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第三者からのご意見

昨年に引き続き、第三者意見を述べさせていただきます。

「真のグローバル企業」を目指すために2017年からブリヂストンは「Our Way to Serve」というグローバルCSR体系を推し進められ、一年超が経過しました。その間、サステナビリティへのコミットメントをさらに深められました。新しい枠組みとして「グローバル人権方針」「グローバルサステナブル調達ポリシー」「行動規範」の3つの方針や規範を策定され、世界中のブリヂストングループ内への「Our Way to Serve」の浸透に努められました。とりわけ、グループ共通の「行動規範」の導入は、世界中のブリヂストングループの従業員にとり「Our Way to Serve」を「自分ごと」として、日々の業務の中に落とし込めるようになるためのガイドブックとして、とても有効なものです。日々の業務の中で、判断に迷うような問題に直面した際に、ブリヂストンの従業員として、どう判断し、行動すべきかの拠り所になりうるものです。ともすれば、目先の利益や納期に走ってしまい、知らず知らずのうちにコンプライアンスリスクに巻き込まれてしまう日々の業務の中での判断基準を明確にするものだからです。グローバル企業として、世界中の従業員一人ひとりが同じ目線をもちながら日々の仕事に邁進できる土台として「行動規範」を整えられたことは、企業の持続成長の基礎となるものと評価いたします。

 さらに、昨年はサーキュラー・エコノミーへの移行を推進することを目的に設立されたエレン・マッカーサー財団の「サーキュラー・エコノミー100」に日本企業として初めて参加されました。また、WBCSD(持続可能な開発のための世界経済人会議)のタイヤ産業プロジェクト(TIP)の中心メンバーとして、持続可能な天然ゴム供給の実現へ向けた話し合いに主導的な役割を果たしました。こうした最近の動向から、ブリヂストンがグローバル企業であることを強く自覚し、世界のサステナビリティの舞台において、ソートリーダーとして存在感を確立していこうという強い意志をもたれ、実践しておられるその姿勢を高く評価いたします。

 また、世界的潮流ということで、ひとつご提案があります。サステナビリティ上のマテリアリティ(重要性)に関連付けされている持続可能な開発目標(SDGs)についてです。SDGsは2030年までに、世界の喫緊の課題である全17個の目標を、世界中で取り組み解決していこうというものです。2016年のSDGsの開始直後はSDGsの全17個の目標(ゴール)のうち、自社のマテリアリティにどれだけ多くのゴールと関連付けができるかという網羅性が世界的にも重視されていた時期もありました。しかし最近では、自社がSDGsの達成のためにどれだけコミットし、貢献できるかを確実に測れるようなもの数個に絞ってSDGsの目標に取り組む企業も出てきました。ブリヂストンではSDGsの全17個の目標のうち、12個を関連付けられておられます。SDGsが始まって3年経過している時期でもあることから、自社が確実に貢献でき、かつ、測定可能な成果をその12個について示せるものかを、レビューすることもご検討ください。

 最後に、社員一人ひとりにサステナビリティを浸透させるという観点から、最も有効な手段の一つに人事評価にサステナビリティの項目を入れることがあります。一方では、これは実際にはとてもハードルが高く、実務上では難しいことが多いものです。しかし、それをEMEA(欧州・ロシア・中東・アフリカ)のグループ会社において個人の目標設定にも含められたということです。ぜひグループ全体でもこうしたよい事例のノウハウを共有され、将来的には全世界のブリヂストングループで採用されることを期待いたします。

赤羽真紀子氏

CSRアジア
日本代表

赤羽 真紀子

赤羽 真紀子