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スペシャルコンテンツ バイクのタイヤはどうやって企画する?
二輪車用タイヤ商品企画の舞台裏

ブリヂストンでは、BATTLAXシリーズを中心に毎年、二輪車用タイヤの新商品を発売しています。
正常進化するものもあれば、全く新しいコンセプトのタイヤもあり、発表と同時にユーザーの皆さまから高い期待をいただいています。
今回の記事では、ブリヂストンはどのような考えや方針で新しいタイヤを企画・開発しているのか、
タイヤの方向性などはどのように決めているのか、
ブリヂストン二輪車用タイヤの商品企画を担当する
真田弘樹(株式会社ブリヂストン MCタイヤ事業部 戦略企画課)の話も交えてご紹介いたします。

1. 商品企画の最も重要な仕事は...

ブリヂストンMCタイヤ事業部 戦略企画課の真田は、ブリヂストンの二輪車用タイヤの商品企画を担当しています。
新商品の企画を担当し、設計開発部門とともに新しいタイヤを作り出しています。真田におもな仕事の内容を聞いてみると意外な回答が返ってきました。

―「私のおもな仕事は、お客さまからの要望を直接聞くことです。」

DX(デジタルトランスフォーメーション)の導入など、ITやテクノロジーを活用し、企業の業務のデジタル化や効率化などが叫ばれる現在であっても、「直接、顧客と会って、顧客の話を聞くこと」が大変重要だと言います。

―「レースタイヤであれば、実際にレース現場に足を運び、ブリヂストンユーザーのお客さまに直接インタビューして、実際に乗っているバイクのタイヤの評価、今後の商品に対する期待を伺います。他社のタイヤを装着した経験がある方には、他社のタイヤの評判を伺っていきます。また、直接お客さまにお話しを伺う以外に、販売担当に話を聞きます。さらに販売店の方にもお話を伺って、あらゆる方向からお客さまからの情報を集めながら、我々がどんなタイヤをつくればいいかを検討し、企画しています。」

一般的なマーケティングリサーチでは、さまざまなデータを分析し、数値的根拠をもとに仮説や戦略を組み立てて商品企画を行うといわれていますが、ブリヂストンの二輪車用タイヤは、ひとりでも多くのお客さまに直接会いに行き、「会話を通じて、要望を伺う」という「顧客の視点」に重点を置いています。

―「お客さまがあっての商品なので、お客さまがまず何を求めているのかといったことが商品企画のすべての始まりです。」

実際にレース現場やイベント会場、販売店などに足を運び、お客さまとの対話から得た情報を集め、設計開発部門に伝え、お客さまが要望している内容を実現するための開発を行っていきます。

「バイカーズパラダイス 蔵王ふりふり Week」取材中の様子

開発担当部門で設計・開発が行われ、タイヤの試作品が完成します。試作品は、テストコースでテストライダーが実際に乗り、実車評価を行います。実車評価では、プロの視点から「一般のライダーがどう感じるか」というポイントのフィードバックを取り入れ、さらに試作を繰り返していきます。これは非常に地道な作業です。

◎タイヤ開発やテストの様子はこちらの記事をご覧ください
ウエット走行の常識が変わる!二輪車用タイヤで世界初搭載の技術「パルスグルーブ」とは

2. グローバルに評価されるBATTLAXは地道な努力の積み重ねから


―「何回、何十回と試作を繰り返しながら、タイヤの開発を行っていきます。開発は国内で行っていますが、ブリヂストンタイヤの市場は全世界です。バイク先進国のヨーロッパの販売ボリュームが大きいので、試作品をヨーロッパに渡し、ヨーロッパの商品企画のチームとも連動して現地でテストをしてもらい総合的に評価していきます。」

日本の道とヨーロッパの道ではコンディションが異なり、路面の形状やミュー(摩擦係数)も大きくちがいます。実際に走ったときのコンディションが違うと評価結果も変わってくるので、ヨーロッパでも国内でも品質の高いタイヤをつくるためには、地道に時間をかけて繰り返しテストを行うことが必要となるそうです。

―「とくにレース商品は設計開発者も一緒にヨーロッパに行って、実際のレースに投入してそのフィードバックを開発に活かしています。」

設計開発者は、試作品をつくるにあたり、「ゴム」「構造」「形状」「パタン」というタイヤの4大要素を念頭に置きながら、お客さまからの要望を叶える性能を発揮できるようにしています。試作品の開発からテストの繰り返しに長い期間を設けています。

