「たわむ」タイヤが農業を支えます!北海道で大型農機用タイヤの新商品を公開

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ブリヂストンは2019年3月に大型農業トラクター用ラジアルタイヤ「VT-TRACTOR(ブイティートラクター)」を発売しました。3月上旬には北海道十勝で農家や農業関係の皆様を対象に「VT-TRACTOR」のお披露目イベントも開催しました。

上の写真のタイヤ側面の“たわみ”にご注目ください。このタイヤが、「VT-TRACTOR」です。通常この状態では空気を入れる必要がありそうですが、実はこの“たわんだ”状態(低い空気圧)で使用できることが「VT-TRACTOR」の特長です。

「VT-TRACTOR」は、同じ荷重であれば通常よりも低い空気圧で使用できるように設計されています。空気圧を低くすると車重でタイヤが“たわみ”、地面と接する面積が広がります。接地面積が広がることで、けん引力の向上や田畑の踏み固め抑制に貢献し、作業効率の向上やより良い農作物の育成が期待できます。

3月8日~10日に開催された「VT-TRACTOR」のお披露目イベントの様子です。

ちなみに写真の車両はニューホランド社製のT7というトラクターで、全長約5m、高さ約3m、重量約7トン、最大225馬力のとても大きな農業トラクターです。タイヤも大きなものが必要です。

横に人が立つとその大きさが良く分かります。

接地面積を可視化するため「フットプリント作成」の実演を実施。タイヤの下に段ボールを敷いてスプレーをかけ、どこからどこまで地面と接しているかを可視化します。

作成したフットプリントを比較。左が100kPa(低空気圧)、右が160kPaです。今回の結果では、接地する長さにおいて100kPaの方が20%も伸びました。

最後にデモ走行と試乗会を実施し、“たわむ”タイヤでの操作性などを体感いただきました。 3日間で100名以上の方にご参加頂き、大盛況のイベントとなりました。

当社は今後も、農業に従事される一人ひとりにご満足いただけることを目指して、新商品や新サービスの開発に努めていきます。