社会 | コミュニティ

教育に関する取り組み

ブリヂストンは、人々の生活の質の向上と職能の開発につながる教育が重要であると考え、事業を展開する地域においてインクルーシブで開かれた教育を支援しています。特に初等教育や技術・職業訓練に重点を置き、タイヤの製造・販売で培った強みを活かし、次世代の自動車整備のプロフェッショナルを育成するための様々な研修プログラムを提供しています。

2025年は、18の国と地域で261件※1の教育に関する取り組み(うち250件は外部パートナーと連携※2、1,667人の従業員ボランティアが参加※3)を29,293人の地域の方々に対して実施※4しました。

  1. ※1活動数の集計方法は国や地域によって異なります。
  2. ※2外部パートナーとの連携集計方法は国や地域によって異なります。
  3. ※3従業員ボランティア数は延べ人数であり、一部活動では推計値を含みます。
  4. ※4活動による直接裨益人数を集計し、集計方法は国や地域によって異なり、確認できた活動のみを対象としています。

グリーンIT教室(中国)

普利司通(中国)投資有限公司(BSCN)では、支援団体であるZhonggu Charityと連携し、「Green IT Classroom」プログラムを推進しています。中国の農村部の学校は、コンピューター技能を身に付ける機会が十分になく、またPCの半数がリサイクル可能にもかかわらず廃棄され相当量のごみが生まれるという課題に直面しています。こうした状況を踏まえ、BSCNは、Green IT Classroomプログラムの下、PCの寄贈・再生、農村部の学校におけるコンピューター室の整備、ならびに農村部に住む学生を対象としたコンピューター訓練の機会提供など、複数の取り組みを実施しています。

この取り組みにおいて、ブリヂストンは、社内外のステークホルダーが連帯してPCを寄贈する、コラボレーションの機会を創出しています。また、ブリヂストンの従業員ボランティアが、PCのリサイクル、教室の整備、講習会の実施を担っているほか、当プロジェクトに資金援助も行っています。

この取り組みを通して、中国農村部におけるコンピューターリテラシーの向上、電子機器廃棄物の削減、さらには若者の間でのサステナビリティ文化の育成と教育の機会を促進していきます。

学校からのメッセージ:ブリヂストンは愛にあふれた、責任ある企業です。コンピューター室のおかげで、学生はインターネットを通じて世界に関する知識を深めることができるでしょう。

パートナーからのメッセージ: Bekaertはブリヂストンの長年のパートナーとして、最高の製品とサービスの提供に尽力しています。今回の社会貢献活動にブリヂストンと共に取り組むことで、私たちは共に社会に前向きな変化をもたらし、地域社会の発展を支援するという共通の目標を体現しています。

実績
(2025年)
  • 1,006台のPCを寄贈。このうち、456台が再生され、205.2トンのCO2削減に貢献
  • 7つの教室を設置し、3,919人を超える学生・教師が利用
  • 従業員254人、販売代理店15社、お取引先様19社が当プログラムに参加
インパクト
(2025年)
参加した11人の従業員を対象にインパクトアセスメントを実施。社会貢献活動に参加後、全従業員がブリヂストンと地域コミュニティ双方への帰属意識が高まったと回答。さらに、97.2%の従業員が仕事関連のスキル、姿勢、生活全般での言動、そして全体的なウェルビーイングにポジティブな変化を感じたと回答

女性のエンパワーメント・能力開発・運転技能講習(インド)


ブリヂストン インディア プライベート リミテッド(BSID)は、社会的・経済的に恵まれない立場の方々を支援することを目的としたプロジェクトを実施しています。

インド政府の報告書によると、インドで車を運転する女性はわずか11%で、都市部に住む特別なスキルを持たない女性の多くは手仕事を生計手段とし、家事や単純労働で月に3,000〜4,000ルピー(40〜50ドル)ほどしか稼ぐことができません。

この取り組みでは、従来になかったドライバーの仕事に就くという雇用機会を提供しています。これは、女性の自立・社会参画・社会正義・平等に向けた活動を支援するものです。特に通勤する女性や、子どもや高齢者のいる家庭からの女性ドライバーへの需要が高まる中、こうした取り組みを通じ、従来以上に顧客の安全意識を高め、より強い信頼感とロイヤルティの醸成につながっています。2025年時点で、合計434人の女性が講習を受け、各種交通関連組織に配属されました。

