CSR

Environment(環境)| CO2を減らす

お客様の使用時に排出されるCO2の削減に貢献

タイヤの転がり抵抗の低減

タイヤのライフサイクル全体で見ると、製品使用時のCO2排出量の割合が最も大きく、全体の約9割を占めています。走行中の車には、空気抵抗やタイヤの転がり抵抗などのさまざまな抵抗が働き、それらが燃費を悪化させる要因になります。こうした要因を極力抑えることで、より少ないエネルギーでの走行が可能になり、燃費の向上につながります。

タイヤの転がり抵抗係数

タイヤの転がり抵抗係数

タイヤの転がり抵抗については、2020年までに25%低減(2005年比)という目標を設定し、2018年は21%の低減(CO2削減量に換算すると約1,340万トン相当※1)を達成しました。安全性を確保しながら転がり抵抗を低減することは難度の高い技術を要しますが、「ナノプロ・テック™」※2の開発や、それを搭載した低燃費タイヤのグローバル展開により、使用時のCO2排出量削減に貢献しています。 なお、CO2排出量については、第三者機関による保証を受け、情報の透明性の確保に努めています。

※1 「タイヤのLCCO2算定ガイドライン Ver.2.0」(2012年4月一般社団法人日本自動車タイヤ協会)に基づいて算出。

※2 ゴム構造をナノレベル単位で解析し、その分子構造を自在にコントロールする超微細技術。

タイヤ事業における環境対応商品・サービス事例

ブリヂストンでは、主力事業であるタイヤ事業で多様なニーズに応えた環境対応商品を開発・販売しています。転がり抵抗の低減、軽量化などを図り、車両の燃費向上を実現し、ウェットグリップ性能を高めた「ECOPIA」ブランドを筆頭に、高い静粛性と低燃費性能を実現した「REGNO」ブランド、プレミアムスポーティータイヤの環境対応商品「POTENZA S007A」など、多様な商品で環境負荷低減に貢献しています。

低燃費タイヤブランド「ECOPIA」シリーズ

ECOPIA EP001S

2012年8月に発売した低燃費タイヤ「ECOPIA EP001S」は、「ラベリング制度」において最高グレード (低燃費グレード:「AAA」、ウェットグリップグレード:「a」) を業界で初めて達成しました。当社独自の材料技術であるナノプロ・テック™と、モータースポーツ用タイヤ開発で培ったグリップ向上技術を融合し、新開発のグリップ向上パタンと組み合わせることで、相反する性能である低燃費性能とウェットグリップ性能を両立させることに成功しました。2012年には、エコプロダクツ大賞会長賞およびグッドデザイン賞 (グッドデザイン・ベスト100) を受賞しています。

※タイヤ公正取引協議会にグレーディング用試験データを申請し受理されたことを意味します。

環境負荷低減に貢献する商品例

これまでにない新形状のタイヤ「ologic®」」

環境対応商品マーク

ブリヂストングループの低燃費タイヤ技術「ologic」は、次の2つの特徴によって優れた低燃費性能を実現しています。

  1. タイヤを大径・高内圧化(充填空気圧を高圧化)することで、タイヤが路面と接地する部分の変形を大幅に抑制し、転がり抵抗を低減。
  2. タイヤを狭幅化することにより、車の燃費向上に関わる重要な特性である空気抵抗を低減。

さらに、ゴムや補強層の素材・構造・形状を最適化することで、転がり抵抗係数は従来の一般的なタイヤに比べて約30%低減しました。同時に、安全性能である濡れた路面での制動性能も約10%向上しました。※1

「ologic」技術を採用したタイヤ「ECOPIA with ologic」は、BMWが開発した画期的な電気自動車BMW i3や国際的なソーラーカーレース、Bridgestone World Solar Challengeに参戦するソーラーカーに採用されています。

ブリヂストングループは、「モノづくり」におけるCO2排出量の削減を進めるとともに、さらなる低燃費タイヤの技術開発とグローバル展開を推進しながら、燃費の向上を通じて走行中のCO2排出量削減に貢献していきます。

※1 ologic技術を搭載したタイヤ(サイズ:155/70R19、充填空気圧:320kPa)と同等の負荷能力を有する従来のタイヤ(サイズ:175/65R15、充填空気圧:210kPa)を比較したものです。

多角化部門における環境対応商品・サービス事例

省エネベルト「BEATRON (ビートロン)