―「開発期間はタイヤにもよりますが、2018年にT31を発売して、2021年2月にT32を発売しました。新商品の開発には3年くらいかかっています。そのうち企画するのに1年くらい、そのあと設計・開発、そして試作品のテストは1年半くらい。つまり、新商品開発の半分以上は試作品テストの繰り返しです。」

ただし、開発サイクルは、バイクメーカーからの要望や、機能面のアップデートによるマイナーチェンジで異なります。さらにレース、スポーツ、ツーリング、アドベンチャーなどそれぞれのカテゴリでニーズやライフスタイル、トレンドにあわせ、国内外の顧客の動向なども鑑みながら、開発期間は変わってくるといいます。

―「いまはコロナ禍で、なかなか直接足を運べないのですが、自分自身もヨーロッパのレースの現場に足運び、ブリヂストンの商品を愛用している人、他社の商品を使用している人に、実際にブリヂストンの評判や求められていることを伺っていました。やはり直接お話を伺うと細かいフィーリングやニュアンスなども含めて、多くの情報を得られますから。」

ブリヂストンは現在、EWC(FIM世界耐久ロードレース選手権)において、ホンダ、ヤマハ、スズキのトップチームにタイヤを供給しサポートを行っています。世界最高峰の耐久レースへの参戦は、市販車への開発にも大きなフィードバックがあるといいます。

―「EWCは耐久レースですから、市販品における耐久性の技術などには大きく反映されています。さらに24時間耐久レースですと、明け方の氷点下といった気温から、昼間の高い路面温度のなかを一貫して走るので、その過酷な環境に耐えられるような技術は、一般の公道の環境にも近いところがあるので、市販品の品質向上に大きく役立っていると思います。」

3. 新車装着の開発

新車装着の場合は、タイヤの開発プロセスや手法は変わってきます。
バイクメーカーからの依頼に対して、そのバイクに適したタイヤの開発を行っていきます。

―「バイクのコンセプトに合わせて『こういうタイヤが欲しい』という依頼があります。求められる性能要求やコストに対して、我々が実現可能なプランをメーカー様に提案します。新車装着の場合、他社も含めたコンペになるケースが多いので、より魅力的な提案をしたタイヤメーカーが受注します。」

そこからバイクの開発に合わせてタイヤの試作品を投入し、安定性を良くして欲しいなど、細かい要求が来る中で、修正していきながら開発していくのが、基本的な開発の流れです。

新車装着のタイヤは、そのバイクのパフォーマンスを最大限に出すタイヤとして開発されます。

−「新車装着のタイヤ開発はバイクメーカー様の意向に沿った開発となり、苦労する部分もありますが、新しいバイクに装着されるタイヤは、バイクメーカー様にその価値を認めてもらっているタイヤだと思います。」

4. 商品企画担当者が見据える「二輪車用タイヤのトレンド」とは

バイクに乗る人のライフスタイルやニーズはどんどん変化しているといいます。BATTLAXシリーズもカテゴリごとに新しいニーズが増え、カテゴリの中での多様化が求められているそうです。

レースタイヤでは大径化が近年のトレンドになってきているといいます。

―「レースタイヤは外径がどんどん大きくなっています。特にここ4、5年でどんどん外径が大きいものが求められており、コーナーの立ち上がりのスピードをより求められている傾向があります。」

スーパースポーツ系タイヤでは、排気量の高いバイクに対するニーズが強まっています。

―「スーパースポーツ系としてはBATTLAX RACING STREET RS11のように、ハイエンド向けのハイグリップタイヤの人気が高いです。よりバイクの性能を引き出すためのハイグリップタイヤというのが求められてきているというのが最近のトレンドになってきているなというのを感じています。」

BATTLAX RACING STREET RS11

近年のBATTLAXシリーズのスポーツタイヤである「BATTLAX HYPERSPORT S22」やツーリングタイヤ「BATTLAX SPORT TOURING T32」などでは、ウエット性能に新たなテクノロジーを搭載するなど、ウエット路面へのアプローチが目立ちます。

―「ブリヂストンとしては、「安全第一」という思想があると思います。突然の天候変化でも安全に、安心感をもって走れるというところは我々の強みだと思っています。 スポーツ系のS22はドライ性能として十分なスポーツ走行を楽しんでもらえると思いますが、そのなかでもウエット性能も満足していただいていると思っています。」

