今タイヤ開発に欠かせないのは心地よい音づくり

走る、曲がる、止まるという自動車の基本性能を足元で支えているのがタイヤです。そのタイヤ開発において重要となる要素は様々ですが、近年ではクルマに乗っている人が心地よいと感じる「官能領域」での性能向上にも力が注がれています。聴覚分野=タイヤの音づくりの研究開発はその象徴とも言えるでしょう。

「走行していると路面の変化によって車内に聞こえてくる音が変わるのを経験したことがあるはずです。例えば荒れた路面ではタイヤが振動してゴーという音、逆にとてもスムーズな路面ではシャーという高い音が聞こえてきます。私たちこのような音を心地よく感じさせるために様々な研究をしています」と語るのはブリヂストンのフラッシシップモデルであるレグノの開発者です。

人間は20Hzから15000~20000Hz程度まで聞くことができると言われていますが、この中には不快と感じる周波数も存在します。タイヤが発生させるそれら不快な周波数を最新の技術によって心地よい音へと変えるのが彼らの仕事です。「例えばゴーという音は台風の時に木々を揺らす音に近い160~200Hzの音。シャーという音は電話の受話器を置き忘れた時に鳴るピーという音=1000Hzあたりの周波数です。どちらも決して心地のよい音ではありません。またタイヤの振動が車体に伝わり車内にこもる音は50Hzあたりの周波数で、これは冷蔵庫のモーター音に近いもの。気になり始めると鬱陶しい音ですね。私たちはタイヤを起点に発生するこのような音を調整していく仕事をしています」。

タイヤの音づくりは、タイヤ自体の素材選びや構造、そして溝のデザインまで様々な領域で行われその試験にも多くの時間を費やします。「音づくりの世界は本当に深いのです。静かにさせたいという一方で、完全に音をなくすことはできません。なぜなら音は路面の状態をドライバーに伝えるという機能も持っていますからね。ですから聞こえても良い音、消したい音を明確にして心地よい音だけを残すのです。グリップ性能や燃費・環境性能などで比較されることが多いタイヤですが、こういった音の性能にも目を向けてもらえれば、車内の会話がはずみドライブがもっと楽しくなるタイヤを見つけていただけると思います」。

⇒続きはこちから:<中編>まるでレコーディングスタジオ?!タイヤ開発の最前線、無響室へ

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