世界保健機関(WHO)は、所得水準別死因分析に基づき、各国・地域ニーズに応じた健康改善に取り組むことが重要であると指摘しています。ブリヂストンは、地域住民の健康状態を改善し、より健康的なライフスタイルを持続的な文化として根付かせることで地域社会に貢献します。
2025年は、23の国と地域で191件※1の健康に関する取り組み(うち175件は外部パートナーと連携※2、5,485人の従業員ボランティアが参加※3)を88,325人の地域の方々に対して実施※4しました。

- ※1活動数の集計方法は国や地域によって異なります。
- ※2外部パートナーとの連携集計方法は国や地域によって異なります。
- ※3従業員ボランティア数は延べ人数であり、一部活動では推計値を含みます。
- ※4活動による直接裨益人数を集計し、集計方法は国や地域によって異なり、確認できた活動のみを対象としています。
「Helping Hands」プログラム(オーストラリア、ニュージーランド)
2025年、ブリヂストン オーストラリア リミテッドとブリヂストン ニュージーランド リミテッド(BSANZ)は、「Helping Hands」プログラムを通じて20以上の地域団体を支援し、青少年の交通安全、貧困、環境保全といった重要な社会課題に取り組みました。
当プログラムでは、社内からボランティアを募って有給のボランティア休暇を提供し、従業員が自身にとって重要な社会問題に直接支援を行う機会を提供しています。活動内容には、食料の仕分けや調理、生活必需品の配布、青少年向けの交通安全教育ワークショップの運営支援などが含まれます。
参加者からは、「Helping Hands」プログラムに参加することで、地域社会に有意義な貢献ができ、つながりや自己成長を感じられるとの声が寄せられています。また、当プログラムは地域団体との関係を強化するとともに、継続的な支援の機会にもつながっています。
| 実績 (2025年) |
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| インパクト (2025年) |
3つの指標に関する活動前後のスコア結果(5段階評価): ブリヂストンへの帰属意識:4.94 → 5 (+1.2%) 地域コミュニティへの帰属意識:4.81 → 4.95 (+2.8%) 自己成長:4.59 → 4.91 (+6.5%) 活動後、すべての分野でスコアが向上 (22人 の従業員に対してインパクトアセスメントを実施) |
従業員からのメッセージ
ブリヂストン オーストラリア リミテッド
コーポレート・プロジェクト・マネージャー(サステナビリティ)
Rebecca Capriotti
ブリヂストン オーストラリア及びブリヂストン ニュージーランドの一員として「Helping Hands」プログラムに参加できていることを大変誇りに思います。
当プログラムを設計するにあたり、私たちは従業員の声に耳を傾け、ボランティア参加における実際の障壁を理解し、参加をサポートする枠組みを構築しました。立ち上げ以降、盛り上がりと参加意欲を維持するために、継続的なコミュニケーションを行い、寄せられたボランティア体験談や写真を共有するようにしています。
「Helping Hands」プログラムはこれまでに20以上の地域団体を支援し、従業員は意義ある活動に1,200時間以上を費やしてきました。従業員が自らの影響力を実感し、つながりを感じ、自らの活動がもたらすインパクトに誇りを持っている姿を見て、この取り組みの意義を再確認できました。社会に貢献するという私たちのコミットメントと、「Bridgestone E8 Commitment」の価値観を体現しています。
「OnWheels」アプリ支援-すべての人のアクセシビリティ向上に向けて(ベルギー)
ブリヂストン ヨーロッパ エヌヴィー エスエー(BSEMEA)は、ブリュッセル市内での車いすユーザーの移動ニーズへの対応、またアクセシビリティの向上に向け、「OnWheels」アプリと連携した活動を実施しました。合計20人の従業員ボランティアが、実際に車いすを使って市内の60カ所を訪問し、アプリにアクセシビリティに関する情報や位置データを登録。スロープや入口など、車いす利用者にとって重要な機能・特徴に関する情報収集を行いました。このデータはアプリユーザーに提供され、移動に問題を抱える人々にとってよりインクルーシブな環境を作り出す一助となっています。
| 実績 (2024年) |
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| インパクト (2024年) |
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「Meals on Wheels」(米国)
