お知らせ

「ランフラットタイヤ」の呼称に関するお知らせ

2012年1月23日

 当社は、これまでの「ランフラットタイヤ」の呼称を日本国内においては、以下の通りにすることに致しましたのでお知らせします。

1.「ランフラットテクノロジー採用タイヤ」
空気圧がゼロになっても所定のスピードで一定の距離を走行可能なタイヤ※1

  1. ※1実車試験、または、ISO規格に基づいた室内ドラム試験において、速度80km/hで80kmの距離を走行可能です。実車試験とは、実際の車両を用いて所定の室外のコースを走る試験を指します。室内ドラム試験とは、直径2mの円筒状のドラムと呼ばれる金属製回転体に、1本のタイヤをISO規格が指定する荷重にて押し付けることで、室内の試験設備において実際の走行状態を模擬した試験を指します。

2.「ランフラットタイヤ」
「ランフラットテクノロジー採用タイヤ」の中でISO規格に準拠したタイヤの呼称。ISO規格とは、空気圧0kPa時に指定の室内ドラム試験条件において、「速度80km/hで80kmの距離」を走行可能なタイヤ。

 現在、国によっては、性能や表示についてランフラットタイヤのISO規格を採用している国とそうでない国があります。日本は前者であり、日本の自動車メーカーは2010年以降これに従っています。これに対して欧米では、性能や表示のISO規格採用要否が選択制、または義務付けられていないため、例えば、欧州の新車メーカーはISO規格を採用しておらず、ISO試験の代わりに実車を用いた試験法を用いており、実車で空気圧がゼロになっても所定のスピードで一定の距離を走ることを確認しています。
 こうした状況に関わらず、当社製タイヤは要求された一定のランフラット性能を備えており、安全性に問題はなく、日本の道路運送車両の保安基準でも問題ないことを確認しています。
 一方、性能、表示についてISO規格採用有無に関わらず、一律に「ランフラットタイヤ」と呼称した場合、日本国内のお客様やタイヤ販売店の皆様に誤解を与える可能性があることから、今回「ランフラットテクノロジー採用タイヤ」という呼称を新たに用いることにしました。

「ランフラットテクノロジー採用タイヤ」と「ランフラットタイヤ」の表示上の違い※2

ランフラットテクノロジー採用タイヤ
 
ランフラットタイヤ
サイズ例 245/40R18 93Y 245/40RF18 93W
シンボルマーク なし あり
タイヤサイド部の表示例

は当社の登録商標(ロゴ)であり、「ランフラットテクノロジー」を意味しており、いずれのタイヤにも表示されます。

  1. ※2ISO規格を採用した「ランフラットタイヤ」は、タイヤのサイド部に上記の通り特有の表示があり、それ以外の「ランフラットテクノロジー採用タイヤ」は一般のタイヤと同じ表示体系になっておりますので、タイヤをご覧頂ければすぐに判別することができます。タイヤ使用方法については、自動車の取扱説明書等をご参照頂き、ご不明な点は当社のお客様相談室(フリーダイヤル:0120-39-2936)またはタイヤ販売店にお問い合わせください。

今後とも、当社は世界各国の動きを注視しながら、お客様やタイヤ販売店の皆様へ正確な情報を発信して参ります。当社は日本国内においてカタログ等の表示を変更致しますので、宜しくご承知おきの程お願い申し上げます。

   
以上