ニュースリリース

ブリヂストン、カーボンニュートラル化に向けた戦略投資を実行 タイ・ノンケー工場にグループ最大規模の太陽光発電パネルを設置

再生可能エネルギー導入の推進により、カーボンニュートラルなモビリティ社会の実現を支える

2022年12月19日

 株式会社ブリヂストンのタイ子会社Thai Bridgestone Co., Ltd.(タイ ブリヂストン カンパニー・リミテッド、以下TBSC)は、ノンケー工場(タイ、サラブリ県)の屋上部分に当社グループでグローバル最大規模の太陽光発電パネルを設置したことを発表しました。総発電能力は9.95MWpで、同工場のタイヤ生産に電力を供給します。この太陽光発電パネルの設置により、今後15年間で97,500トンのCO2排出量削減※1を見込み、当社グループの環境中長期目標である「2030年にCO2排出量50%削減」、「2050年カーボンニュートラル化の実現」へ大きく前進します。

 ブリヂストンは、このプロジェクトを通じて企業コミットメント「Bridgestone E8 Commitment」※2で掲げる「Energyカーボンニュートラルなモビリティ社会の実現を支えること」「Ecology持続可能なタイヤとソリューションの普及を通じ、より良い地球環境を将来世代に引き継ぐこと」「Economyモビリティとオペレーションの経済価値を最大化すること」にコミットしていきます。

 ブリヂストンは、ビジョン「2050年 サステナブルなソリューションカンパニーとして社会価値・顧客価値を持続的に提供している会社へ」の下、カーボンニュートラル化、サーキュラーエコノミーの実現への取り組みと、ビジネスモデルを連動させる、サステナビリティビジネスモデルの確立を進めています。さらに、2022年8月31日に発表した「2030年長期戦略アスピレーション(実現したい姿)」では、生産拠点のグリーン&スマート工場化の推進についてご説明し、再生可能エネルギー(電力)比率を2023年に50%以上、2030年までに100%達成へ挑戦する※3ことをお伝えしました。タイでは、トラック・バス用タイヤを生産するチョンブリ工場でも2021年に太陽光発電パネルを設置し、約1MWpの太陽光発電による電力供給をスタートしています。今回の投資は、生産拠点のグリーン化に向けた戦略投資として、タイヤ生産拠点における再生可能エネルギーの導入をさらに強化し、2030年の目標達成に向けて大きく貢献すると共に、プレミアム商品を創る重要なグローバル生産拠点としてのタイのタイヤ生産工場の位置づけを強固にするものです。

 今回の太陽光発電パネル導入を祝い、2022年12月16日にタイにて式典を行いました。日本から東正浩 株式会社ブリヂストン 取締役 代表執行役 Joint Global COOも参加し、プロジェクトの成功を祝いました。

ノンケー工場 太陽光発電パネル導入 式典の様子
ノンケー工場 太陽光発電パネル導入 式典の様子

 本プロジェクトに関し、Bridgestone China and Asia Pacific(ブリヂストン チャイナ アンド アジアパシフィック)のCEO志田義一は次のように述べています。
 「ブリヂストンは『最高の品質で社会に貢献』を不変の使命として、サステナビリティを経営の中核に据え、社会価値・顧客価値を両立し、創出することに挑戦しています。グローバルで環境問題に正面から向き合い、カーボンニュートラルなモビリティ社会の実現に貢献する事業活動を拡大することで、環境中期目標で定めた2030年に排出するCO2総量の50%削減※4の達成、及び当社グループが排出するCO2排出量の5倍以上のCO2削減※5に商品・サービスのライフサイクル、バリューチェーン全体において貢献することを目指します。」

 また、TBSCの代表である中馬圭司マネージングダイレクターは、次のように述べています。
「TBSCでは、ブリヂストンが環境課題に対する責任を果たし、我々が事業を行うタイ社会においてカーボンニュートラル化や持続可能な社会の実現への貢献を加速していくために、生産工程で再生可能エネルギーを導入するというプロジェクトを重点的に進めています。TBSC は今年、Impact Solar Group (Thailand) Co., Ltd. と協力して9.95 MWpという大規模発電能力を持つ太陽光発電パネルをノンケー工場に設置しました。これはブリヂストングループとして最大の発電能力を誇るもので、TBSCにとっての重要なマイルストンであるとともに、タイの工場が当社グループにおいてプレミアム商品を創る重要なグローバル生産拠点であることを示しています。この重要なプロジェクトは、タイのチームメイトの勤勉かつ多大な努力により実現することができました。これからも、共創活動を推進することで、サステナビリティを中核とした社会価値と顧客価値を提供し続けていきます。」

 ブリヂストンは、今後も、「Bridgestone E8 Commitment」を軸と進むべき方向を示すベクトルとして、サステナビリティとビジネスの成長を両立し、従業員、社会、パートナー、お客様といった様々なステークホルダーと共に価値を創出することで、未来に対する責任を果たし、持続可能な社会を支えることにコミットしていきます。

ノンケー工場 屋上太陽光発電パネルの様子(タイ、サラブリ県)

1.所在地 タイ国 サラブリ県
2.稼働開始年 1995年
3.敷地面積 660,000平方メートル(2022年11月時点)
4.生産品目 乗用車用及び小型トラック用ラジアルタイヤ
  1. ※1 0.4798トンCO2/MWhを電力の排出係数として用いて、契約期間の15年間使用した場合の削減量をBridgestone Asia Pacific Technology Center Co., Ltdにて試算
  2. ※2 ブリヂストングループは、「2050年 サステナブルなソリューションカンパニーとして社会価値・顧客価値を持続的に提供している会社へ」というビジョンの実現に向けて、企業コミットメント「Bridgestone E8 Commitment」を制定しました。これを未来からの信任を得ながら経営を進める軸とし、ブリヂストンらしい「E」で始まる8つの価値(Energy、Ecology、Efficiency、Extension、Economy、Emotion、Ease、Empowerment)を、ブリヂストンらしい目的と手段で、従業員・社会・パートナー・お客様と共に創出し、持続可能な社会を支えることにコミットしていきます。
    https://www.bridgestone.co.jp/corporate/news/2022030101.html
  3. ※3 2030年 長期戦略アスピレーション(実現したい姿) -Bridgestone 3.0 Journey-
    レジリアントな"エクセレント"ブリヂストンへの道筋
    https://www.bridgestone.co.jp/ir/library/strategy/pdf/JPN_lsa20220831.pdf
  4. ※4 スコープ1,2対象。2011年対比。
  5. ※5 スコープ3対象。2020年対比。
    https://www.bridgestone.co.jp/ir/library/integrated_report/pdf/ir2022_07_spread.pdf#page=<28>

本件に関するお問い合わせ先

<報道関係> グローバル広報部 TEL:03-6836-3333
<お客様> お客様相談室 TEL:0120-39-2936

以上