米国では、移動が困難という理由で、栄養価の高い食事にアクセスできない高齢者が多数います。ブリヂストン アメリカス インク(BSAM)は、Meals on Wheelsと提携し、食事の調理と配達を行うことで、高齢者の食事の機会を拡充しています。プログラムの初年度には、14名の従業員が食事の調理と外出困難な高齢者への食事の配達を実施しました。新たな配達ルートの開設に向けた資金援助に加え、当プログラムは5,000人以上の人々を直接支援しています。
「United Way」との連携キャンペーン(米国)
ナッシュビル、アクロン及びクリーブランドのブリヂストングループ従業員は、経済的に困窮する世帯を支援する地元のUnited Way団体を支援するため、総額240万米ドル以上を寄付しました。この寄付キャンペーン期間中、451人の従業員がUnited Wayのネットワークに属するNPOでボランティア活動を行いました。
「Handi Free Riders」への支援活動(フランス)
「Handi Free Riders(HFR)」は、障がいのあるライダーを10年近くにわたって支援し、オートバイへの情熱を取り戻してもらう活動を続けてきた団体です。オートバイでの大事故を経験したライダーによって設立されたHFRの使命は、障がいのあるライダーがオートバイへの愛着心を再び呼び起こし、サーキットに戻って来られるようにすることです。
Bridgestone West Region(フランス及びベネルクス諸国)は2016年からこの団体を支援しており、年間1万5,000ユーロを寄付しています。HFRの取り組みによって、多くのライダーが数カ月から数年ほどをかけた辛抱強い努力の末にバイクをまた運転できるようになっています。多くのライダーにとって、再びバイクに乗ることは、喜びや希望、困難の克服を目指す新たな人生行路になっています。
「Bridgestone Moves Against Cancer」(スペイン)
Bridgestone Southwest Regionは、Spanish Association Against Cancer(AECC)との連携の下、ブリヂストンのお客様の支援を得て、18インチ以上のタイヤの販売を通じて小児がんの研究に積極的に貢献することを目的に連帯活動を開始しました。
当キャンペーンは、具体的かつ社会的インパクトを生み出しただけでなく、お客様とのメンタル面でのつながりを強め、ブリヂストンの社会貢献活動へのコミットメントをさらに強化しました。お客様に社会的意義の大きな活動に直接参加する機会を提供し、ブリヂストンのコアバリューに沿った独自の価値提案を実現しました。
この取り組みは、2025年1月1日から12月31日まで、スペイン及びポルトガルのブリヂストン販売チームによって実施され、総額32,000ユーロの寄付金を集めることができました。この寄付金は、Aránzazu Villasante博士が主導する小児がんの研究支援に充てられました。
ブリヂストンの従業員が果たした重要な役割は特筆に値します。すべての販売において当キャンペーンのアンバサダーの役割を果たし、取り組みの成功に大きく貢献しただけでなく、持続可能性、社会との連帯、そして小児がんとの闘いに対する組織内の強いコミットメントを証明しました。
マドリードのHospital Infantil Universitario Niño JesúsとマラガのHospital Materno Infantilでの施設の改修・拡充(スペイン)
Juegaterapia Foundationは、Bridgestone Southwest Regionと協力し、マドリードのHospital Infantil Universitario Niño Jesús及びマラガのHospital Materno Infantilにおいて、がん治療を受けている子どもたちの病院での経験をより良いものにしようと、病院内改修と人間味あふれる空間づくりを重視したプロジェクトを行いました。
この取り組みはブリヂストンのサステナビリティ活動の一環であり、臨床環境をより親しみやすく、安全で、刺激的な空間へと変えることで、小児患者とその家族の情緒的なウェルビーイングに貢献しています。これら病院エリアの改修は、治療過程を通じて心の支えを提供するためにも重要な要素である遊びや気晴らし、安らぎを促す環境づくりを支援するものです。
ブリヂストンとJuegaterapiaの協力により、2025年の年間を通じて社会的インパクトの大きい本プロジェクトは円滑に実施されました。これにより、ブリヂストンの地域社会への貢献がさらに促進されただけでなく、連帯、共感、そして子どものウェルビーイングへの強いコミットメントといったコアバリューと連動した活動となりました。
