ニュースリリース

耐PID性能が向上した EVASKY シリーズ新商品販売開始

2013年2月26日
No.29

 株式会社ブリヂストンは、高機能フィルム商品「EVASKY」シリーズとして太陽電池モジュールの耐PID性能を向上させた新商品フィルムの発売を開始します。
 昨今の大型の太陽光発電所普及に伴い、高電圧化による太陽電池モジュールの劣化現象 (=PID:Potential Induced Degradation) が発生するようになり、発電効率の低下が課題となっておりました。当社ではゴム・高分子技術をベースに培ってきた材料技術と成型技術を駆使することで、太陽電池の発電効率をほとんど低下させることなく、長期にわたり発電効率の維持に貢献できる耐PID性能を向上させたフィルムを開発しました。

 なお、第三者試験機関であるケミトックス社による試験では、当社新商品はPmax保持率 (*) 99.7%となっており、比較試験を実施した各社のEVAフィルムの中で発電効率の低下が最も少なく、耐PID性能が最も高い商品と評価されました。

(*)Pmax保持率:
太陽電池の発電量の指標であるPmax値を試験後どの程度維持したかを示す。 (数値が100に近いほど耐久性が優れている。)

 当社はこれからもお客様にご満足頂ける商品の開発を続け、また、当社商品を通じてエネルギー効率を向上させることで「資源を大切に使う」ことに貢献し、「持続可能な」社会の実現にむけた環境活動を推進していきます。

Pmax保持率 (*)  平均値


 <ケミトックス社による試験方法>

  1. PID発生確認試験前 (初期状態) のIV特性測定、EL画像測定、及び絶縁抵抗値測定を実施
  2. 恒温恒湿槽内 (60℃、85%) に設置したサンプルモジュールのガラス表面に水を張り、設定湿度条件になった時点で、プラス出力端子及び、マイナス端子を-極、金属フレームを+極にて1000Vdcの試験電圧を印加
  3. 96時間経過にて、サンプルモジュールの取りだしを実施
  4. 取り出し後、IV特性測定、EL画像測定、絶縁抵抗値測定を実施

one team, one planetブリヂストンが世界共通の環境メッセージとして掲げた「One Team, One Planet」。
その意志は、グローバルに展開する一企業として、またその枠をこえてあらゆる人々と、地球のために、ひとつになること。
未来のすべての子どもたちが「安心」して暮らしていくために。

eco-Activities ブリヂストンが推進する環境経営活動を表すマーク
Ecologyの頭文字「e」を環境活動の土台として位置付け、そこから生まれた活動の成果 (芽) を「澄み切った空」や「生い茂る木々」としてシンボライズしています。

本件に関するお問い合わせ先
<報道関係>広報第2課TEL:03-3563-6811
<お客様>お客様相談室TEL:0120-39-2936
 
以上