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1961~1972年

第5章 高度成長とモータリゼーションの中で

第5章 高度成長とモータリゼーションの中で 1961~1972

第6節 海外でのタイヤ販売活動

第1話 米国での販売活動

ブリヂストン アメリカ社屋(1967年)

戦後の米国向け輸出は、当初、サイクル三品(サイクルタイヤ、自転車、モーターサイクル)が中心でした。米国でタイヤを本格販売するには、グッドイヤーのホームマーケットに進出した場合の影響を検討する必要がありました。
当社はグッドイヤーとの関係を考慮して、日本車のアフターサービス、モーターサイクルの拡販、タイヤのテスト販売という控え目な目標を掲げて、1967年、ロサンゼルスにブリヂストン・アメリカを設立しました。

第2話 欧州、カナダ、オーストラリアでの販売会社の設立

1962年、ハンブルグ(当時西ドイツ)に駐在員事務所を設置しています。それまでは、欧州の輸出先は一部の国に限られていましたが、事務所設置後は代理店を開拓して広く欧州市場に進出していきました。代理店が経営難に陥った際には、販売会社を設立して直接販売に転換しています。1965年、ヨーロッパで最初の販売会社をスイスに、1972年には英国とデンマークに、1976年には西ドイツ(当時)に販売会社を設立しました。
カナダでは、カナダ最大の建設車両用タイヤ取扱店を代理店に起用しましたが、同社の販売は建設車両用タイヤ一辺倒であったことから、トラック・バス用タイヤ、乗用車用タイヤを拡販するために、1972年に直営の販売会社ブリヂストン・カナダを設立しました。
オーストラリアでも、当社出資の販売会社による直接販売方式へ転換しました。当初、需要の大きい州から順番に販売会社を設立しましたが、州別販売会社だけでは主力商品である建設車両用タイヤ、トラック・バス用タイヤ、乗用車用タイヤスチールの拡販にも流通コスト合理化にも限界があるため、販売網の整理統合と生産拠点の確保を目指すこととなりました。生産拠点は1980年に米国ユニロイヤル社の現地法人を買収、販売網は1982年に一般タイヤの販売ルートと建設車両用タイヤ専門のブリヂストンアースムーバーの2社への再編を実施しました。

第3話 アフリカおよび中南米での販売活動

1967年には、アフリカに駐在員事務所を設置することを決定しました。北アフリカはレバノン駐在員がカバーすることとし、東部・南部アフリカ市場のための駐在員事務所として1968年、ヨハネスブルグ駐在員事務所がスタートしました。さらに、アルジェリア、リビアなどの産油国への拡販、エジプトの門戸開放政策によるトラック・バス用タイヤの需要増大に対応するため、1976年にカイロに駐在員事務所を開設しました。しかし、その後内戦が激化したレバノンのベイルート駐在員事務所は閉鎖することとなりました。
ラテン・アメリカの輸入タイヤ市場で当社は、1974年頃16%のシェアを持っていましたが、さらなる拡売のために1976年、パナマに駐在員事務所を設置しました。