その他の社員インタビュー

技術系職種

基礎研究

ソリューションIoT戦略部

2014年 新卒入社
理学研究科 物理学 専攻K.H.

基礎研究

キャリアステップ

  • 2014年

    • 磐田工場 製造技術第2課
  • 2017年

    • ソリューションIoT戦略部

※記事の内容及びプロフィールは取材当時(2017年11月)のものです。

「世界一」のモノづくりに携わりたい

大学では物理を専攻し、水の挙動を研究していました。
専門領域が化学系であれば、総合化学メーカーをはじめとする多くの会社で、仕事のイメージが付きやすいかもしれませんが、物理の場合は必ずしもそうではありません。
それでもメーカーに就職したいと思った際に、モノづくりをする以上は「世界一」の製品に携わりたいという想いがありました。
その想いを実現するにも様々な切り口があると思いますが、自分なりに考えた結果、現時点でNo.1の製品を生み出す会社こそが、その世界の最先端に一番近いのではと思ったのが入社の決め手です。

また、私の祖父はタイヤを扱う仕事をしていたので幼い頃にはトラックのタイヤでよく遊んでおり、タイヤには昔から親しみを感じていました。
さらに、学生時代に趣味であるスキーへ行く際にブリヂストンの冬タイヤ「BLIZZAK」が雪道でもしっかり止まることを実感し、一般消費者としてブリヂストンの高い技術力を身近に感じていました。
このように、ブリヂストンとの縁を感じるポイントも多かったと考えています。

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装着位置を自ら判断するタイヤを目指して
―― ブリヂストンの新たなビジネスを
切り拓く「IoT」戦略

ブリヂストンは今、「デジタル時代」における製品・サービスの価値提供のあり方を見直す重要な変革期にあります。 従来通り、製品単体の技術力を上げていくことはもちろんですが、IoTを始めとするデジタル技術を取り入れて、ソリューションビジネスを推進していこうという動きが強まっています。
その中で私は、ソリューションビジネス展開に必要な基盤技術の開発を行っています。具体的には、タイヤの中にセンサーを入れて、これまでにない価値を提供できるようにしようというもの。
センサーに関わる部署は2パターンあり、一方はセンサーから検出されるデータを使って何がわかるかを研究していて、私の部署では、どういうセンサーを作れば欲しいデータを集められるのかを研究しています。

一例を挙げると、加速度センサーからはタイヤの回転数が分かります。
建設・鉱山車両用の大型タイヤなどでは、既に内部センサーが搭載されているものもあり、タイヤをただ使うだけでなく、いつ交換時期が来るかまで、自動でお客様に知らせることができます。
この大型タイヤは1本あたりの単価が高額で、タイヤの在庫管理が鉱山ビジネスの採算に大きな影響をもたらすため、お客様にとても喜んでいただけている製品・サービスの1つです。
乗用車用タイヤなどではまだ搭載されていませんが、まさに研究を進めているところです。

センサーにも様々な種類がありますが、タイヤ内空気圧センサーの開発において私はソフト設計やアルゴリズムの考案を担当しています。
最近では、センサーを内蔵したタイヤの位置を判定するアルゴリズムの開発を行っています。タイヤの中に入れられたセンサーはタイヤ内部の温度や空気圧などを測定し結果を送信してくれますが、そのタイヤが車両のどこに装着されているのかまではセンサーに判断できません。そのため、タイヤ交換やローテーションをする度に「このセンサーは右前のポジションから右後ろに交換された」等を人が管理する必要があります。
この手間を省こうというのが私の開発テーマです。センサーから得られる様々なデータを利用することで、人の手を介することなくタイヤの装着位置を判断する仕組みを生み出すことを目指しています。

また、タイヤは回転体であるためにセンサーを稼働させるための電力を電線によって供給することができません。
そのため、小型のボタン電池によってセンサーを稼働させています。正確な解析のためにはセンサーの測定頻度を上げて多くのデータを取得するべきですが、そうすると電池の消耗が激しくなり製品寿命が短くなってしまいます。「消費電力を下げる」と「解析に必要なデータをきちんと採取する」という背反する2つの課題を同時にクリアする手法を考えることは難しく、またとても面白いです。
立てた仮説や計算方法でうまくいかないときは悔しいですが、先輩方に相談しつつ、対策を講じています。

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正解はまだ誰にもわからない
センサーとそのデータが示す世界は
大きく広がっている

タイヤとセンサーのコラボレーションが進んでいけば、より革新的なことがたくさんできるようになるでしょう。
例えば、空気圧に応じてタイヤの表面の溝の模様を変えたり、踏面の変形量を計算したり、タイヤの中で発電してみたり……
センサーとそのデータからできることの可能性は大いに広がっていて、考え出すとキリがないほどです。
今後ブリヂストンのビジネスの中心ともなっていくであろうデジタルソリューション分野において、画期的なアイデアで業界の常識を覆すようなモノづくりを実現できればと思っています。

ブリヂストンでもまだ誰もチャレンジしたことのない領域ですから、そのアプローチの方法は自由です。どうやってこの課題をクリアしていくか。どうすればこの条件でも成立するか。いろいろなアイデアをひねり出している瞬間が、一番楽しい時間です。
どこに正解があるのか、まだ誰にもわかっていません。自分でこれが正しいと思ったことに向かって、突き進んでいくのみです。 「これで行けるよ」「これをやろうよ」と言いつつ、周りを巻き込みながら仕事を進めていけるのは、幸せなことだと思います。
慎重に計算し計画を立てますが、信用してもらっているという実感があります。その分、とても緊張しますが、それだけ信じてくれる、いい会社なのだと思っています。

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プライベートの過ごし方

週末はドライブはもとより、キャンプやトレッキングなど、アウトドアで過ごしています。山の中にいることが好きなので、中でもキャンプが多いですね。季節や天気を問わず、年中いつでもやっています。森の中で自然や四季を感じながら読書をし、焚火をしながらお酒を飲んでいると、来週も頑張ろうと思えてくるのです。
特に、山の奥の管理人もいないようなさびれたキャンプ場がお気に入りです。

ある1日のスケジュール

  • 8:30
    本日の業務確認・優先順位付け
  • 9:00
    特許作成、アルゴリズム検討
  • 11:00
    社外のメーカーの方と打ち合わせ
  • 12:00
    昼休み
  • 13:00
    会議
  • 14:00
    電波暗室にてデバイスの通信試験
  • 17:00
    実験結果まとめ
  • 18:00
    帰宅

未来の仲間へのメッセージ

ブリヂストンは個人の裁量が大きく、先輩や上司の方に論理的な説明ができれば、大抵のことはやらせてくれます。
経験の浅い人であっても、1人1人を信頼してくれる会社なのだと感じています。
自分の意志やアイデアを活かす機会はいくらでもあります。
自分の意見をしっかり持ち、それを実現しようとする強い意志がある方とともに働ける日を楽しみにしています。