
「持続可能な」社会の実現のために、自動車の使用時に排出されるCO2を削減することは、自動車業界全体で取り組む当然のことと認識しています。ブリヂストングループでは、原材料調達から生産、流通、使用、廃棄に至るまでライフサイクル全体でCO2削減の活動を推進しています。

モノづくり過程でのCO2排出量については、2011年は14.0%削減(2005年対比)の実績を上げました。特に、排出ボリュームの大きい「原材料」と「生産」の部分で大きく削減を達成していることが、全体として着実なCO2排出量削減につながっています。
※上記実験値は、削減活動の他、売上高に対する為替変動などを含んでおります。
タイヤ・防振ゴムなどの軽量化や、リトレッド事業の拡大が大きなCO2排出量の低減につながりました。また、原材料工場での排出CO2の回収の取り組みも推進しました。

熱と電力を有効的に活用する「コ・ジェネレーションシステム」の国内工場への導入や、CO2排出量の少ない燃料への転換を推進。また、「省エネ診断による改善強化」にも取り組みました。
車両の大型化による1台あたりの積載量の増加や、コンテナラウンドユースによるコンテナ輸送の削減、トラック輸送から鉄道・船舶輸送に切り替えるモーダルシフトなどを推進しました。
使用済みタイヤを有効利用して使用電力の一部を賄う「サーマルリサイクル」や、廃棄物の「マテリアルリサイクル」、また「ロスの削減」などを推進しました。
※削減量は2005年対比。
タイヤ製品のライフサイクル全体で見ると、製品使用時のCO2排出量の割合が最も大きく、全体の約9割を占めています。従って、タイヤの転がり抵抗係数を低減することにより、CO2排出量の削減に貢献することが、業界のリーディングカンパニーとしてブリヂストングループの取り組みが大きく影響力を持つと認識しています。

製品使用時での転がり抵抗係数を、2011年は5.8%低減(2005年対比)しました。安全性を確保しながら転がり抵抗係数を低減することは難易度の高い技術を要しますが、「ナノプロ・テック™※の開発」や、それを搭載した「低燃費タイヤのグローバル展開」により、使用時のCO2を削減しました。
※ゴム構造をナノレベル単位で解析し、その分子構造を自在にコントロールする超微細技術。
「ナノプロ・テック™」は、ナノレベルからタイヤの構造を変え、燃費性能を格段に向上させるブリヂストン独自の材料技術です。エコピアブランド(写真)の低燃費性能は、このナノプロ・テック™から生み出されています。2011年には、「ラベリング制度」において、最高グレード(低燃費グレード:AAA、ウェットグリップ性能:a)を達成しました。
グローバルに低燃費タイヤを拡げていくことが、世界規模でのCO2排出量削減に有効と考えています。2011年度は、日本国内で低燃費タイヤの売上が大幅に伸張したことに加え、新興国においても積極的にエコピアブランドを拡販しました。
事業所での取り組み事例
(グリーンカーテン)
ブリヂストングループは東京電力管内に、大口供給先として、12カ所の事業所(大口需要家)を保有しています。これら12事業所合計の、2010年7月〜9月の平日10時〜21時の最大使用電力(ピーク時使用電力)は約76,000kWでしたが、前年同期比25%の電力削減を目標として、様々な取り組みを実施しました(P.39参照)。
その結果、大口需要家でピーク時使用電力を前年同期比37%削減し、当初掲げた25%の削減目標を大きく上回り節電に貢献しました。