コンベアベルトの操業においては、ベルトがローラー上を通過する際に発生する乗り越え抵抗などにより、エネルギーの消費が大きくなります。

ブリヂストンが開発した省エネルギーベルト「BEATRON」は、ゴム粘弾性特性の最適化設計により、この乗り越え抵抗を低減しました。この「BEATRON」を実際の長距離コンベアラインに装用し電力を測定したところ、約30%以上低減※1できたという結果が得られました。

  1. ※1コンベア仕様や使用条件によっては、電力低減効果は変わります。

難燃性の省エネルギーコンベヤベルト

ブリヂストングループは、低燃費タイヤ「ECOPIA」の開発で培ったゴム材料開発技術を応用し、省エネルギー性能を付加した難燃性のコンベヤベルトを全世界で販売※1しています。

ベルトコンベヤの運転中に発生するエネルギーロスの最大の原因は、ベルトがローラーを乗り越える際の抵抗(ローラー乗り越え抵抗)です。このローラー乗り越え抵抗に着目し、タイヤ事業で培ったゴム材料開発技術を導入することで、難燃性を維持しながら省エネ性能を追求したコンベヤベルトの開発に成功しました。当社グループは、鉱山、港湾、発電所などのお客様に対する操業コスト削減のご提案として、製品をご紹介しています。この製品の開発を十分に活かし、さらに幅広いお客様のニーズにお応えしていきます。

長距離 水平コンベヤ(約2kmの在来ベルトの一例)
  1. ※1お客様の使用条件など、適合性を確認した上で販売します。

軽量樹脂製防振ゴム

軽量樹脂製防振ゴム

防振ゴムは、自動車部品のトルクロッドやエンジンマウントなどに使われており、自動車の加速・減速時の振動や、エンジンからの振動を抑える働きをしています。この防振ゴムを軽量化することで自動車の燃費向上に貢献することができます。ブリヂストンでは、解析技術を駆使して、防振ゴムに使われている金属部品の樹脂化に取り組み、樹脂トルクロッドや樹脂エンジンマウントの製品化に成功し、現在はより軽い第二世代、第三世代の製品開発に取り組んでいます。

高耐圧性の水素充填用ホースを発売
ホース写真
ホース写真
水素ステーションでの使用例
水素ステーションでの使用例

昨今、水素社会の実現に向けて自動車の開発やインフラの整備が進んでおり、各地で水素ステーションの設置が更に進んでいます。水素ステーションでは、ホースを使用して水素をタンクから車両に充填しますが、このときの水素は高圧に圧縮されているため、使用するホースには高耐圧性が求められています。現在、国内の水素ステーションにおける水素の充填時の最高圧力は最大70MPa→82MPa(メガパスカル)へ充填圧力が引き上げられました。これにより、水素の充填量を増やすことができ、航続距離延長や充填時間の短縮にもつながっています。2015年の商品化を実現して以降、82MPaの耐圧性を有するホースでブリヂストンは水素社会の実現に向けた更なる利便性の向上に貢献しています。

ヒートアイランド現象の低減に貢献する屋根材の開発・販売

UltraWhite の施工風景
UltraWhiteシートの施工風景

ファイアストン ビルディング プロダクツ カンパニー エルエルシー(FSBP)では、様々な建設資材を開発、販売しています。その中で屋根材のUltraWhite シートは、表面反射性を大きく向上させることにより、屋内のエネルギー消費量削減に貢献するとともに、ヒートアイランド現象の低減にも効果があります。このことから、アメリカ国内の建築物に対する環境配慮のニーズの高まりとともに需要が拡大しており、お客様のエネルギー使用量及びCO2排出量削減に貢献しています。

サイクルメーター「emeters (イーメーターズ) 」

サイクルメーター「emeters (イーメーターズ) 」

サイクルメーター「emeters」は、自転車の走行距離等を記録することができる製品です。サイクリングSNS「emeters web」とあわせて使用することにより、利用者は自転車によるエコを意識し、身近に感じることができます。「emeters web」には自転車による走行距離をポイントに換算する機能があります。具体的には、自動車での走行距離4.3kmで排出されるCO2が約1kgであることから、自転車で同一距離を走行するごとに1リーフ(ポイント)が加算される仕組みで、「リーフ」の獲得状況により地球環境への貢献を数値的に感じることを可能とするものです。本製品・サービスにより、広く自転車活用の促進と利用者のエコ意識向上への貢献が期待できます。