スタッドレスタイヤの性能を引き出す雪道の運転術

氷雪路に強いスタッドレスタイヤですが、過信は禁物です。安心・安全な冬のドライブ、そしてスタッドレスタイヤの持つ性能を引き出すためにも運転時に意識しておきたいポイントを紹介していきましょう。

まず氷雪路を運転する際の大前提として急加速や急ブレーキ、急ハンドルといった「急」の運転はやめましょう。時速30km走行時、乾いた路面と比較した時、雪道では2.4倍、ミラーバーンと呼ばれるツルツルの氷上では8倍にも制動距離が延びてしまいます。氷雪路では「急」がつく操作にならないよう、周囲の状況をしっかりと把握し、いつもよりも速度を落とし、車間を十分にあけて走るように心掛けましょう。

また冬の路面は朝晩だけでなく日中も常に変化をしていきます。滑りの原因となる氷上の水膜は0度前後に発生しますので外気温の変化にも気を配ることが大切です。最近ではクルマに外気温計が付いているものも増えていますが、センサーよりも路面は低い位置にありますから外気温計が5度を下回ったら要注意。日陰や交差点など凍りやすい場所もたくさんありますから、気温や路面状況の変化を気にしながら運転をするということも大切です。

そしてもうひとつ覚えておいて欲しいのがスタッドレスタイヤの慣らし走行です。突然の降雪で慌ててスタッドレスタイヤを購入するというケースがありますが、氷雪路でスタッドレスタイヤ本来の性能を発揮させるためにも前もって準備をしておくことをおすすめします。

一般的にスタッドレスタイヤの慣らし走行は時速60kmで約200kmの乾燥路走行が目安になっています。これによりタイヤ表面についたゴミや油を取り除き、トレッド面をより均一に接地させることができるのです。またタイヤを交換すると操縦感覚も変わりますから、新しいタイヤに慣れておくという意味でもこの慣らし走行は大切なことと言えるでしょう。

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