講習の内容は以下の通りです。

  1. 1.運転講習モジュール(90日間):講習は、プロジェクトの基本を学ぶ導入研修から始まり、参加者は講習をやりきるよう促されます。また、女性がドライバーのような技能職に就くことがどれだけ社会経済に影響を与えるかも強調されます。
  2. 2. 女性のエンパワーメントと能力開発講習:
    a.地図読解スキル、コミュニケーションスキル、GPS追跡スキル
    b.応急手当、自己防衛、護身術のスキル
    c.女性関連法、自動車法、保険法
    d.女性の健康と生殖に関する健康
実績
(2025年)
合計434人の女性が訓練を受け、様々な交通関連組織に配属
インパクト
(2025年)
  1. 1.投資対効果:女性ドライバープログラムによる利益は、提供資金1ルピーにつき9.11ルピー
  2. 2.95%の女性がプログラムの継続を希望
  3. 3.75%の女性がこのプログラムにより経済的自立が促されたと感じている
  4. 4.参加者の87%がプログラムの有効性を実感

雲雀丘学園との「サマー合宿」(日本)

当社は2025年も、兵庫県の雲雀丘学園中学校・高等学校及び外部パートナーと連携して「サマー合宿」を開催し、史上初の3者共創ワークショップを実施しました。次世代の学生と社会課題に取り組むことを目的に、サステナビリティに焦点を当て企画されたこのプログラムは、従来の教育活動を超えた内容となりました。

本プログラムでは、例年とは異なり、学生たちは単なる参加者としてではなく、対等なビジネスパートナーとして迎えられ、両組織の大人たちと共にプロフェッショナルな共創プログラムに取り組みました。サステナビリティに関する学習セッション、技術的な掘り下げ、そして実践的なアイデア創出ワークショップを通じて、学生たちは独自の視点から斬新で柔軟なアイデアを生み出し、ブリヂストンと外部パートナー双方のメンバーにとって、新たな気付きにつながる場となりました。

この取り組みは、社会課題の解決と、技術と社会ニーズを結びつける新たな価値の創出を目指し、多様なステークホルダーとの共創を推進するブリヂストンOpen Innovation Hub(OIH)の共創活動の一環として支援されました。

3日間のプログラムは、Bridgestone Innovation Parkで開催され、学生8人と、ファシリテーターやボランティアとして参加したブリヂストン従業員19人、さらに外部パートナーから4人が参加しました。

実績
(2025年)
学生8人が3日間の合宿に参加。19人のブリヂストン従業員がボランティアとして参加。また外部パートナーから4人が参加
インパクト
(2025年)
合宿に参加した8人の学生にインパクトアセスメントを実施。
  • 全員が、持続可能性に関する課題の多面性や、可能な解決策の多様性について、新たな知識と理解を習得したと回答
  • 全員がチームと協力して課題に取り組む中で、多角的な視点から考え、行動する能力が向上したと回答
  • 87%の学生が、学生同士や社会人との意見交換、知見や洞察の整理・統合、提案発表などの過程を通じて、コミュニケーション能力が向上したと回答
ボランティアとして参加した従業員のうち16人を対象にインパクトアセスメントを実施。
  • 75%の従業員がブリヂストンへの帰属意識が高まったと回答
  • 87%の従業員が地域コミュニティへの帰属意識が高まったと回答
  • 75%の従業員が仕事関連のスキル、姿勢、生活全般での言動、そして全体的なウェルビーイングにポジティブな変化を感じたと回答

小中学生向け授業(日本)

ブリヂストンは、地域社会とのつながりを深め、次世代の育成に寄与するため、当社工場近隣の小中学校に通学する児童・学生への様々な授業を行っています。

小学生向け授業
ブリヂストンを紹介する施設「Bridgestone Innovation Gallery(ブリヂストン イノベーション ギャラリー)」を訪問する「校外学習」プログラムを提供し、会社やタイヤ・ゴムに関する知識に加え、企業活動に欠かせない価値観であるDE&Iや、当社の環境に対する取り組み、月面タイヤ開発への挑戦、地震から人々の生活を守る免震ゴムなどについて学ぶ機会を設けています。

また、2004年から開始した出張授業「環境ものづくり教室」では、環境問題と事業の関連を考える機会を提供し、持続可能な社会の実現に向けた意識を育むことを目指しています。

中学生向け授業
グローバル企業であるブリヂストンの従業員が世界中での経験をもとに、多様な人々とのコミュニケーションの重要性を伝える出張事業「グローバルコミュニケーション教室」を実施しています。このプログラムは、国際的な視野を持つ次世代のリーダーを育成するための基盤構築を目的に、学生たちが将来のグローバル社会で活躍する力を養うことを目指しています。

