CSR

トップコミットメント

50年前、ブリヂストンは「最高の品質で社会に貢献」を社是として制定し、卓越した品質管理を実施している企業に与えられるデミング賞を受賞しました。これらはブリヂストングループの基盤であると同時に、現在私たちが「真のグローバル企業」を目指す上で、一層重要なものとなっています。

2018年はブリヂストングループにとって大きな節目の1年でした。経営の近代化に大きく舵を切るきっかけとなった「最高の品質で社会に貢献」という社是制定と、卓越した品質管理を実施している企業に与えられるデミング賞の受賞から50年、グローバル化への大きな一歩を踏み出した1988年のファイアストン社買収から30年の節目を迎えた年でした。

これらは、ブリヂストングループの文化を形作るための重要な出来事であり、当時も大きな意義がありましたが、現在私たちが目指す「真のグローバル企業」の基盤として、より一層重要なものとなっています。

「最高の品質」は、商品、サービス、技術にとどまらず、あらゆる企業活動においてお客様にとっていちばんよいものは何かを追求して提供したい、という当社グループの志を示すものです。「社会に貢献」は、企業の利益のためだけでなく、広く社会の発展に寄与し、世界中の人々の安全と、快適な生活を支えるというブリヂストングループの熱意を表しています。そうした社会的責任を果たそうとする強い姿勢は、2017年に当社グループが制定したグローバルCSR体系「Our Way to Serve」に体現されているのです。

「Our Way to Serve」では、3つの重点領域「Mobility(モビリティ)」「People(一人ひとりの生活)」「Environment(環境)」を設定するとともに、責任ある企業として欠かせない取り組みとして、コンプライアンス・公正な競争、BCP(事業継続計画)・リスクマネジメント、人権・労働慣行、労働安全・衛生、調達、品質・お客様価値という6つの基盤領域を設定し、これらの分野でも先進的な活動を進めています。

また2019年には、当社グループ全体のサステナビリティ戦略の責任者を新たに任命し、グローバル経営執行会議体(Global EXCO)メンバー、各戦略的事業ユニット(SBU)の責任者、グローバルCSR推進コミッティ(GCEC)とグローバル品質経営コミッティ(GQMC)のメンバー、また世界各国のブリヂストングループ従業員が一丸となって、重点領域と基盤領域における取り組みをさらに進めていく体制を整えました。

「Our Way to Serve」に関する2018年の主な実績は以下の通りです。

  • ダイバーシティとインクルージョンの尊重を含めた基本的人権に関する諸原則を遵守し、取り組みをさらに推進する「グローバル人権方針」の策定
  • 環境、社会、経済面で責任あるサプライチェーンを推進する「グローバルサステナブル調達ポリシー」の策定
  • コンプライアンス上の問題に対する考え方や行動の指針を明確化した「行動規範」の策定

当社グループは、急速な都市化、取引関係の変化、人口急増、天然資源の枯渇、気候変動など、様々な社会動向・社会課題を踏まえ、「モビリティ」「一人ひとりの生活」「環境」の重要領域の活動を進めていますが、これらの取り組みは当社グループの事業戦略とも整合しています。経営の最終目標である「真のグローバル企業」「業界において全てに『断トツ』」は、世界中の人々の幸せと豊かな地球環境があってこそ達成できるものと考えています。具体的な活動として、当社は持続可能な開発のための世界経済人会議(WBCSD)傘下のタイヤ産業プロジェクト(TIP)に参画する他のタイヤメーカー各社とも連携を進めており、2019年3月、TIP参加各社は業界外のステークホルダーとともに、天然ゴムのサプライチェーンをより良くすることを目指した「持続可能な天然ゴムのためのプラットフォーム」(GPSNR)を始動しました。

また、ブリヂストンは、国際オリンピック委員会のワールドワイドオリンピックパートナー、国際パラリンピック委員会のワールドワイドパラリンピックパートナーとなり、オリンピックおよびパラリンピック・ムーブメントに対する支援を続けていくことを誇りに感じています。世界最大のタイヤ会社・ゴム会社として、世界最大のスポーツイベントへの協力を通じて、より良い世界の実現に向けたグローバルな活動に貢献しています。地域貢献、多様性の尊重、環境保全、持続可能性といったオリンピックおよびパラリンピック・ムーブメントの信条は、「Our Way to Serve」の考え方と共通していることから、オリンピックとパラリンピックへの支援は、ブリヂストンの理念を皆様にご理解いただく貴重な機会にもなると考えています。とりわけ、ブリヂストンの本社所在地である東京で開催される2020年のオリンピックとパラリンピックを心待ちにしています。

サステナビリティレポート2018–2019では、「Our Way to Serve」に基づいて世界各地で展開されている様々な活動をご紹介しています。本レポートを通じて、お客様、株主の皆様、お取引先様や協力会社様、政府関係者を含むステークホルダーの皆様、そして当社グループ従業員がこれらの活動への理解を深めて頂けることを願っております。

株式会社ブリヂストン
代表執行役 CEO 兼 取締役会長
津谷 正明