化成品|製品一覧|ウレタン素材
エバーライト
エバーライトには、ポリエーテル系ポリウレタンフォームとポリエステル系ポリウレタンフォームの2種類があります。これは、主原料のポリオールがエーテル結合によるものか、エステル結合によるものかによる違いです。
同じ様な軟質ポリウレタンフォームですが、両者の間には、特性面で大きな違いがあり、それぞれ適合用途への使用が望まれます。
一般的なエーテルフォーム | 一般的なエステルフォーム | |||
---|---|---|---|---|
一般 物性 |
密度(kg/cm³) | 16~50 | 26~100 | |
25%硬さ(N) | 20~500 | 100~300 | ||
伸び(%) | 80~300 | 150~500 | ||
引張強度(KPa) | 50~200 | 50~300 | ||
引裂強度(N/cm²) | 3~12 | 7~17 | ||
圧縮残留歪(%) | 2~10 | 3~7 | ||
繰返し圧縮残留歪(%) | 1~6 | 3~7 | ||
ヒステリシス・ロス(%) | 25~40 | 35~50 | ||
熱伝導率(Kcal/mh℃) | 0.030程度(密度の軽いほうが良好) | 0.030程度(密度の軽いほうが良好) | ||
電気抵抗(Ω/cm) | 1012~14 | 1012~14 | ||
耐久性 | 耐熱性(℃) | 最高 | 約90℃ | 約100℃ |
常用 | 約70℃ | 約70~80℃ | ||
耐水性、耐湿性 | 安定性大で劣化しにくい。 | 特に高温高湿時や、アルカリ性、酸性時、劣化が早い傾向あり。 | ||
耐油性 | 膨潤し、強度低下する。 油類をとり去ると回復する。 |
膨潤少なく、強度低下も少ない。 | ||
耐候性 | 屋内使用はよいが、屋外では徐々に劣化が進む。 | エーテル系より、やや優れる。 | ||
吸音性 | 良好。 | 良好。 | ||
熱成型性 | 良好。 | 良好。一般にエーテル系より優れる。 | ||
フレームラミネート性(熱融着性) | フレームラミネート用材質は良好。 | 良好。 | ||
セル | 均一性 | 普通。 | 良好。一般にエーテル系より優れる。 | |
大きさ | 一般的に、セルの大きさを可変しにくい。 | 種々のセルの大きさが作りやすい。 | ||
着色性(発泡時) | 容易。 | 容易。色が鮮明。 | ||
打抜性 | 一般に良好。 | 打抜時、端部がくっつくケースあり。 打抜性改良品は良好。 |
||
摩耗性 | 良好。 | 良好。一般にエーテル系より優れる。 | ||
適合用途の例 | クッション材、衣料用、梱包材、吸音材。 | クリーナー用素材、 スピーカーエッヂ材、 吸音材、 断熱材、 他工業用素材。 |