絶対に出荷するという信念のもと検査業務に当たっています」
揺るがぬ信念を持って、未来の下関工場を担う期待のホープです。
自らの技能を磨くことはもちろん、一緒に働く仲間のため、未来のブリヂストンのため、技能の伝承や現場改善に励む匠たち。
このような匠たちが、チーム一丸となってブリヂストンの工場を支えています。
■タイヤの製造工程を見学
久留米工場を訪れたのは、ウクライナからの避難民学生計17名です。学生たちは、タイヤができるまでの流れやブリヂストンの歴史・事業概要などの説明を受けたあと、実際にタイヤの製造工程を見学しました。約2時間半、真剣な表情で説明に耳を傾けていました。
■日本のモノづくりを学び、キャリアのヒントに。
久留米工場長の佐々木さんは「留学生の皆さんが1つでも多くのことを吸収して帰ろうと真剣な姿を見て、感動しました。久留米工場はブリヂストンの創業の地であり、日本のモノづくりが詰まった場所です。『最高の品質で社会に貢献』というブリヂストンの使命、ひいては日本のモノづくりの精神を感じてもらい、将来のキャリアのヒントにしてもらえたら嬉しいです」と思いを語りました。
■心のこもった日本のおもてなしを
見学を終えた学生たちは、BBQや流しそうめん、かき氷を楽しみました。
これらは学生たちに楽しんでもらえるようにと工場の従業員自らが考案したおもてなし企画です!
学生からは、「皆さんの優しさに感動しました」、「そうめんは初めての体験でとても楽しかったです」という声が次々と寄せられました。おもてなしの心はしっかり伝わったようです。
法被をまとった有志のボランティア従業員約30名とその家族が、学生たちと楽しく交流しました。
■「応援してくれてうれしい」
工場見学に参加した学生からは、「タイヤの作り方にちょっと興味があるので、自分の目で見て体験してすごく楽しかった」、「応援してくれてうれしい。日本とウクライナの関係を強くするためにがんばりたい」といった声や、「通訳を目指しているので良い経験になった。将来は日本で仕事をして経験を積み、成長してから母国に帰って仕事をしたい」と自身の夢を語る姿も見受けられました。
明るく楽しんでくれた学生の皆さんですが、ウクライナのことを伺うと、家族や友人がウクライナにいて不安な気持ちもあると表情を曇らせます。
そんな皆さんにとって、日本での経験が未来への一歩を踏み出すきっかけになることをブリヂストン一同祈っています。
・ そもそも鈴鹿8耐ってなに?
・ オートバイのレースってマニアックなイメージがあるけれど初心者も楽しめるの?
・ どうやって観戦するのがおすすめ?
そんな疑問が次々に湧いてくるような、モータースポーツ初心者の筆者が今回、鈴鹿8耐を初観戦!その奥深~い魅力について、鈴鹿8耐を楽しむポイントとともにお伝えします。
そもそも鈴鹿8耐ってどんなレース?
鈴鹿8耐は、FIM世界耐久選手権の1戦として毎年夏に鈴鹿サーキットで開催される日本最大級のオートバイレース。真夏の灼熱の太陽が降り注ぐなか、1台のバイクを2~3名で交代しながら走行し、8時間でコースを何周できるかを競います。8時間という長い時間を走行するため、タイヤ交換や給油の作業時間をいかに短くするか、どのタイミングにピットインさせるか等、チームワークや緻密なレース戦略が勝敗を左右します。今年もホンダ、ヤマハ、カワサキ、スズキの国内4大バイクメーカーはもちろん海外のメーカーも参戦し、ブリヂストンはタイヤサプライヤーとして最大勢力となる19チームにタイヤを供給しました。
楽しみ方その1~レース冒頭1時間は見逃すなかれ!