ツーリングタイヤは、多様化が進んでいるといいます。

―「ツーリングタイヤという概念が少し変化していると思います。従来までの重厚な安定感のある、いわゆる「ツーリングバイク」のようなバイクのシェアが縮小し、もっと軽量のスポーツバイクが人気となっています。ストリートファイター系やネイキッドスポーツなど軽量でお手頃なスポーツバイクのラインナップが増加しており、そういうバイクに乗る人たちのツーリング用途での使い方もあるため、ツーリングタイヤの装着を求めるような傾向です。このようにバイクのトレンドの変化やお客様の乗り方の多様化はツーリングタイヤという概念を見直していく必要を感じています。」

さらには、アドベンチャーバイクも非常に注目されているカテゴリだといいます。

―「ツーリングの多様化とも関連するかも知れませんが、アドベンチャーバイクは最近、トレンドとして非常に増えてきていて、ここ5年のシェアも拡大傾向にあるそうです。いままでツーリングバイクをメインで使っていた人がアドベンチャーバイクに流れてきているのではないかと推測します。アドベンチャーバイクにパニアケースをつけてツーリングに行く人が増えてきているようです。」

さらに、2020年から続くコロナ禍がライフスタイルの変化に影響を与えているそうです。

―「昨年アメリカでは、オフロード系のモトクロスなどの需要が急激に増えたんです。環境の変化に応じてタイヤのニーズが変わってくるというのを肌で感じています。ヨーロッパはそこまでではなかったんですが、アメリカではオフロード系バイクの需要が異常に増えています。密にならずにレジャーとしてオフロードを楽しむという傾向からだと言われています。」

2022年2月に新発売される「BATTLAX ADVENTURE TRAIL AT41」も、実際のお客さまの調査結果やツーリングの概念の変化から生まれた新しいタイプのタイヤです。

―「実際にアドベンチャーバイクに乗っている人に調査をすると約9割の人がオンロードでの使用となっていました。オフロードで使っている人は1割くらいしかいない。そこで、アドベンチャーバイクに装着するオンロード向けのタイヤをつくろうと思いました。
ただし、オンロードとはいっても、アドベンチャーバイクのルックスを際立てるような、かっこいい見た目のタイヤがふさわしいと考え、AT41はブロッキーで存在感のあるオフロードのようなパタンを施しました。アドベンチャーバイクで、しっかり長距離のツーリングも十分楽しめる上に、見た目はアドベンチャーバイクに合ってかっこいいというのがAT41の最大の特長です。」


BATTLAX ADVENTURE TRAIL AT41

5. BATTLAXシリーズの今後の展開について

BATTLAXシリーズは現在ブリヂストンが参戦しているEWCをはじめ、過去のモータースポーツなどで培った経験が最大な強みといわれています。これからのBATTLAXシリーズの展開についてどのように捉えているか考えを聞いてみました。

―「やはりBATTLAXシリーズの最大の強みは、レース市場で培った経験だと思っています。そこから共通の技術を使って、スポーツタイヤやハイグリップタイヤなど、我々の強みを評価いただいているカテゴリで、お客さまに付加価値をご提供したいと考えています。」

さらに、ブリヂストンの「安全・安心」に対する性能も高めていくと言います。

―「同時に、公道を走るためには安全は第一だという考えから、ウエット性能もドライ性能とハイグリップ性能と合わせ、さらに惜しみなく技術を導入していきたいです。」

国内外で大きな市場となっている「ツーリングタイヤ」については、性能だけではなく、さらにお客さまの要望や意見を聞きながら、新たなチャレンジにも取り組んでいきたいと考えています。

―「2022年2月に新発売の「BATTLAX ADVENTURE TRAIL AT41」のように、アドベンチャーバイクが流行ってきているなかで、ツーリングのニーズが多様化しているという行動から生まれた商品もあります。
ブリヂストンの強みを生かし、安全・安心を担保しながらも、やはり、お客さまとの対話を通じて生まれる新しい方向性のタイヤがBATTLAXシリーズにラインナップされていくのだと思います。」


真田弘樹(株式会社ブリヂストン MCタイヤ事業部 戦略企画課)

真田弘樹(株式会社ブリヂストン MCタイヤ事業部 戦略企画課)

2015年 株式会社ブリヂストン入社
2015年 ブリヂストンリテールジャパン株式会社 チェーン運営本部派遣
主にブリヂストン4輪小売店「コクピット、タイヤ館」向け販促業務を担当。

2019年 MCタイヤ事業部所属
主に商品企画業務を担当。

愛車はSUZUKI DRZ-400SM

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