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ニュースリリース

太陽電池用接着フィルムの生産能力を増強-2工場への総投資額82億円、2012年に月産6600トン体制へ-

2010年7月20日
No.113
 株式会社ブリヂストン(社長 荒川詔四)は、太陽電池用接着封止膜(※1 )として使用されるEVAフィルム(※2 )の更なる需要増加に対応するため、磐田工場(静岡県磐田市)および関工場(岐阜県関市)の生産能力を増強します。総投資額は82億円で、両工場の生産能力を、4200トン/月(2011年からの増産予定分含む)から2400トン増強し、2012年に6600トン/月とする予定です。各工場への投資の詳細は以下の通りです。

工場名投資額生産能力 ※()内は今回増加分増産完了予定時期
磐田工場  42億円  月産4200トン(1200トン)2012年前半
関工場40億円月産2400トン(1200トン)2012年前半

 近年、太陽電池の需要は世界的に急伸長しており、中長期的にも欧州、北米や国内を中心に大幅な需要拡大が見込まれています。この需要拡大に伴い、太陽電池の接着封止膜に使用されるEVAフィルムの需要も急増しております。

 当社は、企業活動における環境への取り組みを経営の最重要課題の一つと位置づけています。EVAフィルムの供給を通したクリーンエネルギー普及への貢献と、急増する需要へ対応するため、今後も状況に応じた生産能力増強等の施策を検討していく予定です。


太陽電池の構造とEVAフィルムの配置図

太陽電池の構造とEVAフィルムの配置図


※1  太陽電池に使用する発電セル(シリコン・セル)を固定・保護するために、ガラスおよび裏面保護シート(バックシート)を接着させるフィルム状の膜。
※2  EVAフィルム(エチレン・ビニル・アセテート フィルム)は、太陽電池の発電セルを、加熱による分子結合(架橋)でガラス面に固定する接着剤として使用されます。水や紫外線に強いため、屋外で使用される太陽電池用接着封止膜には最適な素材と言われています。
■2006年11月「中期経営に関する基本的な考え方」発表後の主な対外発表の位置付け
2009年以前の対外発表は除いています。
最終目標:タイヤ会社・ゴム会社として「名実共に世界一の地位の確立」を目指す

経営の基本方針:
1. 「更に上」を常に目指して、全ての製品・サービスで世界最高を目指す
基本戦略
(発表年 月 日)       主な対外発表
(1)戦略商品群への
積極的なリソース
投入
1. タイヤ
戦略商品
2. 環境対応
商品・事業
3. 多角化事業
2010.07.20  太陽電池用接着フィルムの生産能力を増強
(2)基礎戦闘力の向上
(材料技術・生産技術)
 
(3)総合的企業活動の強化
2. 長期戦略を明確化し、事業領域の統合・拡大を推進する
 
3. 戦略的事業ユニット(SBU)制で真のグローバル企業を目指す
 
4. 「中期経営計画」を核に、全体最適のグループ経営を目指す
 


one team, one planet ブリヂストンが世界共通の環境メッセージとして掲げた「One Team, One Planet」。
その意志は、グローバルに展開する一企業として、またその枠をこえてあらゆる人々と、地球のために、ひとつになること。
未来のすべての子どもたちが「安心」して暮らしていくために。

eco-Activities ブリヂストンが推進する環境経営活動を表すマーク
Ecologyの頭文字「e」を環境活動の土台として位置付け、そこから生まれた活動の成果 (芽) を「澄み切った空」や「生い茂る木々」としてシンボライズしています。
本件に関するお問い合わせ先
<報道関係>広報第1課   TEL:03-3563-6811
<お客様>お客様相談室   TEL:0120-39-2936
以上