I N T E R V I E W

困難を超えて前へ。レースが教えてくれた「揺るがない決意」

Sonnenwagen Aachen

Sonnenwagen Aachen

Solar car name
Covestro Æthon
Dimension
5.8 m x 1.5 m x 0.98 m
Weight
199 kg
Appealing point
運転席は前方に配置されており、キャノピーがソーラーパネルに影を落とすのを最小限に抑えています。さらに、影による損失を減らし、ストリング接続を最適化するために、2種類のソーラーパネルを使用しています。
Team Member

BWSC 2025を振り返って、レースの感想を教えてください。

今回は初めて8月開催ということで、非常に不確定要素が多かったです。レース初日は序盤にトラブルがあり、追い抜きが多く非常に慌ただしい展開でした。その後はリズムを取り戻しましたが、新しいレギュレーションにより天候への依存度が高まり、すべての判断がより重要になりました。それが非常にエキサイティングな要素となり、さらに上位3チームの接戦を間近で見ることができたのはとても刺激的でした。

チームの特徴を教えてください。

私たちのチームは44名全員がオーストラリアに渡航します。これは時にチーム運営上の課題となりますが、シーズンを通して全員が大きな目標に向かって非常に高いモチベーションを維持できるという強みにつながっています。

今大会のマシンの特徴はなんですか?
また、マシン開発において、最も苦労した点と、それをどう乗り越えたか、あわせて教えてください。

運転席は前方に配置されており、キャノピーがソーラーパネルに影を落とすのを最小限に抑えています。さらに、影による損失を減らし、ストリング接続を最適化するために、2種類のソーラーパネルを使用しています。最大の課題は、これまで以上に短いスケジュールで製造を完了させることでした。徹底した準備と計画、そして迅速な適応によって、この目標を達成することができました。

ソーラーカーにとって、タイヤはどれくらいの重要度を占めていますか?
また、ブリヂストンのENLITENタイヤについて思いますか?2027年大会に向けて求める性能などがあれば教えてください。

効率が極めて重要なレースにおいて、タイヤは非常に重要な要素です。テストでは一般的なオートバイ用タイヤを使用することもありますが、BS ENLITENとの違いは歴然です。BS ENLITENの低転がり抵抗は大きなエネルギー節約につながり、他のタイヤを使っていたら、同じエネルギー量ではもっと低速で走らざるを得なかったでしょう。

ブリヂストンは、原材料の調達から製品の使用・リサイクルに至るまで、バリューチェーン全体でのサステナブル化を推進しています。
皆さんのチームでは、車両開発やチーム運営において、環境負荷低減や持続可能性に関してどのような取り組みをされていますか?

炭素繊維については、メーカーが廃棄予定の期限切れプリプレグを活用しています。また、自然繊維の導入にも積極的に取り組んでいます。さらに、メインスポンサーであるCovestroの素材を可能な限り採用しています。これらの素材は、サーキュラーエコノミーを最大限に取り入れる設計思想で開発されています。

BWSCはサステナブルなモータースポーツを体現する象徴的なレースですが、今回の経験やチャレンジが将来のモビリティにどのように繋がると考えていますか?

エネルギー消費を最小化するために効率がいかに重要かを示すものだと思います。もちろん持続可能なエネルギー源を確保することも重要ですが、このレースは限られたエネルギーでどこまで可能かを示す素晴らしい実例です。

BWSC 2027に向けた目標と意気込みを教えてください。

長年このレースのトップを占めてきた上位3チームをついに打ち破ることが目標です。安全面では、Covestro Aethon(現行車両)をベンチマークとして、新しい車両でさらに改善を目指します。

BWSC 2027への出場を目指す仲間たちへエールをお願いします!

常に前を向いてください。困難な瞬間は必ず訪れますが、それにどう向き合うかが最も重要です。良い協力体制と十分な決意があれば、どんな課題も乗り越えられます。