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トップアスリートをも夢中にさせる、カナダの極寒の海でのサーフィンとは

  • オリンピックチャンネル

番組シリーズ:Olympic Outposts presented by Bridgestone
世界各地の思いがけない場所で生まれ、息づいているスポーツへの情熱に触れる旅

東京2020オリンピックで初めて公式競技となり、今ますます人気と注目を集めるサーフィン。普通、サーフィンといえば、暑い晴れたビーチをイメージする人が多いはず。しかし、ここカナダ・ブリティッシュコロンビア州、トフィーノはバンクーバーとほぼ同じ緯度に位置する、サーファーにとって"極寒だけどホットなスポット"。何故身の凍るような冷たい海で、サーファーたちは果敢に波に乗るのか!? その答えを探るべく、現地に旅立ったのはアメリカ水球チーム・リオ2016オリンピック金メダリストでプロサーファーでもあるケリー・ギルクリスト選手。カリフォルニアの暖かい海でサーフィンをしてきた彼女が、「どうしても来たかった」という、冬のトフィーノの海に初挑戦します。

トップアスリートをも夢中にさせる、カナダの極寒の海でのサーフィンとは

現地で最初にギルクリスト選手を迎えるのは、地元のプロサーファー、ノア・コーエン。冷たい海でするサーフィンの魅力を「大勢の人がいない海で毎日思う存分、波を捕まえることができる」と語ります。2020年の東京オリンピックでサーフィンが公式種目になったことについて聞かれると、「最高位にあるその舞台に立つチャンスがあると思うだけで鳥肌が立つ」と目を輝かせます。

トップアスリートをも夢中にさせる、カナダの極寒の海でのサーフィンとは

もうひとりの"トフィーノ・レジェンド"として知られるサーファーのピート・デブリースがギルクリスト選手のために選んだウェットスーツの厚さは5mm、ブーツは7mm。ギルクリスト選手が普段着用しているブーツは3mm。通常のサーフィンでは考えられないような重装備が体の動きを制限します。しかし、極寒の海でのサーフィンに、命を守るための防寒装備は必要不可欠。これでも「自分がサーフィンを始めた頃と比べ、裁断やフィット感など、ウェットスーツの機動性は10倍は改良された」そう。おかげで、この極寒地でもサーフィンに専念できるようになった、とデブリースは言います。

トップアスリートをも夢中にさせる、カナダの極寒の海でのサーフィンとは

そうは言っても、寒さと窮屈さゆえに脱ぎ着はひと苦労。デブリース選手でさえも「時々とんでもなく辛くなる」と言う屋外での着替えは、最も過酷な瞬間です。分厚いウェットスーツをどれだけ早く着替えられるかはトフィーノのサーフィンでは必要不可欠なスキルなのです。

トップアスリートをも夢中にさせる、カナダの極寒の海でのサーフィンとは

ギアを揃え、いざ海へ繰り出す3人のサーファーたち。この日は気温10℃、水温はさらに低い8℃。ウェットスーツが無ければ成人男子でも60分ほどで低体温症になり意識を失うといわれる温度です。周りにはほかのサーファーどころか人影すら見られません。
これまでアメリカ南部の有名なサーフシティ、ニューポートでサーフィンをしてきたギルクリスト選手は、いい波を捕まえるために50人から100人のサーファーたちと競うこともざら。それがここトフィーノでは、周囲を気にすることなく、好きなだけ波に乗ることができるのです。「どんなものだか本当に想像もできなかった!」と、人生初めての極寒地でのサーフィンを終え、興奮冷めやらぬ状態のギルクリスト選手。最初は分厚いブーツを履いた足が動かせず、ボードの感触がわからなかったとしながらも、あっという間にその魅力に取りつかれたようです。

トップアスリートをも夢中にさせる、カナダの極寒の海でのサーフィンとは

「トフィーノでのサーフィンは死ぬまでにやりたかったから、ここにきて、サーフィンができてうれしい」とギルクリスト選手。コーエン、デブリースというふたりのレジェンドとのサーフィンを通して、地元のコミュニティーやカナダでのサーフィンの魅力を全身で体感し、過酷な環境ながらも美しい極寒のトフィーノの海は彼女の新しいお気に入りのサーフスポットとなりました。

トップアスリートをも夢中にさせる、カナダの極寒の海でのサーフィンとは

彼女にとってリオ2016で手にした金メダルは終着点ではありません。今の目標は東京2020オリンピック、そしてその後にも世界的なサーフィンの大会が控えているといいます。水球とサーフィンという2つのスポーツで頂を目指す彼女を夢中にさせ、「いつか必ず戻ってきたい!」と言わせたトフィーノでのサーフィン。その魅力とサーフィンに情熱を注ぐプロサーファーのライフスタイルを、力強く美しい映像とともにお楽しみください!

ケリー・ギルクリスト
アメリカ・カリフォルニア州ニューポートビーチを拠点にサーフィンや水球で活躍するトップアスリート。高校時代には、2008年CIF(カルフォルニアインターハイ)の水球で堂々たる勝利を収めた。以降も2014年のワールドカップ金メダル、2015年のワールドチャンピオンシップでの金メダルなど、輝かしい功績を残している。同時にサーファーとしての才覚も現し、2009年と2010年に連続してBack to Back U18 U.S. Surfing Championのタイトルを獲得。2010年にはNSSAハイスクールナショナルチャンピオン。2013年にはNSSAカレッジナショナルチャンピオンに輝くなど、多くの大会で表彰台に上がっている。リオ2016オリンピックでは水球のUSAナショナルチームメンバーとして金メダルを獲得し、2つのスポーツのトップアスリートとしての地位を不動のものとした。現在はワールドサーフリーグに所属しプロサーファーとしても活躍している。東京2020オリンピック、World Surf Championship Tourに向けて夢を追い続けている。

ノア・コーエン
幼い頃からサーフィンに親しみ、コンテストへの出場、世界中の海でのフリーサーフィン映像の撮影、サーフィン雑誌への執筆など、サーファーとしてのキャリアは多彩。2015年2月にサーフィン映画の撮影中に膝を負傷。二度とサーフィンができなくなるかもしれないと言われたほどの大ケガだった。当初9カ月はかかるといわれていたリハビリも、強い意志をもって6カ月で終え、見事活動を再開した。2017年にはカナダのナショナルチームにも選出され、カナダのプロサーファーとしての地位を確固たるものにした。従来は競技よりフリースタイルサーフィンを好んできたが、現在は最高レベルの技術を競うオリンピックにカナダ代表として出場することを目指す。

ピーター・デブリース
父の影響で7歳よりサーフィンを始め、10代の頃よりサーファーとして、サーフィン映像や写真の撮影に携わる。13歳からウェットスーツを着用して冬のサーフィンを楽しむようになる。2009年、歴史あるサーフィン大会であるオニール・コールドウォーター・クラシックでハワイやオーストラリアの競合に打ち勝ち見事優勝。カナダ人として初めてサーフィンの国際大会で優勝を果たすという快挙を遂げる。その後も数々の国際大会で優勝に輝き、長きにわたる活躍から「トフィーノのレジェンド」と呼ばれるようになった。新しい世代も次々と現れているが、今も東京2020オリンピック出場権をかけ挑戦を続けている。

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