さらにブリヂストンの従業員が当プロジェクトに積極的に関与してこの取り組みを支えるとともに、ブリヂストンにおける社会貢献の推進役の活動として注目され、会社と従業員、そして社会全体とのつながりを強固なものにしました。
困難な時代の食料安全保障(シンガポール)
ブリヂストン アジア パシフィック ピーティーイー リミテッド(BSAPIC)とブリヂストン タイヤ セールス シンガポール(BSTSG)は、食料支援を必要とする人たちに毎日約10,000食を提供するWilling Heartsを開始してから2025年で5年目となりました。具体的な2025年の活動は下記の通りです。
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1.タイヤの装着支援
安全なモビリティを提供するため、BSAPICとBSTSGは、15台の車両を保有するWilling Heartsに対し、タイヤの安全研修と点検プログラムを実施しました。また、Willing Heartsの車両整備を行う、BSAPICとBSTSGのお客様であるH-Tyresと連携し、今後Willing Heartsの要望に応じてタイヤ装着を支援していきます。 -
2.食糧支援
18名の従業員ボランティアが、10カ所に約1,280食分の食料を届けました。この作業を終えた後、各ボランティアはWilling Heartsに戻り、食料配給所での支援に参加しました。 -
3.食料配給所でのボランティア
ブリヂストン従業員17名が、調理や食事のパック詰めを行いました。
Yang Yai Jai Dee:「Big Tires, Big Heart」活動(タイ)
2019年に開始されたYang Yai Jai Dee:「Big Tires, Big Heart(大きなタイヤ、大きなハート)」活動は、ボランティア精神、社会的責任、そしてチームワークを育み、タイ全域において地域社会にポジティブなインパクトを生み出すことを目指しています。本活動は地域社会への貢献を目指すブリヂストン タイヤ マニュファクチャリング(タイランド)カンパニー リミテッドの従業員を対象としており、5人以上が1グループとなってボランティア活動を行っています。従業員それぞれのスキル、努力を活かしたアクションを促し、地域コミュニティに目に見える成果をもたらすことが目的です。
従業員グループより提案される様々なプロジェクトは、マネジメント層のレビューと承認を経て実行に移されます。レビューは毎月実施され、月1件程度承認されています。同活動が開始されて以降、286人以上の従業員が、28を超える学校・施設の改修プロジェクトに参加しています。
2025年には12件のプロジェクトが承認されました。
学校施設の整備(8プロジェクト):
- 1)コーンケン県のBaan Kok sung Pracha San Schoolの校舎を塗り直し
- 2)サケーオ県のNong Pak Waen Schoolの学校トイレ及びフェンスを塗り直し
- 3)コーンケン県のNong Kud Huay Kiew Wittaya Schoolの学校トイレ及びフェンスを塗り直し
- 4)チャチューンサオ県のBan Nong Saeng Schoolの校舎を塗り直し
- 5)サケーオ県のBan Charoen Suk Schoolに太陽光発電の照明を設置
- 6)ウタイターニー県のNong Arsa Schoolのバレーボールコートを改修
- 7)ナコーンラーチャシーマー県のBan Non Pibarn Kok Klang Schoolの校舎を改修
- 8)チャチューンサオ県のNong Khok Schoolの運動用コートを塗り直し
学校及びコミュニティ支援(4プロジェクト):
- 1)チョンブリー県のLorenzo Houseのトイレドアを交換、遊び場を塗り直し
- 2)チョンブリー県のLorenzo Houseの菜園を整備
- 3)チャンタブリー県のThaworn Wana ram Templeの寺院入口に太陽光発電の照明を設置
- 4)ペッチャブーン県のPa Dang Noi Wachira yarn Templeに増幅器とスピーカーを設置
この取り組みには、地域コミュニティと参加した従業員の双方から、非常に前向きな感想が寄せられています。多くの従業員が地域社会、特に自分たちの母校に恩返しできることに誇りを感じており、ブリヂストンが掲げるバリューへのつながりを深める結果となっています。また恩恵を受け取る側の人々も、学校や施設が目に見える形で良くなったことに感謝の意を表しています。地域コミュニティと力を合わせて活動を行うことで、従業員はブリヂストンの評判を高めているだけでなく、社会に長期的かつ有意義なインパクトをもたらしています。
