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ニュースリリース

環境にやさしいことを、タイヤの基本性能に
「ECOPIA EX10(エコピア イーエックステン)」新発売

2010年1月13日
No.7

 株式会社ブリヂストン(社長 荒川詔四)は、環境タイヤ「ECOPIA」ブランド※1 の新商品として、「ECOPIA EX10」を2010年2月1日から発売いたします。発売サイズは50サイズで、価格はオープン価格です。

 「ECOPIA EX10」は、当社の材料技術「NanoPro-Tech(ナノプロ・テック)」※2 の採用などにより、当社の代表的商品「B'STYLE EX(ビースタイル イーエックス)」対比転がり抵抗を25%低減しつつ、ウェットブレーキ性能を14%向上した、低燃費と安全性を高次元で両立した商品です。

 当社は既に環境タイヤ「ECOPIA」ブランドのプレミアム商品として2008年4月に「ECOPIA EP100(エコピア イーピーヒャク)」を発売しております。今回の新商品「ECOPIA EX10」は、「環境にやさしいこと」をタイヤの「基本性能」と捉え、当社の最高水準の環境技術を搭載しながらも、お買い求めやすい「ECOPIA」ブランドのスタンダード商品といたしました。

 原材料から廃棄まで、タイヤのライフサイクル各段階におけるCO2排出量を算出すると、「製品の使用段階」が87%と大半を占めています※3 。当社は「地球温暖化」という世界共通の環境問題に対して、転がり抵抗をより低減したタイヤの開発と普及で、車の低燃費化・CO2排出量削減に大きく貢献できると考えています。

※1 ECOPIAはECOLOGY(エコロジー=環境)+UTOPIA(ユートピア=理想郷)の造語です。1991年に電気自動車に装着するタイヤを開発したのをきっかけに、日本では市販用として2002年にトラック・バス用、2005年に小型トラック・バス用、そして2008年に乗用車用を発売。その後もラインアップを拡大しています。

※2 「NanoPro-Tech(ナノプロ・テック)」は分子構造設計等を通して材料の微細構造を制御し、必要特性を引き出す技術の総称で、当社の基幹技術の一つです。通常、転がり抵抗を低減するとWETグリップなどの安全性能が低下してしまうことが課題でしたが、「NanoPro-Tech(ナノプロ・テック)」などの技術を採用することにより、この課題を解決することに成功しています。

※3 タイヤのライフサイクルにおけるCO2排出量


商品名ECOPIA EX10
(エコピア イーエックステン)
ECOPIA EX10(エコピア イーエックステン)

1.採用技術と商品の特長
(1)3つの技術「エコトライアングル」で、低燃費性能を向上

「エコトライアングル」は、材料技術の「NanoPro-Tech(ナノプロ・テック)」、タイヤが転がる際の歪みを抑制する「エコ形状」、部材ごとの「重量バランス最適化」で構成され、転がり抵抗を低減し低燃費性能を向上します。

(ア)「NanoPro-Tech」
「NanoPro-Tech」で微細構造を制御した末端変性ポリマーをシリカと結合させ、タイヤ回転時に発生するエネルギーロスを抑制して、転がり抵抗を低減します。

(イ)エコ形状
タイヤが転がるときに発生する歪みを抑制するエコ形状を採用し、転がり抵抗を低減します。

(ウ)重量バランス最適化
タイヤ部材ごとの重量バランスを最適化し、転がり抵抗を低減しています。

(2)転がり抵抗を低減しつつ、ウェット性能を向上
転がり抵抗低減とウェット性能向上の両方に有効なシリカの配置を「NanoPro-Tech」で最適化し、転がり抵抗を低減しつつ、ウェット性能を向上。さらに、高い排水性能を発揮する「周方向ハーフサイプ」や高い制動性能を発揮する「2in1ブロック」などによりウェット性能を向上します。

(3)新接地形状で偏摩耗を抑制
ブロックを路面に水平に接地させトレッドショルダー部の無駄な変形を抑制し、偏摩耗(肩落ち)を抑制する水平接地形状を全サイズで採用。さらに、185セクション以下のサイズでは、軽・コンパクトカー専用パタンを採用し、両トレッドショルダー部の偏摩耗(両肩摩耗)にも配慮しています。

2.性能評価結果
(1)転がり抵抗比較
※上記テスト条件に関するさらに詳細なデータについてはタイヤ公正取引協議会に届けてあります。
※タイヤ表示に関する公正競争規約に定められた試験方法で試験を行っております。

(2)ウェットブレーキ比較
※上記テスト条件に関するさらに詳細なデータについてはタイヤ公正取引協議会に届けてあります。
※タイヤ表示に関する公正競争規約に定められた試験方法で試験を行っております。


one team, one planet ブリヂストンが世界共通の環境メッセージとして掲げた「One Team, One Planet」。
その意志は、グローバルに展開する一企業として、またその枠をこえてあらゆる人々と、地球のために、ひとつになること。
未来のすべての子どもたちが「安心」して暮らしていくために。

eco-Activities ブリヂストンが推進する環境経営活動を表すマーク
Ecologyの頭文字「e」を環境活動の土台として位置付け、そこから生まれた活動の成果 (芽) を「澄み切った空」や「生い茂る木々」としてシンボライズしています。


■2006年11月「中期経営に関する基本的な考え方」発表後の主な対外発表の位置付け
2008年以前の対外発表は除いています。
最終目標:タイヤ会社・ゴム会社として「名実共に世界一の地位の確立」を目指す

経営の基本方針:
1. 「更に上」を常に目指して、全ての製品・サービスで世界最高を目指す
基本戦略
(発表年 月 日)       主な対外発表
(1)戦略商品群への
積極的なリソース
投入
1. タイヤ
戦略商品
2. 環境対応
商品・事業
2010.01.13  「ECOPIA EX10」新発売
3. 多角化事業
(2)基礎戦闘力の向上
(材料技術・生産技術)
(3)総合的企業活動の強化
2. 長期戦略を明確化し、事業領域の統合・拡大を推進する
 
3. 戦略的事業ユニット(SBU)制で真のグローバル企業を目指す
   
4. 「中期経営計画」を核に、全体最適のグループ経営を目指す
 
本件に関するお問い合わせ先
<報道関係>広報部   TEL:03-3563-6811
<お客様>お客様相談室   TEL:0120-39-2936
以上