ブリヂストンは、地域の児童・学生への教育支援を通じて次世代の育成に貢献し、持続可能な社会の実現に向けた取り組みをさらに推進してまいります。

〈小中学生向け授業活動ハイライト〉

実績
(2025年)
  • 校外学習:10回開催し、877人が参加
  • 環境ものづくり教室:18回開催し、1,214人が参加
  • グローバルコミュニケーション教室:10回開催し、809人が参加
インパクト
(2025年)
出張授業
環境ものづくり教室に参加した児童の94%が、環境に対する意識が高まったと回答(1,074人の受講者に対しアセスメントを実施)
グローバルコミュニケーション教室に参加した学生の74%が、海外の人と活動することに興味を抱いたと回答(797人の受講者に対してアセスメントを実施)
従業員からのメッセージ

森 英信
Bridgestone Innovation Gallery 館長

地域の小学生向けに、ブリヂストンやタイヤ、環境に対する取り組み等を学ぶ校外学習プログラムを提供しています。多くの子どもたちが、ブリヂストンやタイヤについて理解を深め、関心を持ってくれたことを大変嬉しく思います。この活動は地道ではありますが、確実に子どもたちの心に響いていると実感しています。彼らがタイヤやゴムに興味を持ち、将来的に「ブリヂストンで働きたい」と思ってくれることがあれば、これ以上の喜びはありません。今後もブリヂストンの地域貢献活動として継続していきたいと考えています。

「ブリヂストン吹奏楽団久留米」の演奏活動(日本)

ブリヂストン吹奏楽団久留米は、ブリヂストン創業の地である久留米地域・市民への貢献の一環として、「地域の音楽文化向上と従業員の文化活動」を目的に1955年に創設されました。団員は、久留米工場と鳥栖工場でタイヤ製造に従事する従業員で構成されています。

同楽団は、音楽がもたらす感動と喜びを多くの人々に届けるため、ブリヂストン工場所在地での演奏会や、施設・学校での訪問演奏を実施しています。また、地域に根差した様々な活動にも力を入れており、2025年には、延べ1,200人以上の学生と、音楽指導を行いながら交流を深めました。

ブリヂストンは、次世代育成のための活動や卓越した演奏を通じて、全国の人々に音楽がもたらす感動や喜びを届けてきた実績、ならびに従業員が仕事と音楽活動を両立できるようグループ全体で支援している点が評価され、「メセナアワード2025※1」優秀賞を受賞しました。

今後も、様々な活動を通じて地域の音楽文化発展に貢献してまいります。

「ブリヂストン吹奏楽団久留米」の詳細はホームページをご覧ください。

実績
(2025年)
教育支援:
  1. 1.子ども向け楽器体験130人参加
  2. 2.中学・高校の吹奏楽部への楽器指導200人参加
  3. 3.課題曲講習会での演奏指導950人参加※2
インパクト
(2025年)
公演鑑賞:
9割以上の方が、心が豊かになった/音楽への興味関心が増したと回答
(436人の鑑賞者に対しアセスメントを実施)
  1. ※1メセナアワード:企業によるメセナの充実と社会からの関心を高めることを目的に、1991年に公益社団法人企業メセナ協議会が「メセナ大賞」を創設。(2004年より「メセナアワード」に改称。)前年度に実施されたメセナ(芸術文化振興による心豊かなより良い社会づくり)活動を対象に、有識者による選考の上、特に優れた活動を表彰します。
  2. ※2学生以外の方も一部含む

自動車関連業界で働くための教育支援(米国)

ブリヂストン アメリカス インク(BSAM)は、全米の自動車整備技術者不足に対応するため、次世代の自動車整備技術に関する様々な教育を行っており、受講者が技術教育を修了できるようサポートするNPOを支援しています。また、Techforce FoundationとBSAMは、未来の整備技術者に奨学金を提供しています。

Driving Great Futures(米国)

米国では、BSAMが「Boys and Girls Clubs of America(BGCA)」と長期的なパートナー関係を構築し、子どもがいる家庭への支援として自宅とBGCAのクラブへの送迎に使う交通手段を提供するなどしています。BSAMは国内2,200以上のタイヤ・自動車サービスセンターのネットワークを通じたお客様からの寄付などを基に、2025年にはBGCAに250万ドル以上の寄付を行いました。

プログラムの中心は送迎に関する助成で、ブリヂストンの低燃費タイヤを装着したBGCA用の乗用バンの購入や既存車両の保守・修理に活用されています。また、BSAM直営店ではBGCAの車両整備を実施しているほか、地域コミュニティにあるこのクラブでボランティア活動を行っています。

2015年以降累計での寄付金額は3,000万ドルを超えています。10年にわたるパートナーシップを通じて、BSAMは96台のバンを寄贈しました。これらのバンは、推定460万マイルを走行し、30万人以上の子どもの放課後の活動への安全送迎に活用されています。