スポーツイベントにおける健康サポート(日本)
ブリヂストンは、10年以上にわたり、工場拠点がある地域社会でのスポーツイベントを通じて、健康な社会づくりに貢献するとともに、地域の活性化を図っています。
関工場では、「ふどうの森トレイルラン」や「せきサイクルツーリング」、「関市駅伝競走大会」、「関シティマラソン」などのイベントに参加し、大会当日の救護ボランティアとして出場選手をサポートしています。従業員はAEDを携帯し、自転車で選手の伴走を行い、緊急事態に備えています。また、工場近隣で開催されるスポーツイベントでは、駐車場やトイレの貸し出し、走路誘導を行い、大会運営にも貢献しています。
下関工場では「維新・海峡ウォーク」において参加者へドリンクを提供し、防府工場では「防府読売マラソン」の走路整理や給水所でのボランティア活動を行っています。これらの取り組みを通じて、ブリヂストンは地域のスポーツ・健康イベントの運営を支え、地域社会の健康促進に寄与しています。
今後もブリヂストンは、地域社会との連携を深め、健康で活力ある社会の実現に向けた活動を継続していきます。
看護実習生の受け入れ(日本)
ブリヂストン関工場では、不足する看護人材の育成、特に産業看護における人材育成に貢献するため、看護学生の実習受け入れを行っています。この取り組みは、県内の大学から「企業での看護学生実習の受け入れ先が少なく、働く人の看護(産業看護)を学ぶ機会が十分にない」との相談を受け、2004年に始まりました。現在では、受け入れる大学や看護学校が増加し、年間100名を超える学生を受け入れています。
実習では、保健師や安全担当の従業員の業務を通じて学ぶほか、一般従業員へのインタビューや健康管理提案を行うことで、従業員の健康増進にも寄与しており、ブリヂストンの健康経営推進にも貢献しています。中には、卒業研究実習を当工場で行う学生もおり、約4カ月にわたる社員の健康に関する実証実験のフィールドとしても活用されています。
看護実習を受けた学生の95%以上が「産業看護への理解が深まり、興味が増した」と感じており※、その中には本実習を通じて進路希望が変わり、実際に企業保健師として働き始めた方もいます。また、この活動は他のブリヂストン工場にも広がりを見せ、同様の実習が行われており、ブリヂストンの取り組みが産業看護における人材育成に広く貢献しています。
- ※2024年の実習参加者に対して実施したアセスメント結果
従業員からのメッセージ
ブリヂストン関工場 総務・環境保全課 保健師
池戸 亜紀
「最高の品質で社会に貢献する」という使命のもと、関工場では人材の強みを“品質”と捉え、社会貢献のあり方を常に模索しています。
看護実習生の受け入れにおいては、実習生が産業看護の現場で実践的な学びや働く人の健康管理の重要性を体感するだけでなく、私たち自身にとっても、若い世代の新鮮な視点や柔軟な発想の提案が健康づくりに寄与しています。また、実習生が産業看護の魅力や意義を感じ、将来の進路として企業保健師を目指してくれることは、担当者として大きな喜びです。
地域に根差した活動を通じて、ブリヂストンの存在や、人に対する優しさ・情熱がより多くの方々に伝わるよう努めています。時代が変わっても、人材の強みや情熱を維持し、社会貢献活動を長く続けていくため、地域とのコミュニケーションを大切に、これからも地道な活動を続けてまいります。
「スポGOMI大会」の開催(日本)
ブリヂストンでは、ごみ問題への対応や地域交流の活性化、地域への愛着醸成を目的として、自治体や地元企業と連携し、チーム対抗型ごみ拾いイベント「スポGOMI」を開催しています。「スポGOMI」は、(一財)日本財団スポGOMI連盟が推進する、スポーツの要素を取り入れたごみ拾い大会です。3~5名で構成されるチームが、指定されたエリア内で制限時間内にごみを収集し、その質と量に応じてポイントを競い合います。
ブリヂストンでは、久留米工場が自治体と協力し2019年に活動を開始したのを皮切りに、鳥栖工場、佐賀工場へと取り組みが広がりました。複数の工場では、ブリヂストンが主体となり自治体に働きかけることで、活動の開始が実現しました。
これら3拠点での開催を通じて、1年間で約400名の従業員や地域住民の方などが参加し、ごみの総収集量は300kg以上に達しています。
参加者からは、「引き続き開催してもらい、町をきれいに盛り上げていきたい」、「町をきれいにすることができ、環境保全にも貢献できた」、「地域に貢献できる良いイベントだと思った」 などの声が寄せられており、地域美化と交流を図りながら、健康増進にも繋がる機会となっています。
今後もブリヂストンは、地域社会と協力し、持続可能な社会の実現に向けた活動を積極的に推進してまいります。








