企業情報

国内工場紹介

東京ACタイヤ製造所

航空機の安全・安心な運航を支える航空機用ラジアルタイヤを生産

東京ACタイヤ製造所

操業開始:

2008年7月(新品タイヤ工場)
1970年3月(リトレッドタイヤ工場)

敷地面積:

557,400m2(小平地区全体)

生産品目:

航空機用ラジアルタイヤ(新品タイヤ)、航空機用リトレッドタイヤ

※AC = Aircraft(航空機)の略

航空機用タイヤの専門工場

東京ACタイヤ製造所は、ブリヂストングループで2ヵ所目となる航空機用ラジアルタイヤ(新品タイヤ)の生産拠点です。航空機用リトレッドタイヤの生産も行っています。
東京ACタイヤ製造所は東京工場を前身としています。東京工場は、久留米工場(福岡県)に次ぐブリヂストンで2 番目のタイヤ工場として1960年に誕生しました。操業当時は乗用車用タイヤの生産だけでしたが、その後、小型トラック用タイヤやトラック・バス用タイヤ、1970年に航空機用リトレッドタイヤ、2008年に航空機用ラジアルタイヤの生産を開始しました。2016年に乗用車用、小型トラック用タイヤの生産を他工場へ移管したことにより、現在の航空機用タイヤの専門工場となりました。

※リトレッドタイヤとは、すり減ったタイヤの表面を貼り替えて再使用できるようにしたタイヤのことです。新品タイヤと比べて、原材料使用量の減少、タイヤ生産におけるCO2排出量の削減、タイヤ寿命延長による廃タイヤの削減に寄与するといった環境面での優位性があります。

高度な技術力を要する航空機用タイヤ

航空機用タイヤは航空機の高荷重のもと高速度で離着陸を繰り返すという過酷な状況で使用されるため、高い耐久性が求められます。また飛行中における燃費向上のためには、タイヤの軽量化も求められます。たとえば、エアバス社のA380では重量560トンにもなり、この重量を全22本のタイヤで支えています。また、フライト時(高度10,000m)の気温はマイナス45度、一方、着陸時のタイヤ表面温度は250度以上の高温になります。航空機用タイヤは高温だけでなく、この温度差にも耐えることが要求されます。
こうした過酷な条件下で使用される航空機用タイヤは、タイヤメーカーの総合的かつ高度な技術力を反映する商品の1つであると言えます。

航空機用タイヤ
航空機用タイヤ
環境にやさしいリトレッドタイヤ

ブリヂストンは、航空機用タイヤのリトレッド事業を1955年より展開しています。現在では、東京ACタイヤ製造所を含む世界5ヵ所にリトレッド工場を有し、世界のお客様に環境性・安全性・経済性に優れた商品・サービスを提供しています。
航空機用タイヤは離着陸時の過酷な条件のためトレッド部分(路面と接する部分)の摩耗が早く進みます。タイヤの溝が無くなると返却され、ブリヂストンのリトレッド工場で複数の検査を実施し、安全基準を満たしたタイヤは、トレッド部分を貼り替えて(リトレッドして)、新品タイヤと同等の要求性能と安全基準を満たした商品として再びお客様に提供されます。

リトレッド
グローバルな研究開発の中枢として

同じ敷地にある技術センターでは、世界中のお客様の安全と快適な生活を支えるため、最先端技術の研究と魅力ある商品の開発が日々続けられています。地上8 階建て、基礎にブリヂストンの免震ゴム61基を設置した免震構造で、災害発生時には本社機能の代替が可能となる設備も設置しています。
また「Bridgestone Innovation Gallery」は、当社の歩みやDNA、事業活動、さらに未来に向けた活動を紹介する場として、2020年11月に開設しました。

2000年11月にリニューアルした技術センター
Bridgestone Innovation Gallery
ブリヂストンの航空機用ラジアルタイヤ

航空機用タイヤは、これまでバイアスタイヤが多く採用されていましたが、近年は、バイアスタイヤに代わって、より耐摩耗性が向上し、軽量化の進んだラジアルタイヤが主流になっています。ラジアルタイヤは軽量効果と、バイアスタイヤの約2倍の耐摩耗性能があり、経済性に優れています。

ブリヂストンでは、技術的に難しいとされている耐久性と軽量化を両立させたラジアル構造「RRR(トリプルアール:Revolutionarily Reinforced Radial)」を開発し、航空機用タイヤに採用しています。
「RRR」では、異物を踏んでもダメージを受けにくく、傷がついたとしてもより壊れにくい性能を実現しています。それと同時に経済面でも、軽量化により燃費を向上させ、耐摩耗性向上による着陸回数の増加や省エネルギーにも貢献しています。

ラジアルタイヤ
一般的なラジアルタイヤ断面図
RRR断面図
ブリヂストンのグローバルネットワーク

ブリヂストンは世界的なネットワークで、世界のエアラインに新品・リトレッドタイヤ及びサービスを提供しています。

地域社会の一員として

東京ACタイヤ製造所は、技術センターとともに、近隣の小学校での出前授業や周辺地域の清掃活動の実施、体育館やグラウンドなどの地元への開放、毎年夏の納涼祭開催などを通じて、地域から愛される拠点を目指しています。

納涼祭
納涼祭
東京ACタイヤ製造所へのアクセス

所在地:

〒187-8531 東京都小平市小川東町3-1-1

電車でお越しの場合:

西武国分寺線 小川駅下車 徒歩約5分
中央線 国分寺駅下車 タクシー約15分
武蔵野線 新小平駅下車 徒歩約20分

電話番号:

042-342-6112(代表)

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