EVERTIRE INITIATIVE

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現在、タイヤの主な材料の一つとして、石油由来の合成ゴムが使用されています。また、使い終わったタイヤの多くはサーマルリカバリー(熱回収)により燃料として有効利用されていますが、その際にCO2排出を伴います。ブリヂストンとENEOS株式会社は、使い終わったタイヤからタイヤ素原料を製造するケミカルリサイクル技術の社会実装に向けて、共同プロジェクトを開始しました。
ブリヂストンがタイヤ・ゴム事業を通じて培ってきた高機能ゴムなど高分子素材の設計技術と、ENEOSが有する原油精製技術や基礎化学品製造に関する基盤技術を融合して、EVERTIRE INITIATIVEのもとタイヤのケミカルリサイクル技術の確立を目指していきます。

二酸化炭素をエネルギーや化学品に転換する独自の技術を有するLanzaTechとの共創を通じて、使用済タイヤをリサイクルして原材料に「戻す」ビジネスモデルの構築を進め、再生資源の普及を目指しています。
LanzaTechの持つ炭素回収及びガス発酵技術を用いて、使用済タイヤからエタノールなどの化学品を製造し、包装用の樹脂(PET)やポリエステル糸、洗濯洗剤など日用品に使用される界面活性剤などの原材料として再利用することに取り組みます。
さらには、使用済タイヤから、タイヤの材料の一つである合成ゴムの素原料となるブタジエンを製造するため、独自の微生物を用いた発酵技術の開発に向けた共同探索を進めます。