8時間という長時間のレースの中で特に外せないのが、レース冒頭の1時間。特に激しい順位争いが繰り広げられ、実況も熱が入り、ひときわ盛り上がるシーンです。
5、4、3、2、1・・・実況と観客席が一体となってカウントダウンを行い、いよいよレース開始!レーサーたちが一斉に走りだし、バイクに飛び乗って次々に発車していきます。体の奥まで震えるような轟音とともに、目の前を物凄い勢いでバイクが駆け抜けていくその迫力に思わず圧倒される筆者。これぞモータースポーツ!と、全身鳥肌が立ちます
レース開始早々デッドヒートが繰り広げられるなか、1台のバイクが転倒し、他のチームを巻き込んでクラッシュ発生!運をも味方につけなければ勝てない鈴鹿8耐の過酷さを序盤から思い知ることになりました。その後もこんなに車体を倒していいの!?膝が地面に擦れてない!?と思うほどギリギリを攻めるコーナリングを見ながら、ハラハラドキドキ・・・。バイクのマシンそのものもさることながら、地面と接するタイヤの重要性をここにきて改めて実感です。
楽しみ方その2~観客席だけじゃない、いろんなスポットでレースを観戦してみる!
観客席からの観戦ももちろん楽しいけれど、スポットを変えればまた別の角度からレースを楽しむことができることを習った筆者はサーキットの周りを散策することに。指定席以外の観戦エリアでは、持参したテントや折り畳みチェアを広げてキャンプ気分でレース観戦を楽しむ方も多くいました。長時間ずっと観客席に座っているのはつらい・・・というお子様にも良いアイデアかもしれません!
楽しみ方その3~見どころたくさんの出展ブースコーナー
レース観戦ももちろんですが、鈴鹿8耐にはサーキットの外にも楽しめるコーナーがたくさんあります。その1つがバイクメーカーやタイヤメーカーが出展するブースです。もちろん、ブリヂストンも出展していました。ご来場いただいた方、ありがとうございます!
BATTLAXのタイヤの展示はもちろんのこと、タイヤウォーマー体験やブリヂストンのタイヤを履いて優勝したマシンの展示も。そして、ステージではタイヤ開発者のトークショーが開催されるなど、コンテンツが盛りだくさん!お客さんがひっきりなしに訪れ、大いに賑わっていました。
楽しみ方その4~おいしいグルメで体力回復
真夏の炎天下、長時間の観戦を乗り切るには腹ごしらえが必須。会場にはたくさんの屋台や出店があり、何を食べようか選ぶのも鈴鹿8耐の楽しみの1つです!鈴鹿8耐オリジナル「バイクのり弁当」を食べましたが、とても美味しかったです。
楽しみ方その5~子供も大喜び!?レーサー気分を味わえるアクティビティに挑戦!
サーキットの横にある鈴鹿サーキットパークにはモータースポーツを実際に体験して楽しめるアトラクションがあります。レース観戦の合間にお子さんと楽しむのもオススメです!今回は鈴鹿8耐ということで、オートバイのレースを体験できる「モトファイター」のアトラクションに挑戦してみました!
楽しみ方その6~ゴールシーンは忘れられない夏の思い出に・・・
日が暮れてあたりが暗くなると、マシンのライトが付き、観客のペンライトがカラフルに輝いて、サーキットは幻想的な雰囲気に・・・。レースもフィナーレに向けて最後のピットインへ、追い込みに入ります。
そして・・・「5、4、3、2、1・・・レース終了~~!!」
8時間にわたるレース終了を実況が告げると、観客席からはワーッと拍手・喝采!盛り上がりは最高潮を迎えます。今年の優勝はブリヂストンのBATTLAXを装着したホンダの「Team HRC」。ホンダは2014年以来8年ぶりの鈴鹿8耐優勝を飾りました。そして同時にブリヂストンはなんと15年連続優勝を達成しました!おめでとうございます!詳しくは、ブリヂストンモータースポーツ公式サイトのレポートもご覧ください。
ブリヂストンは、これからもモータースポーツ活動を通じて、10年後、20年後の走るわくわくを支えていきます!
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