ニュースリリース

2014年11月07日
No.111

　株式会社ブリヂストンは、福島県いわき市を中心に活動する「いわき・おてんとSUN企業組合^※1」に対して、太陽光パネルの部品となる当社製品のEVAフィルム^※2を寄贈しました。寄贈されたEVAフィルムは、同企業組合が開催する手作り太陽光パネル講習会にて使用されます。そこで製作された太陽光パネルは、被災地のみならず、フィリピンの無電化地域に寄贈されるなど海外でも活用されます。

　ブリヂストングループでは、東日本大震災の被災地支援を社会的使命と考え、義援金の寄付やボランティア活動、震災遺児の支援などに継続的に取り組んでいます。2013年からは「コミュニティ活動支援」に焦点を当てており、その中で「いわき・おてんとSUN企業組合」の「市民主体のまちづくり活動」の考え方に賛同し、同企業組合が行うコミュニティ発電事業による新たなエネルギー社会作りやオーガニックコットンによる農業再生の取り組みに対して、従業員ボランティアを派遣し支援を行ってきました。

　そして今回、当社の事業を活かして東北復興の後押しをしたいと考え、また、これまでも従業員ボランティアを派遣していたことから、手作り太陽光パネル講習会を主宰する同企業組合に対して、当社製品のEVAフィルムを寄贈することを決定しました。なお、この講習会は海外の無電化地域からも注目されており、10月末にフィリピンで開かれたアジア青年エネルギーフォーラムでは、同様の講習会を通じて、国際的な社会貢献、人材育成、アジアの貧困地域支援を行うことが決定されました。今後、同企業組合によりフィリピンやネパール、ラオスなどアジア各地域へ同様の講習会が展開される際にも、当社が今回寄贈したEVAフィルムの一部が使用される予定です。

　ブリヂストングループは、今後も東日本大震災で被災された方々に対して引き続き支援を行っていくと共に、地域のニーズに応じた社会貢献活動に継続して取り組んでいきます。

1. ※1福島県いわき市のNPO法人3団体が中心となり、市民主体での新たなまちづくりに取り組んでいる。旧称「いわき・おてんとSUNプロジェクト」。2013年に法人格を取得したことにより「いわき・おてんとSUN企業組合」に名称変更した。（1）農業再生支援（オーガニックコットン）、（2）自然エネルギー（太陽光）によるコミュニティ発電事業、（3）復興スタディーツアーなどの活動が中心。
2. ※2エチレン・ビニル・アセテート フィルムの略称。太陽電池の発電セルを保護する接着剤として使用される。水や紫外線に強く、屋外で使用される太陽電池用接着封止膜には最適な素材と言われる。

以上