Environment(環境) | 資源を大切に使う

アクション2:資源を循環させる&効率よく活用する

考え方

現在ブリヂストングループの製品に使用している資源は、循環活用されている再生資源、新規に投入する再生可能資源、非再生資源(枯渇資源)の3つに分類されます。当社グループでは原材料使用量の削減に加えて、資源の再利用やリサイクルされた原材料の利用も推進しています。

具体例としては、すり減ったタイヤの表面(トレッド)を貼り替えて再利用するリトレッドタイヤの普及に世界各地で取り組んでいます。リトレッドタイヤは、原材料使用量が新品タイヤの3分の1未満になるだけでなく、廃タイヤの削減にも貢献します。

また、微粒化した粉ゴムを高性能タイヤや農業機械用、建設・鉱山車両用タイヤ、プレキュア方式のリトレッドタイヤの原材料として再利用しています。米国で製造・販売している金属屋根材は、使用後に再生資源として100%リサイクル可能であるだけでなく、原材料にはリサイクルにより再生されたアルミニウム、銅、鉄、亜鉛が多く使われています。

さらに、リサイクル可能な材料を使用した「エアフリーコンセプト(タイヤの空気充填を不要とする技術)」のような新技術の開発も進めています。

※「加硫済みのトレッド(接地面)ゴム」をリトレッドタイヤの部材に用いること。

リトレッドタイヤ

すり減ったタイヤのトレッドゴム(路面と接する部分)を貼り替えて、使用済みタイヤを再利用するリトレッドタイヤは、新品タイヤに比べて、原材料使用量が3分の1未満になるだけでなく、トレッドゴム以外の部材(台タイヤ)を再利用できるため、廃タイヤの削減にも大きく貢献します。

TOPICS

リトレッドタイヤを活用したソリューション・ビジネス「エコバリューパック」

「エコバリューパック」は、これまでのタイヤ単品販売とは異なり、新品タイヤとリトレッドタイヤ、それらを最大限有効活用するためのタイヤメンテナンスを組み合わせることでタイヤの寿命を延ばし、環境にやさしくお客様にもコスト面でメリットを提供できる、新しいビジネスモデルです。その中でも、タイヤ関連業務をブリヂストンが一括管理し、費用を月次定額でお支払いいただく「トータルパッケージプラン(TPP)」を特に推進しており、お客様からご好評をいただいています。

なお、エコバリューパックで積極的に提供しているリトレッドタイヤは、国内グループリトレッドタイヤ会社に加え、リトレッド事業をグローバル展開しているブリヂストンバンダグ社(米国)のシステムを活用した「バンダグ・リトレッドファクトリー」により供給されています。

バンダグ・リトレッドファクトリーの台タイヤ、商品の流れ

航空機用タイヤのリトレッド

ブリヂストンは、航空機用タイヤのリトレッドを1955年より展開しています。今日では、世界5か所のリトレッド工場を拠点に、全世界のお客様に「環境性・安全性・経済性」に優れた商品・サービスを提供しています。

航空機用タイヤは航空機メーカーの厳しい要求性能を満たし、リトレッドされることを前提に設計されています。離着陸時の摩耗によって溝がなくなった時点でタイヤは返却され、ブリヂストングループの各リトレッド工場でリトレッドを実施します。主輪用バイアスタイヤの場合、機種にもよりますが、約200回程度の離着陸でトレッドが摩耗し返却され、リトレッドされます。一方、主輪用ラジアルタイヤの場合、約350回の離着陸で摩耗し、リトレッドを行います。一般的にバイアスタイヤはリトレッドを最大6回繰り返し、ラジアルタイヤはリトレッドを最大で3回繰り返すので、いずれの場合も新品時と合わせて合計で1本につき最大で約1,400回の離着陸が可能です。

返却されたタイヤはリトレッド工程で何段階もの検査を行い、最終検査で非破壊検査に合格したタイヤだけが出荷されます。このようにリトレッドされたタイヤは、新品タイヤと同等の性能と安全基準を満たした商品として再びお客様に提供されます。

高い耐久性能で長寿命を実現

貨物や人を運ぶトラックやバスは経済の原動力であり、ブリヂストングループでは、トラック・バス用タイヤ向けの新技術の開発を続けています。ほぼ全ての商用用途に応じた豊富な製品ラインアップを有し、高速道路や都市、路上やオフロード、冬季などの運転条件において、安全性、信頼性、経済性の高いタイヤを提供します。

トラック・バス用タイヤM800シリーズは、優れたケース耐久性を確保し、2回リトレッドができるよう設計されています

※対象サイズ:11R22.5 14PR/16PR、275/80R22.5。台タイヤやタイヤ使用・管理の状況などによってはリトレッドできない場合があります。

再生カーボンブラックの活用

ブリヂストン アメリカス・インク(BSAM)はデルタ エナジー グループ・エルエルシーと提携し、米国のデモイン工場・エイケン工場、メキシコのクェルナバカ工場において、再生カーボンブラックを使用した農業機械用と乗用車用の新しい高品質タイヤの製造を開始しました。

世界的に需要と消費が増加している材料の一つであるカーボンブラックは、石油製品から作られ、環境負荷の高い燃焼プロセスを必要とします。新品のカーボンブラックの一部をデルタ エナジー グループ・エルエルシーの再生カーボンブラックであるD-E Blackで代替することで、環境負荷の低減及びサーキュラーエコノミーの実践につなげます。D-E Blackは、特許取得済みの技術によって廃タイヤから製造され、新品のカーボンブラックと比べて製造時のCO2排出量を1トン当たり約81%削減できます。

BSAMは、2020年までに200万本以上の廃タイヤのリサイクルを目指しています。また、新製品でのD-E Blackの使用を増やすため、引き続き新たな機会を検討しています。

非空気入り接地体 エアフリーコンセプト

「エアフリーコンセプト」は、特殊形状スポークが荷重を支えるため、空気の充填が不要な接地体です。パンクの心配が無く、省メンテナンス性にも優れるため、お客様の安全・安心な移動を支えるとともに、ノンストップ運行を可能にすることで生産性向上と経済性向上に貢献します。またタイヤトレッド部のゴムや、特殊形状スポークにもリサイクル可能な材料を使用するなど、ライフサイクル全体で資源の循環と効率的な活用にも貢献します。現在、様々な機会でお客様のご意見を取り入れながら、実用化に向けた検討を進めています。

アルミスクラップの100%リサイクル・再利用

タイ・チョンブリにあるタイヤ金型工場では、アルミ合金製造会社と協力してアルミスクラップを100%リサイクルし、再生アルミの地金とした後、タイヤの金型として再利用する取り組みを開始しました。2019年には、250トンのアルミニウムをリサイクル・再利用しました。