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8度目の世界タイトルへ。ブルネル・ソーラーチームが振り返るBWSC 2025

ブルネル・ソーラーチーム

ブルネル・ソーラーチーム

Solar car name
Nuna 13
Dimension
4,64m x 1,82m x 1,03
Weight
178 kg
Appealing point
伝統とイノベーションを融合させた、初の6㎡・三輪・非対称カタマラン型ソーラーカー。太陽光だけでなく風力も活用できる設計で、風力エネルギーの収集と直進安定性のために、角度調整可能な格納式フィンを搭載。
Team Member

BWSC 2025を振り返って、レースの感想を教えてください。

BWSC 2025を振り返ると、誇りに満ちた気持ちになります。今年のレースでは新しいルール、冬の気候、限られた日照量など多くの挑戦がありましたが、それらをイノベーションの機会として捉えました。私たちは簡単な道は決して選ばず、イノベーションと完璧を追求し続けました。Nuna 13でオーストラリアを走破し、8度目の世界タイトルを獲得できたことは、チームワーク、創造性、そして粘り強さがあればどんな困難も乗り越えられることを証明しています。

チームの特徴を教えてください。

私たちのチームは少人数で機動力があり、すべてのメンバーがプロジェクトの各段階に深く関わることができます。25年にわたる卒業生の経験を礎に、新しいチームは自由な発想でイノベーションを追求することができます。深い技術知識とフレッシュなアイディアのコンビネーションこそが、ブルネル・ソーラーチームのユニークさです。

今大会のマシンの特徴はなんですか?
また、マシン開発において、最も苦労した点と、それをどう乗り越えたか、あわせて教えてください。

伝統とイノベーションを融合させ、初の6㎡・三輪・非対称カタマラン型車両を開発しました。太陽光だけでなく風からもエネルギーを得る設計で、風力を活用するために、角度調整可能な格納式フィンを搭載しています。これにより風力エネルギーの収集と直進安定性を実現しました。最大のチャレンジは、大幅なレギュレーション変更の中で新しい技術イノベーションを実現することでした。真に新しいものをつくるには、試行錯誤と失敗を繰り返しながら学び続ける必要があります。リスクを恐れず挑戦し、チームの粘り強さによって、大胆なアイデアを実用的な技術へと昇華させました。Nuna 13はこれまでで最も効率的な車両となりました。

ソーラーカーにとって、タイヤはどれくらいの重要度を占めていますか?
また、ブリヂストンのENLITENタイヤについて思いますか?2027年大会に向けて求める性能などがあれば教えてください。

タイヤはソーラーレースにおいて非常に重要で、転がり抵抗、安全性、エネルギー消費に直接影響します。摩擦による消費を抑えることで、走行距離や速度が向上します。ブリヂストンのENLITENタイヤは、私たちのチームが追求するイノベーションとサステナビリティの精神を体現しています。低転がり抵抗と持続可能な素材の使用を高く評価しています。2027年には、さらに軽量で耐久性があり、環境負荷を最小限に抑えつつ性能を維持するタイヤを期待しています。

ブリヂストンは、原材料の調達から製品の使用・リサイクルに至るまで、バリューチェーン全体でのサステナブル化を推進しています。
皆さんのチームでは、車両開発やチーム運営において、環境負荷低減や持続可能性に関してどのような取り組みをされていますか?

私たちは、最小限のエネルギーと資源で最大限の成果を出すことを目指し、真のイノベーションは「より少ない資源で、より多くの成果を出す」ことから生まれると考えています。
サステナビリティは私たちの活動の中心にあります:
• 私たちは、過去のNuna車両の部品を再利用し、可能な限り素材のリサイクルを行っています。
• 企業と協働し、共同研究や技術交流を通じて、より持続可能な取り組みへの意欲を喚起しています。
• 日々の活動において、設計・製造・物流の各段階で、意識的かつ持続可能な意思決定を心がけています。
• 私たちの車両が、効率性とサステナビリティが両立できることを示す生きた実例となり、自動車業界のみならず、あらゆる技術分野にインスピレーションを与えることを願っています。

BWSCはサステナブルなモータースポーツを体現する象徴的なレースですが、今回の経験やチャレンジが将来のモビリティにどのように繋がると考えていますか?

BWSCは単なる車づくりではなく、思考の変革です。常識を疑い、少ない資源で多くを達成する方法を学びます。効率こそが鍵です。
イノベーションと効率が融合したときに何が可能になるかを示すことで、人々のモビリティに対する考え方を再定義する手助けができます。先進的な空力設計、軽量構造、エネルギー管理などの技術はここから始まり、日常の交通手段やその先へと応用されていくことを期待しています。

BWSC 2027に向けた目標と意気込みを教えてください。

2027年には、効率性の限界に挑戦し続けるという私たちの伝統を継承したいと考えています。より高性能で、サステナビリティの新たな基準を打ち立てるソーラーカーを開発し、スマートな設計と創造性が真の変革をもたらすことを証明したいです。

BWSC 2027への出場を目指す仲間たちへエールをお願いします!

不可能を信じてください。新しいチームは毎回ゼロからのスタートですが、25年の情熱と献身がその基盤となっています。失敗を恐れず、すべての挫折は学びです。仲間を信じ、好奇心を持ち続けてください。成功とは、共に創り、試し、走るその過程にこそあります。