ゴムチューブなのにゴム製と書かれていない件

ゴムチューブなのにゴム製と書かれていない件

外出自粛による運動不足解消のため、お家でできるトレーニングが引き続き注目を集めていますね。よく使われるアイテムの一つが、ゴムチューブ。でもパッケージをよく見ると、ゴム製とは書いてない…?一体どういうことなの…?当社のゴムに詳しいおじさんに解説してもらいました!

ゴム製じゃないゴムチューブ?
場所をとらない、値段もお手頃と、家トレアイテムの中でも手に取りやすいゴムチューブ(エクササイズバンドやトレーニングチューブなんて呼び方もありますね)。負荷のバリエーションも多く、複数買いしている方もいるかもしれません。
ところでこのゴムチューブが何でできているか、皆さんご存知ですか?
「そらゴムやろ」と聞こえてきそうですね。ではここでいくつか素材表示を見てみましょう。
とある商品では、「TPR」。
別のものだと、「ラテックス
またまた別の商品だと「TPE(熱可塑性エラストマー)
と書かれています。

あれ?ゴムは??

皆さんが混乱するのも無理はありません。でもどうかご安心を。当社でゴムに詳しいおじさん、ブリヂストンの技術スポークスパーソンの川本に解説をしてもらいましょう。

ゴムは「エラストマー」の仲間

ゴムは「エラストマー」の仲間

食べ物に例えるなら、
・TPRとTPEは「チョコレート」で、ゴムは「クッキー」。
・エラストマーは「お菓子」で、チョコレートとクッキーはどちらもお菓子というジャンルに含まれる。
・ラテックスはクッキー(ゴム)の材料となる「小麦粉」。
みたいな関係性になります。

エラストマー(Elastomer)というのは、弾性(Elasticity:変形しても元に戻る性質)をもつ物質の総称で、その代表格がゴムなんです。ただ、世の中ではエラストマーとゴムが実質同義語で使われていますね。
TPEはThrmoplastic Elastomer の略で、日本語では「熱可塑性樹脂ゴム弾性体」と言ったりします。高温で柔らかくなる性質(=熱可塑性)と、常温ではゴムみたいな弾性を持つ、という2つの性質を持っているものです。
TPRはThrmoplastic Rubber の略でTPEと同じものです。先ほど書いたように、エラストマーとゴムが同義語で使われているので、ゴムを意味するRubberのRが使われています。このTPEとTPR自体はゴムではなく、あくまで「ゴムみたいな特徴を持っているという」意味なので、Rubber(ゴム)が使われているのは個人的にはツッコミどころです。
最後のラテックスは、パラゴムノキからとれる樹液で、ゴムの原料となるものです。ゴムはタイヤにも多く使われています。ちなみに「パラゴムの木」ではなく、「パラゴムノキ」という木の名前です。

つまりゴムチューブはざっくり言うと「ゴム(みたいな伸び縮みする性質があるけど必ずしも素材がゴムとは限らない)チューブ」となるようです!
いかがでしたか? (一度言ってみたかった)

おじさんによると、「ゴムはあくまでエラストマーの仲間なのに、ゴムの方が有名になって一般的になっちゃったみたいだね」とのこと。なんてかわいそうなエラストマー…。この記事を読んだ皆さんは、今日だけでもエラストマーのことを思ってもらえるとうれしいです。

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