第17回グローバルCSR&ESGサミットアワード2025:「Best Environmental Excellence Award」と「Best in India Award」を受賞(BSAPIC)

式典での受賞の様子

ブリヂストン アジア パシフィック ピーティーイー リミテッド(BSAPIC)は、第17回グローバルCSR&ESGサミットアワード2025™において「Best Environmental Excellence Award」と「Best in India Award」を受賞しました。この受賞は、BSAPICが地域全域で長年にわたり取り組んできた生物多様性保全活動と地域社会への貢献を称えるものです。

「Best Environmental Excellence Award」では、ブリヂストン タイランドの「Water Boy Initiative」、ブリヂストン インドネシアのマングローブ再生プロジェクトとサンガブアナ森林再生プロジェクト、そしてブリヂストン インディアのインドール及びプネ工場における生物種の保全活動である「Project Green Goal」など、いくつかの代表的な環境プロジェクトが表彰されました。「Project Green Goal」は、「Best in India Award」の受賞にも寄与しており、BSAPICがインド全土で達成した幅広いサステナビリティ関連の貢献を反映しています。

プレスリリース全文はこちら(英語)をご覧ください。

BSAPIC CHRO(Chief Human Resources Officer) Paul Chooからのメッセージ

グローバルCSR&ESGサミットアワード2025™において「Best Environmental Excellence Award」及び「Best in India Award」を受賞でき、大変光栄です。高い評価を受けているこのイベントで2018年より8年連続の受賞となり、今回の受賞で17個目、18個目のアワードの獲得となりました。BSAPICは、顧客にサステナブルなソリューションを提供するだけでなく、環境保護の推進、教育の促進、そして地域社会を活性化させる機会の拡大を通じて、具体的なインパクトを生み出すことに尽力しています。「Bridgestone E8 Commitment」を指針とし、より持続可能でインクルーシブな未来の実現に向け、新たな貢献の方法をこれからも追求していきたいと思います。

BSAPICの取り組み例を以下に紹介します。

生物種の再生と森林破壊の防止を目指したマングローブ・プロジェクトとサンガブアナ・プロジェクト(インドネシア)
このプロジェクトの詳細については、 生物種の再生と森林破壊の防止を目指したマングローブ・プロジェクトとサンガブアナ・プロジェクト(インドネシア)をご覧ください。

Water Boy Initiative(タイ)
このプロジェクトの詳細については、Water Boy Initiative(タイ)をご覧ください。

Project Green Goal (インド)
このプロジェクトの詳細については、Project Green Goal(インド)をご覧ください。

特別な支援を必要とする児童のための「Road Safety Village」(モロッコ)


ブリヂストン ミドルイースト アンド アフリカ エフゼットイーは、特別な支援が必要な子どもたちのための支援を行うNGO、La Main Douceと提携し、自閉症やダウン症、学習障がいなどのある子どもたちのためのイベント「Road Safety Village」を企画しました。

9月にモロッコのカサブランカで開催されたこのイベントの目的は、交通安全、タイヤのリサイクル、モンテッソーリ教育法という3つのワークショップを通して、子どもたちに交通安全意識の基本を教えていこうとするものです。医療専門家にも参加してもらい、こうした児童のケアに関するノウハウや見識を共有しました。

Project Unnati:インド・ケララ州での持続可能な天然ゴムプロジェクト(インド)

プロジェクトの詳細は「調達」をご覧ください。

「STARTInnova」プログラム(スペイン)

ブリヂストンのプエンテサンミゲル工場とビルバオ工場は、地元メディアのEl Diario Montañés及びEl Correoと提携し、青少年の教育と地域社会への参画に取り組むため、「STARTInnova」起業家育成プログラムに参加しました。当プログラムは、高校生や職業訓練校の生徒を地元企業と結びつけ、革新的なプロジェクトの開発をサポートすることで、教育及び体験型の学習機会を生徒たちに提供することを目的としています。

当プログラムは2024~2025年度にカンタブリア州及びバスク州で開催され、バサウリにある2つの学校、Centro La Granja de Heras及びIES Urbiの生徒たちが参加しました。ブリヂストンの従業員がメンターやアドバイザーとして参加し、事業運営、チームワーク、問題解決に関する知見を共有するとともに、プロジェクト開発プロセス全般を通じて生徒たちのガイド役を務めました。

その結果、プエンテサンミゲル工場が指導した複数の学生チームが決選進出を果たし、そのうち2つのプロジェクトが賞を受賞しました。この取り組みを通じて、ブリヂストンは実践的な教育の拡充、若者の起業家としてのスキルの育成、地域社会との連携強化に貢献し、生徒たちが将来の社会人人生に向けた第一歩を踏み出す支援となりました。